「賃上げ・時短」政策と「人手不足」問題~ カギは、持続可能な働き方
待たれていた政策だと思う。 賃上げと時短をセットで提起したことである。その意義を若者の現状や「人手不足」問題の角度から論点を整理したメモ (経済24.10 特集「人手不足」を考える )
賃上げと一体に、労働時間の短縮を 働く人の自由な時間を拡大するために力を合わせましょう│労働・雇用│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp) 9/20
待たれていた政策だと思う。 賃上げと時短をセットで提起したことである。その意義を若者の現状や「人手不足」問題の角度から論点を整理したメモ (経済24.10 特集「人手不足」を考える )
賃上げと一体に、労働時間の短縮を 働く人の自由な時間を拡大するために力を合わせましょう│労働・雇用│日本共産党の政策│日本共産党中央委員会 (jcp.or.jp) 9/20
このところ赤旗1面や3面で、オーストリア共産党の躍進について続けて取り上げられている(下記は一例)。
“音楽の都”(ザルツブルク)で大躍進 オーストリア共産党 赤旗3/13
昨日の志位議長の学生オンラインゼミの冒頭に「社会主義への関心の高まり」の例としてもとりあげられた。
これだけ重視しているので学ぶべきものがあるのだろう、とオーストリア共産党のウェブサイトを見てみた(自動翻訳ですが)
オーストリア共産党は、1990-2004年まで党内対立があったようで、1994年3月19日の第29回党大会で、「方向転換の基本原則」という文書を採択---「東ヨーロッパの崩壊は歴史の終わりを意味するものではありません。また、それは社会主義の思想そのものの失敗を示すものではなく、社会主義の特定の歴史的モデルの失敗を示すものである。この経験を批判的に評価することは、社会主義運動の再生に必要な前提条件の一つである」とし、ソ連に対する評価、共産主義の再定義、党組織の運営に関する問題についての総括し、歴史的な転換に踏み出し、その後も発展させているようだ。
注目点なのは・・・
(1)「意見の多様性と意見のオープンな討論を約束し、アプローチと視点の多様性、党内の批判の完全な自由、少数意見を尊重します」とスターリン型の党組織を総括し、個人を主体にした組織に努力していること。
規約前文には「KPÖの最も重要な資源はKPÖの枠内で政治を作りたいと思う活動家の責任である。選出されたすべての統治機関の最も重要な仕事は、これらの活動が最適に発展できるようにこの枠組みを設計することです。」と組織の在り方がしめされてる。
(2)規約の内容は、法制度のように、恣意的解釈が入るスキをなくすよう細かく規定され、相互に活動をチェック、改善できるような仕組みをつくっているのが大きな特徴
(3)党の基礎組織も、地域、専門性、テーマなどのグループや期間限定の作業部会の設置など、複数に参加し行動できるような、ネットワーク型となっている。
志位議長は、ゼミの中で「民主集中制」をとっていると説明していたが、こういう「民主集中制」もある、ということを示したかったのだろうか? 以下、いつくか注目した記述・・・
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私が党専従になって、しばらくして素敵な先輩からいろいろ教えてもらった。私もその当時の先輩の年齢になった。その財産を、思い出しまとめてみた。(わすれていることも多々あると思うが・・・)
気候正義の運動は、システムチェンジ、グローバルノースの脱成長、ミュニシパリズムの取り組みをよびかけている。コモンをとりもどす運動。格差・貧困・差別、ジェンダー、平和、生物多様性、食料・食品の安全・・・様々な運動があり、多くの研究者やアクティビストが参加し、SNSを通じ、交流・ネットワークを広げている。そうした激動的な時代の中で、日本共産党は、そうした運動の1セクターとし連帯し、学び成長しあう仲間としてある、という立ち位置感が大切に思う。
その関係で、不破哲三さんが著書「激動の世界はどこに向かうか―日中理論会談の報告 – 2009/9/1」で語っていることが、15年経った今とても重要になっていると感じる。引用したい
29回党大会が目前となっている。1つの焦点は、80年の社公合意を契機に、90年代の小選挙区制導入もあいまって、この40年低迷・後退している党勢をどう上向きに転換できる組織に成長できるかにある。
その点で、若き頃、尊敬する先輩から、人のわかり方。変わり方、日本人のものの見方・文化的特徴の話をよく聞かせてもらい、それをきっかけに、発達心理学・教育学、日本文化論、トラウマ、ジェンダー論など、最近ではケアの論理やコミュニティオーガナイジング、心理的安全性とか、気が赴くままに本を読み――人がその力を発揮できる集団の在り方をずっと問題意識として持ってきた。
一定数の組織を運営するにあたって、人のわかり方、変わり方などについて、科学的な知見、試され済みの方法、最新の到達点など、系統的に学ぶ場をつくることが必要ではないか、と事あるごとに話してきたが、この間の出来事を見るにつけいっそう強くおもうようになった。
以下の内田樹氏の「X」のポスト内容・・・・ こうした文化の中で、生きている以上、その内容は、われわれの中にも浸透している、として乗り越えていく自覚が必要だし、一方で、新しいアクティビストが次々と生まれている時代でもあり、そうした人々との共同がますます重要になる。
〇震災の話と管制官の話と教育の話。 内田樹 1/10・X
なぜ日本はこんなにダメになったのか、それは「創造」より「管理」を優先したからという「いつもの話」をしました。「何を産み出すか」より「どう管理するか」に資源を集中すれば集団はどんどん衰退する。当然のことです。
「管理する人」は基本平時モデルで動きます。ですから、非常時でも平時モードに居着いて、非常時モードに切り替えられない。非常時は、現場に自由裁量権を委譲することなしには対応できません。でも、「管理者」はそれだけは絶対にしたくない。だからシステムがフリーズしてしまう。
それに現場の人たちは日常的に「上位者の指示なしに何もしてはならない」と命じられているので「非常時には現場が自己裁量してよい」という常識が身体化していません。でも、組織の存在理由を熟知していれば「自己裁量でしたことが結果的には最適解になる」はずなんです。日本ではそれが許されない。
以下は、「指導」に関して、大切な視点・・・
【 学級におけるパワハラ的指導は「恐怖条件付け」である 帝京平成大学現代ライフ学部児童学科 講師 鈴木 邦明】
https://www.manabinoba.com/tsurezure/016120.html
【なぜ学校で体罰や指導死が起こるのか?――社会に蔓延する“ダークペダゴジー(闇の教授法)” 教育社会学・教育科学 、山本宏樹氏インタビュー】
https://synodos.jp/opinion/education/19720/
・『日本共産党の百年』を発表 歴史への貢献と自己改革貫く 2023.7.25 - YouTube
(電子版では7/26に配信された記者会見のテキスト版が、HP上で紹介されてないのが残念)
・座談会『日本共産党の百年』を語る(上) 23/8/16
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-08-16/2023081603_01_0.html
・座談会『日本共産党の百年』を語る(下) 23/8/17
https://www.jcp.or.jp/akahata/aik23/2023-08-17/2023081703_01_0.html
101年の激動の時代を、社会発展の促進体、国民の護民官とあらんとして苦闘してきた歴史。戦前の天皇制、戦後の対米従属-- 社会発展の障害物と真正面からむきあった歴史であり、ゆえに時の支配勢力が弾圧・抑圧の対象とされてきた。それと闘いながら道を切り開く努力を続けた歴史である。また、スターリン主義の呪縛と格闘し、その克服を進めてきた歴史でもある。
社会発展の促進体、国民の護民官とあらんとした歴史を未来につなげるために、深く学び、感性をみがき、より柔軟で、多様性を重んじ、市民の運動とフラットにつながる---そんなことを思うこのごろである
なお、「百年」は全体のボリュームを抑えたために、記述がコンパクトになっている。それだけに、重要な部分--その時々で強調されたことが、さらっと書かれている部分もあり、・・・ どんな判断があつたのかも気になる。以下、「座談会」の内容、深めたい部分のメモ
研究者の資本論・草稿の読み方、概念把握の厳格さ・・・谷野氏の論文もあるが、原点である不破氏の「再生産論と恐慌」を誤読、結論に結び付けるための概念の曖昧化、方法論の問題まで極めて丁寧に展開している。おかしいと思っていたことの本質が理解できた(著者の何分のⅠかだろうげど・・)
そして、他の見解を批判的検討することで、みずからの認識も発展する・・そうした営みが科学的社会主義の発展にとって重要と語っている。今後も批判的研究するというので期待大。
政治の世界でなく、学問の世界から批判がでているので「社会科学研究所」は、誠実に対応してほしい。真理を、どこかが独占するなんてことは私の信条にはない。
なお、谷野論文は以下
谷野 勝明 (2020-03 (関東学院大学経済経営研究所年報 第42集).
2030年の期限までにプラネタリーバウンダリーを超えないよう経済活動を制御できるか。地球3個分の生活をしてる日本社会をどうするのか・・・人類にとって根源的な問いが突きつけられている。
斎藤幸平氏が主張する「SDGsはアヘン、脱成長」は、政治スローガンとしては、この危機感を前にして、極めて適切と思う。
牧野広義・阪南大名誉教授 経済2021.06 の備忘録
Ⅰ 哲学の根本問題―‐唯物論と観念論との論争から発展した
Ⅱ マルクスの「新しい唯物論」--現実世界の実践的把握と変革
Ⅲ マルクス・エンゲルスの弁証法
Ⅳ 唯物論的歴史感の確立
Ⅴ 追加~ メモ者の課題意識 労働者階級と市民社会の成長
マルクスの資本論は、資本主義経済のメカニズムを解明し、生産性を高度化する歴史的役割とともに、資本の論理が「貧困の蓄積」や、「人間と自然とりの物質代謝」を「攪乱」することなど、次の「人間的な社会」に移行せざる負えない道筋をあきらかにした。
一方、それ変革の過程は、その矛盾を自覚した「労働者階級」の団結の高まりによって、政治の=上部構造での「決戦の舞台」で決するとの展望を明らかにした。
「資本論」はすごい、と感じながらも、最後の「収奪者が収奪される」という規定は、大局的にはその通りだとおもうが、資本主義生産のもとで「鍛えられた労働者階級」が生れ、それが「革命」の必然性と述べている部分は、現代社会に引き付けて発展させることが必要だと思う。
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