西敷地 「審査要領」改ざん~高知市版「モリカケ」
二次審査に参加できるのは「事業提案書を適切に作成し、提出した」者となっていたものを、この部分を削除。
その結果、資金計画が確定しておらす、資金の裏づけがない業者が、二次審査に参加し、何と、最優秀提案者となってしまったという、重大な疑惑。
最終提案は、市議団の分析で、地元K建設と高知大のコラボによるもので、土佐経済同友会が提案してきた内容とほぼ同じもの。高知大では学内合意もないまま、学長のトップダウンでプロポに参加したものであり、具体的内容も資金計画もない単なるスケッチ。
そうした状況をうけ、 この3月市議会で、事態を大きく動かす状況を生み出した。
以下は、「審査要領」改ざん問題での、さこ哲郎市議の週刊議会報告より
“新図書館 西敷地 二次審査に参加資格のない業者を最優秀と選定‥ またしても、文書改ざん疑惑が…新図書館西敷地で、高層ビル計画を提案した業者が選定された問題で、業者を選ぶ二次審査で重大な問題が発覚しました。日本共産党高知市議団が、情報公開で入手した文書から判明しました。
入手した文書には、業者側から提出された事業提案書中で、企業秘密にあたる部分を一般に公開しないよう求めるための、決められた様式の文書がありました。今回、最優秀提案者として選定された業者の、非公開を求める文書には、下段の事業者名が黒塗りされた文書にあるとおり「建築費用や借入条件等が確定されていないため」と、記載されています。
これは、実施したい事業を提案しているのに、資金計画が確定していないという、重大な問題を自ら吐露しているものです。
資金計画が決まっていなくても、二次審査に参加できるものかを確認するため、「審査要領」を確認していると、審査会当日に委員に配布されていた文書と、結果が報告されている高知市のホームページに掲載されている
「審査要領」の内容が違っていることに気がつきました。
上図のように、当日配られた文書から、25文字が消されていました。
消されていたのは、どんな手続きをした者が二次審査に参加できるかについて、「事業提案書を適切に作成し、提出した」者という文言です。
この25文字を消すことで、書類を適切に作成し提出しなくても、一次審査を通過していれば、二次審査に自動
的に進めることに←なってしまいます。
資金計画が確定しておらす、資金の裏づけがない業者が、二次審査に参加し、何と、最優秀提案者となってしまったという、重大な疑惑です。☆情報公開で入手した事業提案書より
「非開示を希望する理由
・実施計画以前の計画段階であり、建築費用や借入条件等が確定されていないため」”
■3月15日、党市議団が質問。その後記者会見
執行部は、改ざんではなく、「単純な事務的なミス。審査結果に影響はない」「委員からの意見があり、審査には不要なため削除した」と説明。
しかし、資金計画など事業提案書が「適正」でなかったため協議が難航し、議会への報告もいつになるかわからないような事態になっていることが、「ありき」を証明している。
協議の状況について高知民報が、“優先交渉権者と市側との協議の現段階についても触れられ、「こちらが返した質問への回答に対し、また質問が出てきてしまう状況。実現性、具体性、継続的にできるかどうかを時間をかけて判断しなけばならない」と、市と相手業者との協議が暗礁に乗り上げていることを伺わせました。”と記者会見の模様を配信している。
■3月15日 西敷地に定期借地権を設定する時に議決を必要する条例改定案を提案。全会一致で可決予定
党市議をふくむ超党派で提出したもの。
これまでは行政が勝手に契約し、議会には報告だけという、とんでもない状態だったが、それが改善された。大きな一歩である。提案者には、市民、学内の声を反映し「否決」されるリスクがつきつけられる。市議は、市議会選挙直前に、一人ひとりの問われることとなる。
・ ・・なぜそんな案がとおったのか。
そこにはこれまでも浦戸「道の駅」「産業団地」問題(党の追及とそもそも無理筋の計画で破綻)に関係してきた与党会派の有力議員とK:建設、高知大地域協働学部との密接な関係がある。
それに寄り添い市は、都市計画マスタープランの改ざん、未決裁の計画を過去に遡って決裁する暴挙、いきなり調査予算をつけるなどの対応で、行政をゆがめてきた。
まさに高知市版「モリカケ」!
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