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「環」という用語について  党会議

党の都道府県委員長会議の中で「環」という用語がつかわれた。私ら世代以降の専従、党員に「なんのこと?」というだけでなく、読み方も「たまき?」「わ?」とか、ちょっとざわざわしている。

なんでこんな古色蒼然とした用語をつかったのか不思議に思うが・・・。

それで、いくつのか会議では「環」とはなにか、という説明する必要が出てきた・・・・

 物理的に言えば、鎖を構成している11つの輪っかを「環」という。

それに政治的意味を与えたのはロシア革命を成功させたレーニンの言葉である。

直接の語源は、1917年に革命を成功させたレーニンが、翌年の3-4月に執筆した「ソヴェト権力の当面の任務」の中にある。

「革命家であるということ、社会主義の信奉者であるということ、一般に共産主義者であるということだけでは、不十分である。それぞれの特定の時機に、鎖の特殊な一環を、すなわち全力をあげてそれをつかめば、鎖全体をおさえることができ、しかもつぎの環への 移行をしっかりと準備できるような、特殊な一環を見つけだすことができなければならない、このばあい、諸事件の歴史的連鎖におけるいろいろの環の順序、形態、つながり、相互の差異は、鍛冶屋がつくる普通の鎖ほどには単純でなく、またそれほど素朴なものでも ない。」と語ったことにある。

 これは誕生したばかりのソビエト政権が、翌年3月のブレスト=リトフスク条約の締結により、第一次世界大戦からの離脱することに成功し、戦争が終結するもと、経済の再建が優先課題となった、と判断しての言葉である。

 

政府の漸進的な方針にかかわらせず、工場主と労働者の激しい対立、生産活動の停止という事態の広がり、一方で他国からの干渉にそなえた軍隊の再建の必要性というもとで、ツァーリ時代の経済面でも軍事面でも官吏の再登用なども余儀なくされる、という複雑な情勢の中で、何が今のとりくむ要か、と発した言葉。

「勤労者の規律と自己規律を高めること、可能なかぎり物資の生産全体と分配全体を包括する強固で整然とした組織を全国いたるところにつくりだすこと、苦痛をきわめた戦争の遺産として歴史的に避けがたい、だがそれと同時に社会主義の最後の勝利および社会主義社会の基礎の確立という大業にとって第一の障害である混乱、組織破壊、崩壊と仮借なく闘争すること」と、最も重要な課題を「環」として表現した。ここに由来する。

 

ちなみにレーニンは「環」という表現が好きである。なぜ遅れたロシアで革命が起きたのかにつて、帝国主義体制の「鎖はその最も弱い環で破られる」と語っている。

 戦時共産主義を抜けて、個人の市場取引を導入した新たな経済対策・ネップにあたって「『全力をあげてつかまなければならない』環は、農民と労働者との間の矛盾の解決にあり、それは「国内商業の振興」にあると語っている。

 日本語でいう「勘所」という感じでしょうか。

 

 

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