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知事選に偽りの争点  尾崎知事の限界と劣化

 知事として県民の代表としての足場を離れ、自民党の国会議員をめざす立場になり、政治家としての限界、その劣化がひどくなったことを示したのが、昨日の記者会見の内容。

 尾崎県政の積極面は、与党だった国政野党陣営だけでなく、唯一の野党だった共産党も当初予算には賛成しているように評価しており、松本候補は継続・発展をかかげている(学テ偏重の「教育改革」は別)。

 それを継続か中断か、と偽りの争点づくり。党派を超えて取り組むべき「南海トラフ地震対策」まで「継続か、やめてしまうのか」とまで語るとは… 政治家としての薄っぺらさを露呈した。

 次に国政との関係の部分

「現在の国の一連の政策について、反対して国と対抗するのか、国の政策の中で使えるべきところは使い国の勢いを生かして県政運営をするのか。」というのも偽りの争点。

 なぜなら正確な対比なら、「国の政策について対抗するのか、従うのか」または「国の政策で使えるを使うのか、使わないのか」「使えないものを使うのか、使わないのか」となるはずだが、論理のすり替えがある。頭のいい人だから、わかってやっているんだろう。

 国の政策で使えるものは使うのは当たり前。だいたい、国の政策がまちがっているから、県政でがんばっても人口減、事業所減は続くし、大多数の県民の暮らしは悪くなっている。オールジャパンで少子化と地方が疲弊が進み、先進国で唯一、働くものの所得増えず、成長できなく国になってしまっているのだ。

 ・・・その地方を、高知県の暮らしをつぶす「国の政策に従うのか、対抗するのか」が問われているのだ。

 「今だけ、金だけ、自分だけ」の悪政を維持するための少しのアメを求めて「ゆでガエル」になるのか、「ゆでガエル」を拒否し、現在と未来の世代の生きる権利守るために悪政の転換をもとめるのか・・・地球規模の視点で問われている、と思う。

  以下は、高知民報FBより

 「尾崎正直高知県知事は1031日の定例会見で次期高知知事選挙の構図について、現県政の継続か中断か、国に反対する立場からの県政か国の流れを生かそうとする県政かが問われているという認識を示しました。

 尾崎知事

 今回の知事選については現県政の継続か中断かが問われている。

 それぞれの候補者の政策の方向性とともに、どういう形で実行力をもっているかも問われる。

 現県政を継続し実行力がある候補か、それとも現県政を中断しようという候補か、実行力はどうかが問われる。

 産業振興計画の継続かやめてしまうのか、南海トラフ地震対策を継続するのかやめてしまうのか、長寿県構想を継続するのかやめてしまうのか、教育改革を継続するのかやめてしまうのかが争点だろう。

 現在の国の一連の政策について、反対して国と対抗するのか、国の政策の中で使えるべきところは使い国の勢いを生かして県政運営をするのか。

 国と連携できることは連携して国の政策を生かして県政運営するのか、国の政策に対抗しいく形で県政運営を行うのか。

 どちらがいいのかという構図にもなる。

 もちろん個別事項では県民の利益優先であり、言うべきことを言わなければならないことは多々あるのは当然だが、総じて、国政に対して反対する立場から県政運営を行うのか、国の一連の事項について流れを生かそうという立場から県政を運営するのと、どちらが良いのかということが問われている。(高知民報)」

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