尾崎知事と最後の論戦 雑感
12年の総括をかねての論戦。
自民党の悪政の中で、県民の現実に根ざして努力してきたことは高く評価する。しかし、自民党政治の枠組みを抜け出せないので最大の弱点との角度で、政治姿勢、学テ中心の教育分野・・・私達からみて、弱点と言える問題を中心に論戦した。
以下、私なりのポイント。なお、全体評価ではなく、子育て、ジェンダー平等など身近な要求で、2名の女性議員が、一問一答のの詰問を行う。
第一印象は、弱点をつかれれば、むきになるこれまでの対応と違って、淡々と言う感じの答弁。県知事という立場からの解放感からか、と思った。
① 憲法、消費税、農業・FTA・・・など、どう弁明してくるか、知事が飛び込む自民党の世界とはどういうものか・・ 言葉は選びながらも、安倍政権の立場を肯定した。
職員には、この異常さを伝えることができた、と思っているし、尾崎氏の国政選挙にのぞむ立位置を、明確にできた。
②子育て支援
・保育副食費の無料化は、秋田の例を繰り返して説明し、今後の子育て支援策全体の中で検討すべき、と拒否をさけた。足がかりを掴んだ。
・子どもの医療費無料化。市町村の努力で前進したが。その間、県の制度か変わらず、少子化を反映し予算が1億円も少なくなっていることを、ただした。急所の1つと思っていたが、知事も細かく説明し、「適正に執行した」を強調。そして、「県としての無料化制度の前進を」の質問には、「国で対応すべき課題」という従来の動弁にプラスし、「すでに市町村で実施しており、県制度を前進させても、財源がおきかわるだけ」と市町村に失礼な発言をしつつ、県としては、市町村でできない分野での取り組みをする、と明言させた。
引き出したかった「答弁」が得られた。
③学テ
学テの効用を説明しながらにも、「学テ」の点数が自己目的化してはならない、と知事、教育長は明言。
これは大きな答弁。
逃げようのない現場の具体的な事実をつきつける。 改善の足場、運動の方向性を明確にさせた。
④特別支援学校
山田の過密化解消は喫緊の課題では一致。気になるのは、全体ではキャパはあるが,偏在していることで問題が生まれている、との答弁。ここは詰める必要がある。
ただし研修の負担軽減を実施してきた教育長。岐阜県の取り組みを勉強したいなど・・実直な答弁。
⑤メガソーラー
改正FIT法で、コミュニケーションを図ることが追加されたことを踏まえ、その実践。そして、景観・防災の観点から、業者の提案が、たんなる絵に描いた餅でなく、実証データにもとづくものでないと、四万十川条例に抵触する、という角度で質問。
ほぼ、質問の中身を肯定した、答弁となった。
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