日報隠し 探す気も能力もなし
自衛隊のイラク派遣部隊の日報隠し。当時の稲田防衛大臣は「本当にないのか」という質問だけ。
そもそも次の派遣のための基礎的な一次資料を廃棄するなど、軍事組織でありえない話〔本当にないなら、それはそれで大問題。カルテは破棄しているらしいが・・そんな軍事組織はない、との批判はある〕。そんなことも分からず、「ないはずがない」とっ込めない。また行政組織を動かすのに、明確な決済文書という形で指示もできない。
そんな人物を、極右思想のお友達と、防衛大臣にする。「国〔民〕の安全」など本当は眼中にない証左。
そして政治家を適当にあしらう組織を、憲法に明記しようとする愚、危険性も同時に明確化した。
【稲田氏、指示あいまい 「日報は本当にないのか」東京4/8】
【稲田氏、指示あいまい 「日報は本当にないのか」東京4/8】自衛隊のイラク派遣部隊の日報問題で、防衛省は七日、昨年二月の稲田朋美防衛相(当時)の日報の捜索指示を同省・自衛隊の三部署だけに伝え、全体に伝達していなかったことを明らかにした。稲田氏の指示も口頭で尋ねるような表現にとどまっており、明確に捜索を命じる文言ではなかった。稲田氏の指示があいまいだったため、適切に伝わらなかった疑いもある。 (原昌志)
統合幕僚監部はこれまで捜索を全体に指示していたと説明していたが、修正した。記者会見した統幕の山野徹参事官は「探してもらう意図だったが、伝達のやり方は十分ではなかった」と釈明した。
同氏によると、稲田氏は昨年二月二十日、国会質疑で「(日報は)見つからなかった」と答弁した。二日後の二十二日、統幕総括官(当時)に「イラクの日報は本当にないのか」と口頭で指示。これを受け、統幕参事官室は同日、統幕と陸幕、空幕の部隊運用系の三つの担当部署だけにメールを送った。
メールは「探索いただき(日報が)無いことを確認いただいた組織・部署名をご教示いただけますでしょうか」との文面。それまでに行った捜索の結果、日報が見つからなかったことを確認する内容で、あらためて探すよう明確に指示する記述はなかった。
各担当者は受信したその日のうちに部署名をメールで回答。各部署が再調査のメールに基づき探したかどうかは、山野氏は明らかにしなかった。また各幕僚監部担当者からの回答を稲田氏に報告したかについては「記録はない」という。
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