高知市政(県都・中核市)・・・問われる転換
知事選と投票日が同じ高知市長選。県人口の4割以上が住み、中核市として、介護・保育、環境、まちづくりなどで県と同等の権限を持つ高知市。
そのかじ取りは・・・・ これまで高知市政は、共産党以外はオール与党。
この市政の一番の問題は、特定勢力に弱く行政を捻じ曲げる、その結果、情報を改ざん・隠蔽するところにある。政治的立場は違っても、市民の声を聞く、公正に運営する土台が崩れている。
それを自民系、公明等オール与党で支え、その勢力で議会ポストもたらいまわしにしてきた。共産党は、反自民では、知事選も市長選も一貫している、と思っている・・
高知県の県議5のうち4が高知市。なかなか住民に身近でない県議会で、地歩をしめている足場、市政をめぐるたたかい。
生活にかかわる問題の直接にかかわるのは市町村政。
暮らしをめぐる直接的なたたかいでの市民との共同、信頼関係・・それが党への信頼の基盤。
そこで、どう高知市政がダメなのか…いくつか思いだすままに
・ゴミ有料化・・・「夕張になる」というウソで押しつけようとした、徹底論戦の結果、「有料化しなくてもゴミ減量はできる」との勇気ある部長答弁につながり、議会が否決した。
・10年前、毎年20億円とかの収支不足、とか財政危機を喧伝、しかし計画外の基金積立、借金の繰り上げ償還を実施し、一挙に、財政健全化をおこなっていた。共産党の追求で実態が暴露され。「財源はある」と小学校卒業までの医療費無料、中学校給食の実現に大きく貢献した。
・浦戸「道の駅」…道の無いところに、すぐ隣の桂浜公園の再整備とほぼ同じコンセプトの道の駅を、市の調査でも赤字必至の道の駅を32億円もかけてつくろうとした。地主は「特定業種」。都市計画マスタープランを改ざんして、強行しようとした。議会論戦と住民運動で阻止。
・仁井田産業団地… 南海地震にそなえ、高台移転に対応する産業団地づくり。県と市で、折半でつくる仕組みがあるのに、突如、市が単独整備にのりだす。そこは「特定業者」の土地。地域住民の反対もあり白紙に。
・西敷地・・市の検討委員会では、マンション建設は条件外で、アンケートも含めて「広場」となっていたものを、公募にあたって、マンション建設も可とする内容にこっそり書き換え。それ以降も、「ありき」でのゆがんだ運営。民間複合高層ビル構想に執着。
・桂浜公園の施設。別の特定業者による運営も破たん。それを長年放置し、結局、市が施設撤去を税金で執行。
・国保料 10数年前、高すぎる国保料で40億円の基金。市単独の減免への一般財源繰入・年4億円相当をやめ、窓口負担軽減によるペナルティ分の繰入も中止し、年1.5憶円、財政安定化支援事業では、交付税分だけの予算手当てで、市が支出すべき2割分は無視・・・10数年で60億円規模の市民負担。
・水道料 耐震化の事業には、一般会計からの繰出しがみとめられ、半分は交付税措置されるのに、繰出しをせず20億円を市民負担にし、10億円の国の予算措置を放棄した。
・市庁舎建設では、当初語っていた住民説明会を実施せず。市民の声を直接聞く機会は、極力排除。
・そうした市政の歪みのもとで、不適切な行政事務、市幹部の行動が続出・・・
私は、ウソとゴマカシの最低の市政と評した。
転換が必要。 民主市政の会・おかだ泰司さんで、市民主人公の市政を。転換と言っても、自民党政治と直結する元自民議員では、いっそう悪化する。
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