広がる女性のひきこもり・孤立をどう防ぐか ~ 「共事者」の視点を
“ひきこもり”状態にある人は推計146万人。実に50人に1人に上る―。3月に発表された国のひきこもり実態調査。その結果は、誰もがひきこもり状態になったり、孤立したりしかねない時代の到来を象徴するものでした。
今回の結果で特徴的だったのは、初めて女性の割合が4割を超え、40歳から64 歳の中高年に限っては、52%に上っていました・
--- 非正規の疎外感、家族のケア、性被害のトラウマ、不妊への圧力など多くの生の声で政治・社会のゆがみに迫る番組。
まさに「個人的なことは、政治的」だ。
番組は差サンゴに、25年間こきこもり当事者の声を追ってきたジャーナリスト 池上正樹さんの言葉を紹介。
“『女性は黙って耐えるべきだ』という社会の圧力の中で、追い求めていた生きがいや夢を諦めて、そういうものだと自分で自分を納得させて生きてきた人たちは、これまでにもたくさんいたのだと思います。
それが、時代の変化やコロナ渦でみんなが孤立を経験したことで『あ、そうだ、声を上げていいのだ。こんなに同じように苦しんでいる仲間がいる』ということを知って多くの人が声を上げ始めて、顕在化してきたのではないでしょうか。
『もしかしたら自分もそうなるかもしれない』『自分の大事な家族もそうなるかもしれない』と、自分事として受け止めて想像していく。みんなが安心できるような社会にするためにはどうしたらいいのか、一緒に考えて欲しいと思います。
今、自分で自分を責めてしまう苦しみの中にいる人には、『あなたは悪くない』と伝えたいですし、周りを頼っても良いと言うことを伝えたいと思います。”
~ 「共事者」として、ともに考え行動していく輪を広げていかなくてはならない。社会に、自分の中に・・・
【広がる女性のひきこもり “孤立”をどう防ぐのか クローズアップ現代 23/4/19】
【“女性活躍”が叫ばれる陰で・・・1000超の声が伝えること NHK 23/4/19】
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