サバ缶値上げ ヘイト報道でなく、客観的事実の提供を
○○の乱獲で漁獲量がおちた、値上がりしている、という報道ほど、いいかげんなものはない、と感じている。
これまでも紹介してきたが・・・いつくか整理すると・・・
・人口が日本の10倍以上の中国のサバ漁獲高は、日本より少ない。それで「乱獲」/ユネスコが「和食」を無形文化遺産と指定したのだから、和食ブームが広がり、原料への需要も高まっていということ。当然の話。
・押さえたい事実のいくつか
①資源枯渇が危惧されるクロマグロの規制に抵抗している日本。産卵期に日本海に集まる親魚を、大型巻き網船で、一網打尽にしている。
②絶滅危惧種のウナギを食べ続け、不法輸入を事実上野放しにしている。
③サンマの漁獲制限量をとてつもなく高く設定し、事実上野放しにしてきた。
④つい先日まで、象牙の商取引の禁止にも抵抗していた。
・資源管理は絶対必要(ただし、漁協を中心とした共同管理…国際的にも評価されている方式と、そのような文化がないために、数量枠で規制する北欧中心として割当制度・・どちらが先進的か、は単純ではない)。水産外交のダブルスタンダードは排除されるべき。隣国へのヘイト的な報道はやめるべき。日本は、冷静な客観的な視点からの問題提起をすべき(水産庁の天下り確保から脱すべき)。
・それに消費税増税を見越して、各社・各製品の値上げラッシュであり、
【世界のサバ(鯖)の漁獲量 国別ランキング・推移 2017年】
単位:トン
1日本 514,500
2インドネシア446,564
3中国 445,443
« 農林水産省が公式HPで「なつぞら」解説?!…畜産切り捨てゴマカスため | Main | 農産物輸出 1位は「その他のその他」、大半は輸入原材料を利用したものや化学合成品 »
「環境・農林漁業」カテゴリの記事
- 高額療養費、年金、高等教育、中山間地直接支払、周産期医療、学校給食 意見書案 2412(2024.12.08)
- 「原発」固執は、脱炭素の障害 再エネ普及の足かせに (2024.08.08)
- 農薬使用による食物のPFA汚染 規制に立ち遅れる日本 (2024.03.06)
- COP28総括 :不十分な「脱化石燃料」〜気候正義のさらなる連帯を FoE Japan(2024.01.16)
- 気候正義 残余カーボンバジェット あと数年? (2024.01.15)
「マスコミ論」カテゴリの記事
- 国連「ビジネスと人権」部会・訪日調査・声明 11分野で、政府・企業に国際水準の行動求める(2023.08.13)
- 「戦争プロパガンダ10の法則」 ~ 今こそ学ぶべき警告(2023.01.16)
- 〈全国行動声明〉 日本政府および日本メディアは日本軍「慰安婦」訴訟判決を正しく受け止めよ 1/14(2021.01.18)
- 核禁止条約発効へ 「被爆国」の役割指摘 地方紙社説(2020.10.26)
- 学生食料支援 高知新聞の「残念」な報道(2020.10.24)
« 農林水産省が公式HPで「なつぞら」解説?!…畜産切り捨てゴマカスため | Main | 農産物輸出 1位は「その他のその他」、大半は輸入原材料を利用したものや化学合成品 »
Comments