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高齢男性の孤立「会話2週間で一回以下」15%。中高年ひきこもりも深刻化 

 市の高齢者福祉課が地域で高齢世帯を訪問していると、40代、50代の半ばひきこもった「子供」が同居していた、というケースが増えてきているとのこと。いわゆる「8040」問題といわれるものだが、その対応に総合的な伴走型支援をする生活困窮者支援センターが対応していると聞いた。
 高齢男性の孤立が深刻化している。中高年のひきこもりも大きな問題となっており、内閣府が実態調査を行う。2016年ひきこもり調査は40歳未満が対象だったが、性別では「男性」63.3%、「女性」36.7%となっており、今後、高齢者、特に男性の社会的孤立化がますます増えていくこととなる。
 議員団学習会でもふれた「農福連携」などのとりくみが重要となる、

【高齢男性 社会的に孤立 「会話が2週間で1回以下 」15% NHK8/18】
【「生活と支え合いに関する調査」結果の概要を公表します  国立社会保障・人口問題研究所 8/10】
【中高年のひきこもり救え 親の高齢化で生活不安 国、支援拡充へ実態調査 西日本新聞8/18】
【内閣府 若者の生活に関する調査報告書 2016年9月】

【高齢男性 社会的に孤立 「会話が2週間で1回以下 」15% NHK8/18】

1人暮らしをしている男性の高齢者のうち、人との会話が2週間で1回以下という人が7人に1人にのぼることが国の研究所の調査でわかりました。
国立社会保障・人口問題研究所は去年7月、全国のおよそ1万世帯とその世帯で暮らす個人を対象に、地域の人とのつながりなどについてアンケート調査を行いました。
 このうち、ふだんどの程度人と会話をするか尋ねる質問で、「2週間に1回以下」と回答した人は全体の2%でした。
 ところが、65歳以上の高齢者で1人暮らしをしている男性に限ると、15%、およそ7人に1人に上りました。
 一方、同じ高齢者の1人暮らしでも女性では5%でした。
 さらに、1人暮らしの高齢者で、「日頃の簡単な手助けを頼れる人がいない」と回答した人も男性で30%、女性で9%と男女で開きがありました。
 国立社会保障・人口問題研究所は「女性に比べ男性が社会的に孤立している状況が明らかになった。孤立が続けば、介護などの公的な支援や周囲からのサポートにつながらないおそれがある」と話しています。


【「生活と支え合いに関する調査」結果の概要を公表します  国立社会保障・人口問題研究所 8/10】

国立社会保障・人口問題研究所はこのほど、平成29(2017)年7月に実施した「生活と支え合いに関する調査」(旧「社会保障実態調査」)の結果の概要を取りまとめましたので、公表します。
この調査は、生活困難の状況や、家族や地域の人々の支え合いの実態を把握し、公的な支援が必要なのはどのような人なのかなどを調査することを目的として、5年ごとに実施しています。
調査対象は「平成29年国民生活基礎調査」で設定された全国の調査地区(1,106地区)から、無作為に選ばれた300地区に居住する世帯主と18歳以上の世帯員です。有効票数は、世帯票10,369(有効回収率63.5%)、個人票19,800(有効回収率75.0%)でした。

【調査結果のポイント】

●食料や衣服の困窮、電気・ガス・電話代の未払い、家賃・住宅ローン・その他債務の滞納を経験した世帯は、前回調査に比べ減少

過去1年間で、家族が必要とする食料が買えなかった経験がある世帯は13.6%(前回調査14.8%)、衣服では15.0%(同20.0%)と前回より減少している。また、未払いや滞納のあった世帯の割合も前回に比べ低下し、電気料金が3.3%(同4.8%)、ガス料金が3.4%(同4.7%)、電話料金が3.2%(同5.0%)、家賃が5.0%(同6.6%)、住宅ローンが2.0%(同4.6%)、その他債務が4.9%(同8.9%)であった (p.9 図表Ⅲ-1、p.11 図表Ⅲ-4、p.13 図表Ⅲ-7)。

●ふだんの会話頻度が「2週間に1回以下」の個人は2.2%。世帯タイプ別では、ひとり暮らしの高齢者の男性が15.0%、女性が5.2%

18歳以上の個人で、ふだんの会話頻度(電話での会話を含む)が「2週間に1回以下」となる個人の割合は2.2% (p.20 図表Ⅳ-1) (前回調査2.1%、ただし20歳以上)。世帯タイプ別では、「2週間に1回以下」となる単独世帯の高齢者の割合が、男性では15.0%(同16.7%)、女性では5.2%(同3.9%)であった (p.24 図表Ⅳ-4)。一方、子どもがいる世帯では0.6%(同0.7%)と低い (p.24 図表Ⅳ-4)。

● 「日頃のちょっとした手助け」では、頼れる人がいないと答えた個人は7.4%。世帯タイプ別では、ひとり暮らしの高齢者の男性が30.3%、女性が9.1%

日頃のちょっとした手助けについては、8割近くの個人が家族・親族を、3割以上の個人が友人・知人を「頼れる人」と回答した。一方、頼れる人が「いない」と回答したのは7.4%であった (p.25 図表Ⅳ-5)。世帯タイプ別では、単独世帯の高齢者の割合が、男性では30.3%、女性では9.1%であった (p.27 図表Ⅳ-8)。

●働いている個人の約3割が家族と一緒に過ごす時間が十分取れていないと考えている

「仕事が原因で家族と一緒に過ごす時間が十分取れない」と回答した個人の割合は32.3%であった (p.41 図表Ⅵ-3)。子どもの有無別離宅時間別にみると、離宅時間が9時間以上では、離宅時間が長くなるほど「仕事が原因で家族と一緒に過ごす時間が十分取れない」と回答する個人の割合が大きくなっており、いずれも子どもがいる者の方がその割合は大きくなっている(15時間以上で子どもがいる者では71.2%)(p.42 図表Ⅵ-6)。

【中高年のひきこもり救え 親の高齢化で生活不安 国、支援拡充へ実態調査 西日本新聞8/18】 E9560_1497_c24c5ea8e75140a3b863ef4f

 仕事や学校に行かず、家族以外とほとんど交流しないひきこもりの長期化、高年齢化が問題になっている。バブル経済崩壊後の就職氷河期に社会に出た40代以上が目立つが、公的支援は20~30代の若者が主な対象。経済的に依存する親も老い、生活への不安が高まっている。内閣府は今秋、中高年のひきこもりを対象にした初の実態調査を行い、支援策の拡充に乗り出す。

 「これまでは親の収入に頼って生きてきたが、親も介護が必要な年齢になり、生活が立ち行かなくなった。明日からどうすれば…」

 福岡県ひきこもり地域支援センター(春日市)にはここ数年、こうした電話相談が増えているという。多くは40~50代。思春期から自宅の外に出なくなった人のほか、日本経済が低迷した1990年代以降に社会に出た「ロストジェネレーション」(失われた世代)で、就職活動や仕事につまずき、ひきこもるようになった人が多く含まれる。

 「支え手になっていた親の病気や介護に直面し、危機感を募らせる人が顕在化しているのではないか」とセンターの担当者。80代の親が50代の子を支える家庭が増えているとして、支援者の間では「8050問題」とも呼ばれている。

   ◆    ◆

 内閣府の調査(2015年)によると、15~39歳のひきこもりは推計54万1千人。10年と比べて約15万人減ったが、40歳を超えて統計上外れた人が多いとみられている。ひきこもりを始めた年齢は「35歳以上」が10・2%で倍増し、期間は「7年以上」が34・7%と最も多かった。佐賀県が昨年行った調査でも、ひきこもり644人のうち、7割を40歳以上が占めた。

 国や自治体は各地に支援センターを開設し、当事者や家族からの相談を受け、就労につなげる活動をしている。もっとも、支援に当たる女性保健師は「そもそも中高年は想定されておらず、具体策に乏しい」。福岡県は支援対象の年齢制限をやめたものの、多くのセンターは今も「おおむね30代まで」としている。

 親が倒れても助けを呼べずに放置したり、人生に悲観して親子で心中したりする例もある。女性保健師は「病気や障害が要因となっている可能性もある。就労ありきではなく、少しずつ人と関わり合えるような細やかな支援が大切だ」として、医療機関や福祉団体などとの連携強化を訴える。

   ◆    ◆

 ごく一部ながら、最悪の事態に至った例もある。

 福岡市の創業支援施設で6月に起きたIT講師刺殺事件の容疑者の男(42)=鑑定留置中=は、インターネットに投稿した犯行声明に、自身について「ほぼ引きこもりの42歳」と記していた。弁護士らによると、6年ほど前に製麺工場を退職した後は親の仕送りで暮らしてきたが、ここ1年は家族にも会わず、市内のアパートで「一日中、ネットに費やしていた」という。

 福岡市出身の芥川賞作家で、社会問題に詳しい藤原智美さん(63)は「ネットや家族など狭い世界だけで自己の立場を承認されていた場合、それが失われると急激に不満を爆発させることがある」とみる。

 その上で、中高年のひきこもりに対する支援が見過ごされてきた点に触れ「ネット上で当事者に呼び掛けるなど、新たな支援のシステムが必要だ。そうすれば仮想の人間関係にこだわらず、リアルな社会で生きるトレーニングにつながるのでは」と話す。
    ◇      ◇
■相談は40代が最多

 NPO法人・KHJ全国ひきこもり家族会連合会(東京)の調査によると、ひきこもり本人の平均年齢は、2007年の29・6歳から今年は34・4歳に上昇。平均期間も延びる傾向にある。17年度の別の調査(複数回答)によると、全国151カ所の自立支援窓口に相談を受けたひきこもり本人の年齢を聞いたところ、40代との回答が最多で92カ所。60・9%を占めた。親の年齢を聞くと、父親は死別が48・6%、70代が39・3%。母親も70~80代が55%、死別が24・8%と高齢化している。
=2018/08/18付 西日本新聞朝刊=


【内閣府 若者の生活に関する調査報告書 2016年9月】

◆広義のひきこもり群  54.1万人   
ふだんは家にいるが、自分の趣味に関する用事のときだけ外出する(準ひきこもり1.06%)   準 36.5万人
ふだんは家にいるが、近所のコンビニなどには出かける(狭義のひきこもり0.35%)      狭義17.6万人
自室からは出るが、家からは出ない又は 自室からほとんど出ない(狭義のひきこもり0.16%)
*2015年「人口推計」による15-36歳人口3445万人からの算出した推計数
◆親和群
「ひきこもりを共感・理解し、ともすると閉じこもりたいと思うことがある人たち」で、広義のひきこもり群をのぞいたグループ
◆一般群
 回答者全体から「広義のひきこもり群」「親和群」を除いた

○回答者の性別は、広義のひきこもり群では、「男性」63.3%、「女性」36.7%、

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