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憲法の人権規定と結社の自由  川人博弁護士の話

幾多の過労死事件、最近では宝塚団員死亡事件を担当してきた働く人々の人権を守る第一人者がある川人博弁護士の話(21分〜42)は、深く考えさせる提起である。

https://youtu.be/ZamVmGm26CI

(以下は、私の「学び」のためのメモ  川人弁護士の発言より )

憲法は国家権力を縛るもの、国民はしばられない、という考えは間違い、むしろ危険。人権侵害は国家権力とも関係でも起こるが、日常的には法人、民間団体、政治結社の中で起こっている。信教の自由、結社の自由のもとで幾多の人権侵害が行われてきた。日本赤軍事件、オウム真理教、統一教会・・・ 労働組合も執行部に反対する労働者を弾圧するとんでもない組合もあった。そして政党、72年、静岡県で肝臓の治療で入院し療養中の人を政党の幹部が呼び出し、4日間も他と連絡を遮断、4日目に解放される事件がありました。その方ともお会いしました。

 今様々な組織の中で人権侵害が起こっている。だから、裁判所は、結社の自由を理由に、審査しなくてもよい、自由裁量でよい、というのはとんでもないことだと思います。だから、過去の判例を盾にしたような弁明は非常に残念に思う。

除名処分について、意見が割れる政党なら新しい団体をつくればよい、という意見があります。しかし、結社の自由が保障している問題は、憲法13条で「幸福を追求」する権利であり、19条の「良心の自由」という権利です。それにもとづいて、グループや政党をつくり、みんなと力をあわせて、社会貢献をしていく、民主的な国家をつくっていく、そういう行為をもって政党に参加していくわけです。したがって、すべての構成員がその政党の運営に積極的にかかわっていく権利がある。

除名処分というのはそれを根こそぎ奪ってしまう。合理性のない不当な処分は、結社の自由を踏みにじる行為なのです。この裁判の処分撤回の要求は、組織内の紛争の解決とかではなく、人権を擁護する、民主主義を社会に根付かせていくための不可欠な要求なんです。

 そしてハラスメントの関係で言えば、不当な合理性のない処分はハラスメンそのものです。厚生労働省のハラスメント概念で言えば、第二類型の精神的攻撃、名誉棄損、第三類型の人間関係からの切り離しに該当する。これが不当な処分の本質だと言えます。この裁判は組織的なハラスメントが許されていいのかどうか、が問われている裁判なんです。

 先日、この政党の様々なハラスメントをめぐる出版物を読んで、哀しいというか、涙が出る思いでした。そして重要なことは、ほとんどのケースでしっかりとした反省と謝罪が行われてないことなんです。そして党大会での神奈川の人の発言にたいする副委員長の言動も、これがハラスメントでなくてなんだろうか、と思います。優越的地位を利用して、組織的にハラスメントが行われる。これが、残念ながら、日本社会に人権と民主主義の定着を求めている政党で起こっていることなんです。現場では、人々の幸せのために活動しているすばらしい人達がたくさんいらっしゃる。今問題になっている方も幹部になる前は、あっていろいろ話しても本当にすばらしい方々です。だから、これは個人の属性の問題でなく、組織の体質が問題をつくっているんだと思います。

わたしは、この党が、今後とも社会のめたに活動することを強く期待する一人です。また、そのように頑張っている方々がたくさんいらっしゃる。敵としてたたかう、本来はそういう関係ではない。しかし、このようなハラスメントをあいまいの形で「まあまあ」と「解決」したり、見逃したら、この政党は衰退し、いずれ滅びると思います。だから、しっかり批判し、心ある人たちが、この組織をかえていくような活動に参加していただければ大変ありがたい。私は一個人としてこの裁判の重要性をひしひしと感じています。双方が正々堂々と主張しあって、それを裁判所が公正に判断を下すことを期待しています。

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