高知市財政 将来負担・年40億円の改善 12-16年度
財政再建期間〔09-13年度〕中、毎年のように20数億円の「収支不足」といいながら、実際は計画よりも160億円も上回り改善していた高知市の財政。その暴露追及が、小学校までの医療費無料化、中学校給食の実現に結びついた。
さて、その後、現在は、どうなっているか。まずは全体像をスケッチ的に見てみる。
■将来負担額は「財政再建」時の5年間で100%強の改善に比べペースはおちているが
12-16年でも18.1%改善、12-15年で額にして121億円の改善〔年40億円〕
〔16年度の財政状況資料集ができていればわかるが・・・〕
■実質単年度収支は、12-16年10億円弱の黒字/17年だけ、基金とりくずしなどで赤字だが、全体の将来負担率は低下している。
■職員体制を強化した職員数92人、給与6億円増、非常勤職員の賃金等を含む物件費は14億円増〔詳細の分析が必要〕
■12-16公債費が名目で63億円減。実質公債費比率は1%低下
■今後、普通建設事業費〔そのための地方債の種類=交付税算入の割合の差異。その影響も含め〕の推移・・・
つまり「実質公債費比率」〔単年度〕の推移
・大型事業、防災、老朽化対策などの計画、規模などを検証する
◎参考 「29年当初予算ポイント」「収支見通し」より
公債費 2017-21年 170.178.178.180.183億円
地方債残高 1444.1523.1476.1428.1365億円
→ 公債費は2016年度を下回る規模/地方債残高も18年度をピークに減少に転じる
■当面の打ち出し点
①現状を、前市政が築いた財政危機〔将来負担率300%越え〕と比較するのはレベルが違う
建設事業の規模、テンポをコントロールすれば、まだまだ市民の暮らしを守る財源はある・・・
暮らし第一の財政運営をもとめ、その角度から「過大な事業」「時期の集中」にメスを入れる
②社会福祉会館の新設の「理由」→生活困窮者支援センターの間借りに年1000万円が「無駄」
が、50年借りて5億円。会館の建設と維持管理費が50年で、5億円を下回るはずがない。それこそ無駄
→ 「財政危機に向かいつつあるから反対」ではなく「暮らしを守る財源を無駄使いするな」の角度
« 「イスラーム国」の武器調達~米国等がシリア「反体制派」に提供した兵器 | Main | 「脱・炭素革命」 取り残される日本 »
「高知市政」カテゴリの記事
- 「よいところは継続」 桑名新市長の当初予算に賛成 日本共産党高知市議団‣声明(2024.03.23)
- キャンセルカルチャー 「大衆的検閲」の行く先(2024.03.13)
- 高知市長選 なせ岡崎市長の支援を決めたか(2023.10.04)
- 2023年3月 高知市議会メモ(2023.05.15)
- 生活保護 冬季加算「特別基準」(通常額の1.3倍) 高知市「抜かっていた」「速やかに実施」 (2022.12.28)
« 「イスラーム国」の武器調達~米国等がシリア「反体制派」に提供した兵器 | Main | 「脱・炭素革命」 取り残される日本 »
Comments