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ワシントン条約 日本 キリン、カワウソ、サメ・エイ・ナマコ、ヤモリ、カメ ことごとく保護強化に反対

 「コツメカワウソが取引禁止になる」とニュースでながれたが・・・ワシントン条約第18回締約国会議で、日本はことごとく規制強化に反対。なんとアフリカゾウの取引緩和を提案。 様々な業界の利益第一に、国際的孤立を恐れず「奮闘」したようだ。

 象牙の国内市場の閉鎖にもかたくなに反対(中国は、2015年に輸入を禁止。2017年末に販売禁止。/日本国内では楽天、メルカリに続きヤフーも取引禁止を決定)

 温暖化対策も廃プラ規制も後ろ向き。クロマグロなど海洋資源保護も後ろ向き・・・同時に主張や行動がダブルスタンダードで一貫性もない。目先の利益のために大局を見失い、とり残される。

国内では忖度マスコミによってごまかせても、世界相手では通用しない。

それどころか、同会議で、外交的無礼も働いたようで、EU,米国から「極めて強い調子の抗議」を受けている。

【日本のCITES(ワシントン条約)二枚舌外交 真田康弘8/30

【日本のCITES(ワシントン条約)二枚舌外交 真田康弘8/30

  ジュネーブで約2週間にわたり開催されていたワシントン条約(CITES)第18回締約国会議、ようやく終了しました。

 最終本会議の締めくくりの発言で事務局長より「海産種の附属書Ⅱ掲載を通じて、海産資源の持続可能な利用が図られる」と発言するなど、今回は黒ナマコやアオザメ等海産種の附属書Ⅱ掲載提案が全て採択されるとともに、多数の動植物が附属書に掲載され、環境NGO等多くの参加者から会議の成功を歓迎するコメントが最終本会議で相次いで述べられるなど、大きな成果を残しました。また、保護管理対策の成功からネズミ4種、鳥類2種が附属書ⅠからⅡへの格下げがコンセンサスで採択、審議の際に各国から歓迎と祝福の発言が続きました。

 ここでコンセンサス採択されず(秘密投票ではなく)通常投票となった全ての動物・植物附属書掲載提案、及び、全てが秘密投票となった海産種附属書掲載提案について、科学的観点から提案に対する分析と勧告を行っている①FAO専門家パネル(商業的に利用される水産種のみ提案分析)、②条約事務局、③IUCN/TRAFFIC、④TRAFFIC単独と、日本、中国、韓国、米国、EUの投票態度を表にしてみました。

(図は略)
*1 IUCN/TRAFFIC提案分析では、キリンの附属書Ⅱ掲載を通じた国際取引の規制が種の存続に対する主たる脅威を解決しないとする一方、IUCNキリン専門家グルーブの一部科学者より掲載が強く主張されるなど、IUCN内で意見が分裂
*2
 ギターフィッシュの附属書Ⅱ掲載提案が掲載基準を満たすか否か判断がつきかねるとする一方、当該種が附属書に掲載するか否かを締約国が検討するに際し、地中海北西部での資源が絶滅したこと、広範な地域において管理措置が存在していないこと、及び当該種のヒレが国際取引において極めて高い価値を有していることに留意することを勧告
*3
 ウェッジフィッシュの附属書Ⅱ掲載提案が掲載基準を満たすか否か判断がつきかねるとする一方、附属書Ⅱ掲載を検討するに際し、広範な地域で管理がなされないままに漁獲が行われていること、及び国際取引でヒレが高い価値を有していることに締約国が留意することを勧告
*4
 附属書Ⅱ掲載提案されたクロナマコ等3種のうち、1種は掲載基準を満たし、1種は基準を満たさず、残りの1種は不明としつつ、1種が掲載される場合は残りの2種は類似して見分けがつかないため一括掲載を勧告


 一目瞭然ですが、日本は附属書掲載にはできる限り反対し、附属書からの削除や格下げにはできる限り賛成する投票行動を取っています。EU、米国はもとより、中国よりも後ろ向きです(中国は今回オナガキジ、イボイモリ等計5つの附属書Ⅱ掲載提案を行い、条約に協力的な態度を示しました)。
 日本は締約国会議で「附属書掲載提案は科学的根拠に基づき、海産種については専門的知見を持つFAOの勧告を尊重すべきだ、と何度も何度も何度も何度も、繰り返し繰り返し繰り返し繰り返し発言しました。


 ところが投票態度を見てみると、そのFAO専門家パネルが判断を留保している(但し附属書掲載の利点を留意するよう勧告)サメ・エイ提案はもとより、掲載を妥当としているナマコにすら反対していることがわかります。なお、附属書掲載提案に慎重な姿勢を示すFAO専門家パネルと対照的に、今回はIUCNがサメ・エイ提案で発言を求め、FAO専門家パネルの評価以降に判明した新たな科学的知見を踏まえたとし、附属書掲載基準を満たしていると提案採択を強く推していたのが印象的でした。

 日本の投票態度についてさらに見てみると、条約事務局、IUCN/TRAFFIC、TRAFFIC単独の提案分析のいずれもが掲載賛成の分析・勧告をしているパンケーキガメの附属書ⅡからⅠへの格上げ提案に棄権したのみならず、条約事務局、IUCN/TRAFFIC、TRAFFIC単独の提案分析でいずれも掲載反対が勧告されたグラスフロッグの附属書Ⅱ掲載提案と北インドローズウッドの附属書Ⅱ削除提案に賛成していることがわかります。言っていることとやっていることの辻褄が合いません(グラスフロッグについては、ワシントン条約での海産種提案や国際捕鯨委員会(IWC)で日本のいつも支持する発言をしばしば長時間にしてくれるアンティグア・バーブーダやセントクリストファーネイビスが提案支持側に回ったことが賛成の要因ではないかと推測されます)。

 何のことはない、「科学、科学」と連呼している日本のワシントン条約の投票態度は便宜主義的な二枚舌外交に過ぎないということです。


リンに反対、カワウソに反対、サメにも反対、エイにも反対、ナマコに反対、ヤモリやカメにも反対。科学的根拠に基づかない資源管理の失敗で我が国沿岸漁業資源の大幅な減少をこれまで放置しておきながら、他国には「科学的根拠に基づく持続可能な利用」を他国に滔々と説く倒錯(事情を知る一部の海外の関係者は呆れています)。悲しいかな、これが日本のワシントン条約での振る舞いです。近視眼的で大局的な我が国の国益を損なっていると言えるでしょう。

パリ協定等での温暖化対策問題同様、日本は中国にも後れを取った後進国です。


 なお、クロナマコ等の投票の際、EUについては適宜EU代表が一括して投票権を行使でき、このEU代表の投票権を否定しない旨が予め合意されていたにもかかわらず、水産庁の担当官が「EU加盟の28カ国がこの会議場に座っているか、この場で確認しろ」と繰り返して要求、これはEUの一括投票権の否認に他ならないことから、投票後EUと米国代表より極めて強い調子の抗議が行われました。最低限、外交儀礼と会議のマナーぐらい、守りましょうよ。不必要に相手を怒らせてどうするの。やれやれ。

 

真田教授の会議傍聴ツイートより

・ワシントン条約第18回締約国会議(#CoP18)、バングラデシュ・インド・セネガル・スリランカからのインドホシガメ附属書Ⅱ→Ⅰ格上げ提案が、賛成105、反対10、棄権10で採択されました。 事務局もIUCN/TRAFFICも格上げ掲載基準に合致と勧告しているこの提案にも日本は賛成せず、棄権票を投じました。

ワシントン条約第18回締約国会議(#CoP18)、インド・ネパール・フィリピンからのコツメカワウソ附属書Ⅱ→Ⅰ格上げ提案が賛成98、反対16、棄権14で委員会採択されました。日本は反対しました。

(メモ者 コツメカワウソは、商業目的での取引が一部可能な「付属書2」に分類されている。今回、フィリピンなどが学術目的などでの取引しか認めない「付属書1」への移行を提案し、採択された。委員会は、ビロードカワウソについても25日に付属書1への移行を採択した。日本は二つの提案に反対した。)

・先ほどEU、インド、フィリピン、米国提案のトッケイヤモリ附属書Ⅱ掲載が先ほど賛成103、反対17、棄権18、で委員会採択されました。日本は反対しました。

・ワシントン条約第18回締約国会議(#CoP18)、先ほどアオザメ提案が賛成102、反対40、棄権5で、賛成票が3分の2を上回り採択されました。FAOが反対する一方、IUCNが提案支持を訴える趣旨の発言をしたのが印象的。日本はもちろん反対です。

・ ワシントン条約第18回締約国会議(#CITESCoP18)でザンビアの自国個体群のアフリカゾウを附属書ⅠからⅡに格下げする提案が賛成22(南部アフリカ諸国、日本など)、反対102、棄権13で否決されました。

 ・ワシントン条約第18回締約国会議(#CITESCoP18)でキリンの附属書Ⅱ掲載提案(中部アフリカ諸国提案)が賛成106、反対21、棄権7で採択されましたが、日本は反対投票しました。

 ・象牙取引、日本に厳しい目線 迫られる市場の完全閉鎖(朝日新聞) ・・・ ワシントン条約締約国会議1日目。中国のサイドイベント傍聴。自国の象牙国内市場閉鎖の宣伝セッションなのですが、条約事務局長(写真左から2番目)やTRAFFICも顔を出し、IFAWも協賛とのことが驚き。石炭推しで日本すっかり取り残されの温暖化交渉の二の舞がこの会議でも起きているようです。(;´д`)

 ・ワシントン条約常設委員会開催です。さっそくイワシクジラの議題で水産庁のケンカ外交で各国からフルボッコに。ロシア以外は中国すら助けてくれず、事務局のとりなしで何とか没収求める勧告は免れましたが、一日目からこれだとこれから思いやられます。(;´д`)

 

 

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