世界で活躍する日本の全自動PCR検査機器 何故か日本では活躍せず
フランス、イタリア、ドイツその他ヨーロッパ各国、アメリカなどで日本の技術を駆使した全自動PCR検査機器が活躍し、フランス政府からは感謝状もおくられた日本のメーカー。が、日本では出番を与えてもらえない、とのこと。
感染研が研究のためのデータを独占するために、大学、民間での最新機器での検査を絞っている、というのが検査が増えない理由、というのは、真実味がある。この問題も国会で追及してほしい。
【日本の全自動PCR検査機器メーカーがフランスより感謝状 中央動物病院 > BLOG4/24】
前回紹介をしました全自動PCR検査機器のメーカーがフランス駐日大使より礼状を受け取ったと伝えています。
新型コロナウイルス感染症の蔓延で苦しんでいるフランスにおいてエリテック社が販売する全自動PCR検査機器が大活躍をしておりますが、それを製造し試薬を供給する日本のメーカーへの礼状です。
前回にも紹介しましたが、フランス、イタリア、ドイツその他ヨーロッパ各国、アメリカなどで日本の技術を駆使した全自動PCR検査機器が活躍しておりますが、日本では出番を与えてもらえないようです。
これさえ使用できれば検査技師の労力と感染リスクを最小限に抑え、コンタミネーションなく多検体を短時間で検査出来るのですが・・・
世界から大きく後れを取っている日本の検査態勢が、できるだけ早く安心出来る体制となってくれることを願っています。
プレシジョンシステムサイエンスのホームページプレスリリース(2020.4.24)より転記します。
「全自動 PCR 検査システム供給に対する駐日フランス大使からの礼状について」
今般の新型コロナウイルス感染症「COVID-19」の拡大は、グローバルな経済活動に大きな影響を与えており、依然として予断の許さない状況が続いております。プレシジョン・システム・サイエンス株式会社(以下、PSS)は、新型コロナウイルス「COVID-19」感染症が引き起こしている世界的な問題に対して、PSS の全自動 PCR検査システム(geneLEADシリーズ)を用いた迅速検査による事業活動を通じた社会貢献を行っています。
こうした中、フランスに本拠を構えるエリテック社ブランドとしてOEM 供給をしている全自動 PCR検査システムが、フランスの医療現場における新型コロナウイルス「COVID- 19」感染症検査の医療現場で利用されています。この度エリテック社と協力体制を築いた PSS が装置と一体化した消耗品(プレフィルドカートリッジ抽出試薬、付属プラスチック消耗品)を供給し続ける役割を担った社会貢献に対して、ローラン・ピック駐日フランス大使より PSS と田島代表取締役社長宛に礼状を受け取りました。
本礼状に対して田島代表取締役社長は「世界各国が「COVID-19」と戦っています。フラ ンスにおいて PSS とエリテック社が共同開発した全自動 PCR 検査システムと試薬 KIT がウイルス検出に大きな役割を果たしていることで、ローラン・ピック駐日フランス大使様よりお礼状を頂きました。社会的貢献をご評価頂きましたことにつき大変嬉しく心より感謝致しています。これからも事業活動に全力で取り組んでまいる所存です。新型コロナウイ ルス「COVID-19」の終息を心から祈念いたします。」とコメントをしています。
以上
STAFF BLOG
【コロナ対策、複数検体の処理が出来る全自動PCR検査機器 4/18】
新型コロナウイルス感染症の検査としてPCR検査が連日話題になっています。
世界の多くの国で実施されている全自動PCR検査を支えているのは、実は日本の技術なのです。
イタリア他ヨーロッパで活躍のPCR検査機
日本製全自動PCR検査機 (画像・略)
COVID-19 に対するPCR検査は
検体の採取 ⇒ ウイルス遺伝子(核酸)の抽出 ⇒ ウイルス遺伝子の増幅 ⇒ 増幅産物検出
この中で最も人手を必要とする工程が、ウイルス遺伝子の抽出です。
ウイルス遺伝子抽出は非常に手間がかかり、コンタミネーションや検体の取り違えなどが起きやすい工程で、全自動化されていない場合では検体数をこなすことは出来ません。
イタリアの最前線で行われている全自動PCR検査機器のひとつにエリテック社製のものがありますが、日本メーカーのOEM製品です。
つまり、日本の会社がエリテック社の製品を製造してあげているのです。
アメリカで採用されている全自動PCR検査機であるロシュ社製の機械も同じ日本メーカーのOEM製品です。
さらにロシュ社は、さまざまな会社の全自動ではないPCR検査機にかける前の核酸抽出機器も販売していますが、それも日本の技術であり同じ日本メーカーのOEM製品で、日本の技術に対する信頼度の高さがわかります。
新型コロナウイルス感染症に対し日本の技術が世界を支えているのですが、日本では色々な利権もあるのでしょう、今だ活躍できていません。
日本のPCR検査の機器や技術は世界から大きく遅れを取っているとコメントする専門家が多く見受けられますが、全くの事実誤認であることがよく分かります。
しかしフェーズの変わったこのタイミングです、間もなく日本の医療を支えるためにこの全自動PCR検査機器が活躍してくれると期待しています。
余談ですが、我々獣医師もPCR検査によって確定診断している疾患が多数あります。
その代表に犬や猫のリンパ腫があり、クローナリティーの有無及びタイプ分類を行っています。
リンパ腫にはT細胞性リンパ腫とB細胞性リンパ腫がありますが、B細胞性リンパ腫に比べ化学療法に反応しにくいT細胞性リンパ腫は予後が悪いため、リンパ腫の予後判定にPCR検査を実施しています。
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