60才貯蓄 100万円未満24.7%、300万円未満36% 生保調査
プルデンシャルジブラルタファイナンシャル生命保険(PGF生命)が今年60歳となる男女2000人を対象に4月に実施した調査(2019年の還暦人(かんれきびと)に関する調査)。
・貯蓄額の平均 昨年の2725万円→2956万円。231万円増。
貯蓄1億円以上が8.1%と2ポイント近く増えたことが平均額を引き上げただけ
・100万円未満は4ポイントも増、24.7% と格差が拡大
・100万-300万円未満 11.3%で、300万円未満36.0%
・「話題」の2000万円以上は、32.9%に留まる。
・抱える不安 1位「収入の減少」2位「身体能力の低下」3位「年金制度崩壊」
【還暦人の貯蓄額 平均2,956万円 一方4人に1人が「100万円未満 PGF生命6/12】
・回答者(2,000名)に、現段階の貯蓄金額(配偶者がいる場合は夫婦2人分)を聞いたところ、「100万円未満」
(24.7%)が4人に1人の割合となりました。そのほか、「100~300万円未満」(11.3%)、「500~1,000万円未満」(11.1%)、「1,000~1,500万円未満」(10.4%)という回答が多く、「3,000~5,000万円未満」(8.7%)や「1億円以上」(8.1%)という回答が1割近くあり、平均額は2,956万円となりました。
昨年の調査結果と比較すると、「100万円未満」は2018年20.6%→2019年24.7%と、4.1ポイント上昇しました。一方で、平均額は2018年2,725万円→2019年2,956万円と、231万円上昇し、今年の還暦人は貯蓄の格差が開く結果となりました。
【還暦人が抱える不安 1位「収入の減少」2位「身体能力の低下」3位「年金制度崩壊」】
http://www.pgf-life.co.jp/company/research/2019/001.html#m07
還暦人は、どのようなことに不安を感じているのでしょうか。
全回答者(2,000名)に、還暦以降(60歳以降)の人生で不安に思うことを聞いたところ、1位「収入の減少(60歳以降の雇用形態の変更など)」(58.5%)、2位「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(52.6%)、3位「年金制度の崩壊」(48.2%)となりました。収入の減少や年金問題といったお金に関する不安や、健康に関する不安を抱えている人が多いようです。
男女別にみると、「身体能力の低下(体の病気や寝たきりなど)」(男性47.0%、女性58.2%)、「判断能力の低下(認知症等脳の病気や車の運転など)」(男性34.4%、女性49.1%)、「自分の介護」(男性30.1%、女性44.0%)、「容姿の老化」(男性16.2%、女性32.2%)では、男性と比べて女性のほうが10ポイント以上高くなりました。還暦女性には、老化で体の状態が変化することや、介護の問題に対して、不安を感じている人が多いようです。
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