アメフト・犯罪タックル 辞めてすむ問題ではない。
辞めてすむ問題ではない。どうして、明らかな反則=人の人生を破壊するような犯罪行為に、選手が走ったのか・・・その原因=上意下達で、自己主張ができない文化の問題や勝利至上主義がもたらした問題など、そこをえぐらないと意味はない。
辞職、そして「弁明しない」というのは、責任をとったようで、何も責任をはたしていないと思う。これも「辞めたら、おしまい」とする政治の世界の悪癖の影響か・・・
【アメフト問題 日大 内田監督が辞意表明 NHK5/19】
【アメフト問題 日大 内田監督が辞意表明 NHK5/19】日本大学のアメリカンフットボール部の選手が関西学院大学との定期戦で重大な反則行為をした問題で、日大の内田正人監督が「一連の問題はすべて私に責任があり、監督を辞任します」と述べ、監督を辞任する考えを明らかにしました。
今月6日、都内で行われた日大と関西学院大の定期戦で、日大の選手が、ボールを投げ終え無防備な状態だった関西学院大の選手に後ろからタックルし、この反則行為で関西学院大の選手は右ひざなどのけがで全治3週間と診断されました。日大アメリカンフットボール部の内田正人監督は、19日、加藤直人部長とともに、けがをさせた選手などに直接謝罪したあと大阪空港で取材に応じました。
この中で、内田監督は「一連の問題はすべて私に責任があり、監督を辞任します」と述べ、監督を辞任することを明らかにしました。
また、辞任は、問題が起こった時点で考えていたとしたうえで、「私が先に辞任すると誠意がないことになるので、まずは関西学院大におわびし、辞任と考えていた」と話しました。
一方、反則行為の指示については「文書で答える」として明言を避けました。
今回の問題で、日大は、学内で反則行為をした選手や関係者全員の聞き取り調査を進めていて、その結果については今月24日をめどに関西学院大に伝えることにしています。
関西学院大は、19日の謝罪の内容や受け止めについては、日大の調査結果が届いたあとに、その見解や今後の対応と合わせて会見して説明するとしています。
◆「選手 気持ちがめいっているという印象」
内田監督は、今回の重大な反則行為をした選手について「本人はSNSでたたかれているので、気持ちがめいっているという印象を受けた」と話し、そのうえで「私の責任だと思っている」と述べました。
◆反則行為指示かどうかは「真摯に回答」
内田監督は、選手に反則行為を指示したかどうかについて「関西学院大学から質問状が来ている。真摯(しんし)に受け止め調査して回答したい。連盟にも真摯に回答する」と述べるにとどまりました。
◆OB「辞任は解決にはならない」
指導を受けたOBの一人は、「根本から解決できる対応だとは思いません。重要なのは、反則プレーに監督の指示があったのかどうかです。監督が責任があると思うならば、事の成り行きや真相をみずからの口で語ることが筋だと思います。また、辞任してもコーチ陣が残るならば、指導方針が大きく変わるとも思えません。その場しのぎの対処にすぎないように思えます」と話していました。
◆日大の学生「もっと早く公の場に」
日大に通う18歳の男子学生は「いろいろな大学の人に不信感を与えていたので、辞意を表明したのはよかったと思うが、時間がたつにつれ大学のイメージとかも悪くなるので、もっと早く公の場に出て話をしてほしかったです」と話をしていました。
◆対応の遅さに厳しい声
関西では、対応の遅さに厳しい声が上がっています。
大阪府の74歳の男性は「すぐに辞任すべきで、遅いと思う。早く対応していれば、ここまで大きな問題にならなかった」と話していました。
64歳の女性は「問題が起きてから2週間がたっている。日大はすばらしいチームだが、そのブランドに傷がついたと思う」と話していました。
また、別の女性は「映像を見たが、あのプレーはおかしい。しっかりと説明責任を果たしてほしい」と話し、真相の究明を求めていました。
◆負傷選手と父親に直接謝罪
関西学院大学アメリカンフットボール部によりますと、日本大学アメリカンフットボール部は、内田正人監督など4人は19日午後2時すぎに兵庫県西宮市内の施設を訪れ、けがをさせた選手と父親、それに関西学院大の鳥内秀明監督などに、直接、謝罪したということです。
関西学院大は、謝罪の内容など詳細については、後日、会見を開いて説明するとしています。
また、19日は事実関係を調べるため、関東学生連盟が設置した規律委員会のメンバーが兵庫県西宮市を訪れ、鳥内監督やけがをした選手の父親などにヒアリングをしたということです
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