「事件の涙」・考 牛肉偽装を告発してくれた業者を支えるとが大企業の社会的責任
雪印食品の「輸入牛肉を国内産と偽っている」と暴露した倉庫会社。取引先が次々と去り、経済的苦境におちいっているもとでも、このまま負けたら、正義の告発をする者がなくなる、という信念でたたかっている姿をレポートしたもの。
一番の違和感は、不正をただしてくれた業者を、支援するのが大企業・雪印の社会的責任の取り方、経済界の責任ではないか、ということ。いくらテレビの前で頭をさげても、内部告発したものを排除、見殺しにするメーカー、財界に、謝罪の心はない。「ものづくり」がすたれるわけだ。
同時に、これを社会問題、運動にできていないことが、胸ささった。
【事件の涙 正義の告発 雪印食品牛肉偽装事件 NHK5/1】
【事件の涙 正義の告発 雪印食品牛肉偽装事件 NHK5/1】16年前、大手食品会社の背信として、社会に衝撃を与えた「雪印食品牛肉偽装事件」。発覚のきっかけは「輸入牛肉を国内産と偽っている」と暴露した、「西宮冷蔵」社長・水谷洋一さん(64)の内部告発だった。しかし、取り引き先は次々と去り、国からも処分を受け、経営危機に。経済的理由で高校進学をあきらめた娘は、心を病み、(メモ者 自殺を試み、一命はとりとめたものの)重い障害を負う。それでも水谷さんは、息子(36)とともに会社を死守、(メモ者、頑張って7割ぐらいまで売り上げをもどしたが、大手の取引業者からの手続きを簡略する不正行為を、悩んだあげく拒否したことで、取引が激減、倒産の危機に瀕している。それでも頑張っている・・・、その姿をもって)「正義」を社会に問う。
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