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海のプラごみ削減  日米、G7文書に署名拒否 

日本近海のマイクロプラスチックは、東京都環境局によれば、’15年時点で日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界の海の27倍にも及ぶとのこと。今年に入り中国が廃パラ輸入を中止したこともあり、EUが、5月に一部の使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する新たなルールを提案している。
そんな中、G7で日本と米国が、深刻化する海のプラスチックごみを減らすための数値目標を盛り込んだ文書に署名をしなかった。どこまでアメリカ追随なのか・・
【海のプラごみ、日本に批判相次ぐ G7文書に署名拒否 共同6/11】
【日本の海が危ない! 日本の海を覆い尽くす世界の27倍もの「マイクロプラスチック」問題~ 人体への影響は 日本の海に危機 PONCHO ハーバービジネスオンライン  6/10】
【資源ごみ輸入禁止~世界に広がる“中国ショック” / 減プラへの契機に 2018/05】

【海のプラごみ、日本に批判相次ぐ G7文書に署名拒否 共同6/11】

 カナダの先進7カ国首脳会議(G7サミット)で日本と米国が、深刻化する海のプラスチックごみを減らすための数値目標を盛り込んだ文書に署名せず、環境団体から11日、「恥ずべきことだ」などと批判が相次いだ。

 海洋ごみ問題に取り組む環境団体JEAN代表理事は「海から恩恵を享受している日本は、プラスチックごみ問題に率先して対応する必要がある。長年政府と連携して削減に取り組んできた立場として理解できない」と不満を示した。
 環境団体グリーンピースは「日米が署名しなかったのは恥ずべきこと。必要なのは業界の自主規制ではなく、使い捨てプラスチックの禁止」との声明を公表した。

【日本の海が危ない! 日本の海を覆い尽くす世界の27倍もの「マイクロプラスチック」問題~ 人体への影響は 日本の海に危機 PONCHO ハーバービジネスオンライン  6/10】

間もなく夏本番。水辺のアクティビティを楽しむ人も増えているが、その一方で、ある問題が美しい海に影を落としている。アウトドアライターのPONCHO氏が、日本、そして世界の海に迫る危機を解説してくれた。

◆日本は「ごみのホットスポット」だった!

「ビーチコーミング」というものをご存知でしょうか? 海岸に打ち上げられた漂着物を拾い集め、観察する遊びです。なかには拾い集めたものでアート作品を制作する人もいます。

 漂着物はさまざまで、貝殻・石・流木などの自然物のほか、漁具や陶器片、空き缶などの人工物もあります。なかでも、波に洗われて角が取れて丸くなったガラス、いわゆるビーチグラスやシーグラスと呼ばれるものは宝石のような美しさがあると人気で、高値で取り引きされることもあります。漁で使われていたガラス製の浮き球は土産物屋でも販売されているので、旅行の際に見たことがある人も多いのではないでしょうか?

 しかし、それらの人工物は投棄、廃棄されたゴミでもあります。日本でも漂着物の多い島や海岸を持つ自治体では、収集や処分の費用が大きくなり、近年問題となっています。

 さらに今年に入ってから盛んにニュースで報じられているのが、海洋プラスチックごみです。レジ袋やペットボトル、お弁当の容器が主なもので、誤食した海鳥やウミガメ、魚が多く見つかっており、深刻さが増しています。

 海に流出したプラスチックごみは、漂流中、そして海岸に打ち上げられたあと、紫外線を浴びて劣化していきます。そうして波に洗われているうちに、5ミリ以下の小さなプラスチック=マイクロプラスチックと呼ばれるものになるのです。

 そのマイクロプラスチックは、プランクトンや小魚の体内に取り込まれ、食物連鎖の果てに生態系に悪影響を及ぼす可能性が指摘されています。さらに、マイクロプラスチックが体内に蓄積した魚を人が食べることで、人体にも影響が出るとも……。

 しかし、人がマイクロプラスチックを含んだ魚を食べても、その多くは排出され、マイクロプラスチックに有害物質が添加していたとしても大きな影響は出ないと話す研究者もいます。まだ研究段階でハッキリとした影響はわからないというのが現状のようです。

 人体に及ぼす影響はさておき、「海洋ごみ問題に対する日本の取組(東京都環境局)」によれば、’15年時点で日本周辺海域では北太平洋の16倍、世界の海の27倍にも及ぶ、マイクロプラスチックが存在しています。「マイクロプラスチックのホットスポット」であるという状況なのです。

◆規制が進む欧米に比べ、遅れをとる日本

 こうした海洋プラスチックごみ、マイクロプラスチックの現状を踏まえて、欧米ではプラスチック使用の禁止や規制が進んでいます。今年5月にはEUが、一部の使い捨てプラスチック製品の流通を禁止する新たなルールを提案しました。

 その対象はストローやナイフ、フォークや皿、風船に取り付ける棒など。プラスチックを使った釣り具や漁具については、製造業者にごみ収集・処理費用を負担させるそうです。加盟国は’25年までにプラスチックの飲料ボトルの90%を回収することが義務づけられます。

 これに先んじて米カリフォルニア州マリブ市では、6月1日から飲食店でプラスチック製ストローを提供することが全面的に禁止されました。また、カリフォルニア州では’16年秋から、使い捨てビニール袋(レジ袋)の配布禁止を決めています。

 スターバックスコーヒーが本社を置くシアトル市では、今年7月1日からレストランやカフェ,その他の食品サービス業での使い捨てプラスチックストローとカトラリー(ナイフ・フォーク・スプーン)を禁止するそうです。これは1日に5億本ものストローが廃棄されているアメリカの現状を踏まえたものです。
では、日本は? 今のところ国にも自治体にも規制をする動きはありません……。規制がないから、なにも変えなくてよいのでしょうか? 世界でもっとも多くの量のごみを廃棄している国が日本です。なにかしらのアクションを起こす必要があることは間違いありません。

◆ごみ削減のカギはマイボトル

 そこで推奨したいのがマイボトルです。自動販売機やコンビニが多い日本では、手軽にペットボトル飲料を購入できることから、そのごみの多さが際立っています。マイボトルを使うことで、ペットボトル飲料の利用をできるだけ控えてはどうでしょう?

 保冷保温機能を持ったサーモボトルを使えば、入れたままの温度で飲むことができます。また、バッグに入れておいても、結露した中身が濡れることもありません。さらにスターバックスコーヒーやエクセシオールコーヒーにマイボトルを持参すれば20円割引、タリーズコーヒーでは30円引き、上島珈琲ならなんと50円引き! コンビニでもローソンのマチカフェでは10円引きなど、お得なサービスが多くのコーヒー店で受けられるのです! スーパーマーケットでのマイバッグ利用の割引が、ポイント加算や1~2円の割引であることを考えると、かなりお得感があります。

 しかもマイボトルのメーカーは自然環境に対して高い意識を持っています。例えばクリーンカンティーンは、人体や環境に影響のある物質をボトルから排除。カラフルなボトル表面の塗装は強度にすぐれ、ユーザーにできるだけ長く愛用してもらうことを目指して作られています。

 ハワイや米西海岸でもっともポピュラーなマイボトルのひとつであるハイドロフラスクは、軽さと強度を両立。すべてのボトルが保冷保温機能を装備したサーモボトルで、飲み口にこだわったコーヒー用、気の抜けないビール用などの商品もラインナップしています。もちろん人体や環境に悪影響を及ぼすものは使用していません。

 ところで海洋プラスチックごみは、海だけの問題ではありません。都市や里山、山間部を流れる川から海へと流れ込んだプラスチックごみも、自然環境に大きな影響を及ぼしています。

 今年の夏からはどこへ行くにもマイボトルを携帯して、スマートな消費スタイルを実践してみるのもいいでしょう。欧米がストロー禁止運動なら、日本はマイボル推進運動で海をきれいに保つ……。安全な海産物をずっと食べられるよう、小さな一歩を踏み出しましょう!

<取材・文・撮影/PONCHO>

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