〇岸田政権と初の当初予算--2022年度政府予算案を閣議決定 (以下、小池談話、赤旗報道などからのメモ)
一般会計 107・6兆円と過去最大/ 21年度補正予算と一体の「16カ月予算」~ 補正と当初で歳出規模 143・6兆円
~新型コロナウイルス感染拡大への対策はまったく不十分、社会保障削減と大軍拡を進める国民には冷たく、危険な予算案。
〇コロナ対策~予備費5兆円だけ/補正予算と合わせても、医療や検査、保健所の拡充などの対策は極めて不十分
→首相自身が約束した「困窮者への給付」「持続化給付金の再支給」も限定的で、コロナで困っている人に届かない。/しかも、病床削減をさらに推進することを前提として、診療報酬の0・94%削減、10月からの75歳以上の高齢者医療費負担の2倍化などによって、社会保障費の自然増を2200億円削減。コロナ対策に逆行する予算。新たな感染拡大に対応できない
〇首相が掲げた「新自由主義からの転換」は予算案からも消滅。「アベノミクス」に追随~「賃上げ減税」というが、赤字で法人税を納めない企業が多く、利用できない
→ 最低賃金の大幅引き上げに向け、社会保険料の減免などの支援が必要
〇消費税減税の要求は無視 / 零細事業者やフリーランスに新たな税負担を迫るインボイスの推進予算を計上。一方、富裕層優遇の金融所得課税の是正は先送り
・ガソリンや灯油、食料品などの値上げが続くなかで、年金を0・4%削減
・少人数学級の推進といいながら、教職員定数3302人削減。文教予算は3年連続の削減
・コロナ禍で浮き彫りとなった女性の貧困、女性に対する暴力への対策など、ジェンダー関係予算も不十分
〇中小企業予算、農林水産予算も削減 ~ コロナ禍で苦境に陥っている中小企業への支援、米価の大暴落への有効な対策もない。/
〇「デジタル」「経済安全保障」の看板で、大企業に大盤振る舞い /高速炉の技術開発など原発依存、水素・アンモニアの混焼技術など気候危機打開に逆行する石炭火力の延命を企図 /望んでもいない国民に「来年度中に全員がマイナンバーカードを持つ」ようにするための予算も計上
〇軍事費 10年連続増額/ 防衛省が「防衛力強化加速パッケージ」とする21年度補正予算との計は6兆1744億円。GDP比1・1%超え(メモ者 NATO基準1.3~1.5%)、北東アジアの軍拡競争を激化させるもの ~ 岸田首相は「敵基地攻撃」能力の保有を検討と明言 /F35ステルス戦闘機増強、「いずも」型護衛艦の空母化、長距離巡航ミサイルの開発など、既成事実化を進行。米軍への「思いやり予算」は前年度を上回り、辺野古新基地建設に多額の予算。一方、沖縄振興予算を1割以上も削減。
米軍には奉仕し、沖縄はいじめる卑劣なやり方
〇岸田首相は「聞く力」を自慢するが、森友、桜を見る会、河井買収事件などの解明に背、学術会議任命拒否も継続など国民の要求に背を。憲法改悪に執念を燃やすなど、安倍・菅政治を継承し、さらに危険な道を進む姿勢。
以下「2022年度政府予算案 各分野のスケッチ」
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