農業の働き方改革とGAPの本質 ~ 持続可能な農業経営
小松泰信・岡山大学大学院環境生命科学研究科教授のコラム。
GAPの本質について、農業新聞の論説を紹介し、“農業就業人口が減り続けるもとで、死亡事故率が極めて高いことにふれ、多様な人材の活用のためには、もっとも大切なのが「安全第一」の発想、GAPの本質は、食品安全、環境保全、労働安全のルールや作業手順を生産工程に落とし込み、経営の持続可能性を実現すること。”と指摘する。
一方、政府の「GAP認証農畜産物の優先的取扱」につついて「見方を変えればGAP非認証農畜産物の劣後的取扱を求めているようなもの。このような差別的取扱は断固許すべきではない。」と厳しく指摘する。
オリンピック選手村の食材に、現状では、日本のものがほとんど使えない、とGAPの認証が話題になったが、「だからGAPを」という安倍農政=家族農業を切り捨て、一部の法人、大手の「輸出」を応援するスタンスが
いかにGAPから離れた議論であることがわかる。
【GAPの本質とアベ農政 JA新聞 小松泰信3/28】
Recent Comments