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活動の中に「ケア」の視点を

 岡野千代さんの「ケアの倫理」を読んでいる。ロールズの自立した個人を前提にした「正義論」に対し、依存せざるをえない存在(典型的には、乳幼児)とケアを担う人との関係性、そのケアする人をケアするという連鎖の中で、求められる「正義」との差異、見逃され、ケアをする人の存在を無視・軽視した政治・社会制度の偏狭さなどなど(不正確で、すいません。まだまだ学習も緒についたばかり)

 それ以前から、活動の中で「ケア」の視点が大事だと指摘され、「なるほど・・」と認識が深まっている。

 特に、若い世代は、「自己責任」論を内面化し、傷つきやすく、回復の手立てが奪われてきていいる。自主的に運動をつくったという経験が、極端に減らされている(「モノ言う主権者」を育てない教育の影響は大きい)

 

 困っていることを言えない、開き直れない、その結果、急に「消えてしまう」などなど・・・ だから、政治組織的指導というが、ケアの観点が大事だ、と若手の面々が強調するのを「ウンウン」と、学びながら聞いている。

 

 学生時代の経験・・・・・私の事態は、「暴力一掃。学ぶ権利を守れ」のほぼ一点で、肉体的にはきつかったが党も民青も前進できた。76年大学入学だが、ドルショック、オイルショックをうけ、学生が授業に真面目に出だしたという大きな変化があった。そして、80年近くには、暴力集団の影響力を大きく削ぐことに成功した・・・その結果、活動は「学びの先頭に立って」とか「多面的要求に応えて」とか、急に複雑なものに変わっていった。

 

 幸運にも、その困難さの時期も経験できたので、「私の頃には・・・」という話はしない。その後どれだけ複雑で一筋縄でいかない活動が求められるようになったか、認識がある。それに、私自身も、「60年安保のころは・・・」「手紙で党員倍運動がだされて・・・」という話を、今と違うことを前提に「おもしろ話」として話は、素直に聞けたが、「上から目線」を感じたときには、いい気持ちではなかった。自分は「それはしない」と決めていた。

 だから、いま若い世代と向き合ってとりくんでいる面々の視点と努力は、本当に学ばされるし、勇気をもらう。

 

 様々な困難、矛盾の中に居ながら、「主権者のしての力をそぎ落とされた世代」との向き合い方・・・ 「有権者の半分が投票にいかない」ことに、どう向き合うのか・・・ 真摯な学びが突きつけられてと思う。

 

 そうしたことが、共通の問題意識として、議論できる。高知特有なのでしょう?  遠流の文化でしょうか?

 

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