米海軍・海兵隊 オスプレイ等、航空機の過半が運用不能
米海兵隊ラダー中将“オスプレイだけでなく、海兵隊全体で「飛行可能」な機体が43%”、モーラン副作戦部長(海軍大将)“「F/A18型機の約3分の2が修理の遅れや部品の調達待ちで飛行が出来ない」「海軍保有の航空機の半分以上を飛ばすことが出来ず」”、“F-35初期ロットの利用可能率は半分程度”(F-35統合計画部長マット・ウインター中将)、さらに在日米軍のオスプレイは5年の定期点検期間をすぎても整備未了で飛行。
いわれるままに高額兵器を買って防衛力を低下させてる愚。安全面では他国のように訓練内容、飛行ルートを制限できるよう「地位協定」の抜本改定が不可欠だ。
【オスプレイ 過半数が運用不能 構造複雑、整備追いつかず 赤旗3/19】
【オスプレイ整備遅滞 〝期限超え〟機体飛行 普天間所属 琉球新報1/6】
【F-35初期ロットの利用可能率は半分程度 スパイク通信員3/6】
【米海軍のFA18型機、3分の2飛行出来ず 修理遅れなど 2017/2/11 CNN】
【なぜ今、米軍機の事故が多発しているのか 専門家の見方 沖縄タイムス1/10】
【オスプレイ 過半数が運用不能 構造複雑、整備追いつかず 赤旗3/19】■米軍高官が証言
米海兵隊が運用している垂直離着陸機MV22オスプレイ約300機のうち過半数が、整備が追い付かないため、運用不能な状態に陥っていることが明らかになりました。昨年11月9日の米下院軍事委員会で、米海兵隊航空副司令官のスティーブン・ラダー中将が証言しました。
ラダー中将は書面証言で、「MV22の航空機準備率(=準備基本機、RBA)は現在、48%であり、容認できない」と証言。その理由として、オスプレイは2007年の実戦配備以来、戦闘任務などで現場からの要求が高く、「生産ラインから降ろされると即座に実戦に送り込まれ、(任務に応じて)75種の機体構成が存在する結果になった」と指摘しました。寒冷地や洋上、砂漠地帯など、投入される現場に応じて機材の入れ替えを頻繁に行ったため、機体構造が複雑になり、整備が追い付いていないとみられます。また、米海兵隊の航空部門では飛行士・整備要員ともに深刻な人材不足に直面しており、とりわけMV22、FA18戦闘攻撃機、F35戦闘機で深刻だとしています。加えて、整備部門での離職率が高く、熟練した整備士が育っていないことも明らかにしました。
ラダー中将は、オスプレイだけでなく、海兵隊全体で「飛行可能」な機体が43%にとどまっていると指摘。それにもかかわらず、「1年おきに6カ月」のペースで、イラクやアフガニスタンの戦闘作戦への参加を余儀なくされていると指摘しました。■欠陥の核心は何ら解決なし
ラダー中将の証言を分析した「九条の会・あきしま」の小柴康男さんの話 米軍はこの状況を打開する対策として、75種類の機体構成を統一化し装備性能を向上させる計画を立てています。生産中の機体も含めMV22、空軍仕様のCV22オスプレイなどすべての機体が対象です。米軍横田基地(東京都)へのCV22オスプレイ配備延期の背景には、こうした事情もあります。
しかし、機体を統一化しても、▽回転翼が小さく機体が重いため揚力不足で機体のコントロールが難しく離着陸時に不安定になる▽エンジンが停止しても安全に着陸できるオートローテーション機能がない―といったオスプレイの欠陥の核心は何ら解決しません。安全よりも利便性が優先されているのです。
このまま横田配備や陸上自衛隊への導入などが進めば、沖縄だけでなく日本全国で危険が拡大します。安全も確保されていないオスプレイは持ち込ませず、配備撤回させなければなりません。
【オスプレイ整備遅滞 〝期限超え〟機体飛行 普天間所属 琉球新報1/6】【東京】陸上自衛隊木更津駐屯地(千葉)で行われている米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイの定期整備が大幅に遅れていることが5日、分かった。防衛装備庁によると、2017年2月1日に始まった1機目の整備が当初予定の9月上旬までに終わらず、完了のめどが立っていない。2機目以降の整備日程は未定。オスプレイは5年に1回は定期整備が必要とされるが、普天間所属機は配備から既に5年が経過している。事故率が過去最悪になる中、整備未了の機体が飛行することになる。
日米両政府は普天間所属の24機と陸上自衛隊に配備される17機のオスプレイ整備拠点として同駐屯地に工場を設置。SUBARU(スバル)が定期整備を担当する。1機当たり3~4カ月を目安に、大規模な分解点検を行い、腐食や損傷の有無を確認し、不具合部分の交換や塗装の塗り直しなどが行われる。年間5~10機程度の整備を計画していたが、現状では1機も終わっていない。1機目については、整備要員の習熟時間などを確保するため、当初は完了までゆとりがある約7カ月の整備期間を設定した。装備庁によると、作業手順書の作成、必要な部品の調達などに時間がかかり遅れているという。整備要員の技術習熟の遅れも指摘されているが、定期整備開始前に米軍による整備訓練は既に終えている。整備の大幅な遅滞理由は不明な部分もある。
米海兵隊のオスプレイは17年9月末までに普天間所属機の事故やトラブルが相次いで発生。10万飛行時間当たりのクラスA事故率が9月末現在で3・27となり、普天間に配備された12年9月末の1・65から約2倍に増えた。
装備庁は「整備の中で不具合が見つかったなどの報告はない」などとして、整備の遅れと事故の因果関係を否定した。
オスプレイの定期整備は1機目の遅れで、今後の定期整備のスケジュールが崩れる可能性がある。装備庁は「日程ありきではなく、きちんと整備されれば問題ない」としている。
【F-35初期ロットの利用可能率は半分程度 スパイク3/6】「これまでにアメリカと国際的パートナーが購入した稼働中の280機のF-35は、現在飛べるのは51パーセント足らずだと、F-35統合計画部長のマット・ウインター中将(Vice Adm. Mat Winter)は水曜日に円卓会議のイベントで記者たちに言いました。」
【米海軍のFA18型機、3分の2飛行出来ず 修理遅れなど 2017/2/11 CNN】「F/A18型機の約3分の2が修理の遅れや部品の調達待ちで飛行が出来ない」「海軍保有の航空機の半分以上を飛ばすことが出来ず、国防費増額の見通しも立たない中で、投入出来る航空機の使用回数は限度まで来ていると」
【なぜ今、米軍機の事故が多発しているのか 専門家の見方 沖縄タイムス1/10】「米シンクタンク「ヘリテージ財団」の17年10月の報告書では、予算削減で作業員や部品が不足し、整備が間に合わず、海兵隊の保有する全航空機の4割程度しか飛行できない状態と指摘。飛行可能な機体に負担が集中することで劣化が進むほか、訓練時間が短く、「人的、機械的な誤りによる事故のリスクが高まる」と懸念している。」
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