米軍機落下物・・・「占領」継続の「地位協定」が根源
連日の米軍機からの落下物。好き勝手に住宅の上を飛び、訓練するなど主権国家ではありえない話。
「再発防止を要請する」とか「安全に配慮する」とか、は目くらまし。
同じ敗戦国のドイツもイタリアも米軍訓練は、自国の承認事項。基地内への捜査権もある。敗戦後のイラク政府は、自国の米軍基地から他国への出撃を禁止している。アフガンも自国の主権を第一とした地位協定である。
基地、米兵は治外法権で、訓練も好き勝手。首都圏に日本の航空機が飛べない広大なエリアがある。
占領国なみの協定にあまんじている日本。これこそ「戦後レジーム」
同時に9条のもと「自衛隊は、戦後、一人も殺し、殺されることなくきた」・・・が、在日米軍基地は、ベトナム、アフガン、イラクなどの出撃基地、また兵站を担い、日本は戦争当事者であったのも事実。
たまたま相手国から距離が遠かったり、攻撃能力がなかっただけ。北朝鮮で、アメリカが武力行使をし、在日米軍基地が使われれば、日本は国際法上戦争当事国となる。まして先制攻撃をすれば、国際法の違反の共犯者となる。
ちなみに、朝鮮戦争は休戦状態…北朝鮮、中国、米国〔国連軍〕で協定がむすばれている。もし米朝衝突がおき、休戦協定が無効になった、となれば朝鮮国連軍地位協定により、日本は在日米軍基地の使用など戦争当事国となる。
講和条約について、当時の外交官の寺崎太郎氏は「行政協定のための、安保条約、安保条約の講和条約」と指摘した〔孫崎氏〕。米側の交渉責任者ダレス氏は「 われわれが望む数の兵力を、望む場所に、望む期間だけ駐留させる縁理を確保すること 」を目的とした。
まさに、占領時代の継続が「見事」に続いている。
「地位協定」こそが、憲法9条を空洞化させる最大の要である。
ところで、こんな屈辱的な「地位協定」を問題視しない美しい国をとりもどす「極右」って何?
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