アフガン 今年前半の民間人死者1366人 多数は米軍関連の攻撃、しかも前年比3割増
9.11を口実とした違法なアフガン戦争。米国史上最長の戦争となっているが・・・その実態は?
国連統計では、昨年の民間人死者数は過去最多、子ども927人を含む少なくとも3804人が死亡。その多数は、米軍主導の連合軍、その支援をうける政府部隊によるもの。今年前半は、民間人の死傷者は30%減ったが、米軍・「政府軍」関連の死亡者は31%増加している。何も解決しないどころが犠牲は増え、憎しみの連鎖を拡大しているだけ。
これが「安全保障」「地域の安定」「民主主義の拡大」を口実にした米軍の軍事行動の現実である。
イスラエルの無法を支持、ウソで始めたイラク戦争、イラン核合意離脱など中東を混乱させてきたアメリカの「有志連合」には絶対に参加してはならない。
【政府側の攻撃による民間人の死者、武装勢力を上回る アフガン CNN8/1】
(CNN) 国連アフガニスタン支援ミッション(UNAMA)は7月30日、今年1~6月に戦闘などに巻き込まれて死傷した民間人の数は3812人だったと明らかにした。このうち死者数は1366人。タリバーンなどの武装組織による攻撃で死亡した人数よりも、アフガン政府の部隊や米主導の有志連合など「政府側」が関与した攻撃による死者数のほうが多かったとしている。
死傷者のうちタリバーンの攻撃よる割合は38%。しかし、死傷者の多くは政府軍や米主導の連合軍などによるものだった。
政府軍や米主導の連合軍などによる攻撃で死亡したのは717人で前年同期比31%の増加だった。このうち、連合軍関与が314人、アフガン治安部隊関与が263人だった。そのほか、親政府の武装勢力による死者もあった。
一方、タリバーンや過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」などによる攻撃で死亡したのは531人だった。このうち306人は、直接民間人を標的とした攻撃による死者だという。
【アフガニスタン、今も「衝撃的で容認できない」数の民間人死傷 国連 AFP8/1】
カブールAFP=時事/国連アフガニスタン支援団(UNAMA)は30日、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンと米国による和平協議が続いているにもかかわらず、18年にわたるアフガニスタン紛争で現在も「衝撃的で容認できない」数の民間人が死傷しているとの報告を発表した。(写真は資料写真)
UNAMAの報告によると、2019年1~6月の民間人死者数はこれまでで最大の死者数を出した昨年の同じ時期と比べておよそ30%減少したものの、1366人となり、負傷者は2466人だった。うち子どもの死者数は327人、負傷者数は880人で、全死傷者の3分の1近くを占めた。
UNAMAは死傷者の減少については評価したものの、「依然として民間人に対する危害の度合いは衝撃的で容認できないものだと考えている」と懸念を示した。
また、米国と親アフガニスタン政府部隊による攻撃で死亡した民間人の数は、タリバンやその他の反政府勢力の攻撃によって発生した民間人死者数より多かったとも指摘。米国を含む親アフガニスタン政府側部隊の攻撃による2019年1~6月の死者数は717人で、昨年同時期から31%増加した。
駐留外国軍の撤収を目指す和平協議が数か月にわたって進められている一方、アフガニスタン紛争の死者数は増加している。また、その多くは地上部隊を支援する米軍および政府軍による空爆の犠牲者だという。
国連の統計によると、同紛争による昨年の死者数は過去最多となり、子ども927人を含む少なくとも3804人が死亡した。【翻訳編集AFPBBNews】
〔AFP=時事〕(2019/08/01-11:37)
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