北朝鮮 異次元の圧力~暴発・崩壊kのリスクを国民に語るべき
安倍首相が、北朝鮮に対し「異次元の圧力」(日韓首脳会議)、「最大限の圧力」(日露〃)と、勇ましい。
まず、文民を飢えさせるような「徹底した制裁」が、国際法上許されるのか、という問題はあるが、それはひとまず置いといて・・・ 現実になにが起こるか想像力を働かせる必要がある。
①恐れ入ったと北朝鮮が折れてくる
②追い詰められ「死なばもろとも」と軍事行動に出る
③軍事圧力や経済封鎖の結果、体制が崩壊する
①は、ありえないと思う。北朝鮮の核開発は、主観的には、アメリカの脅威に対する最小限抑止として対抗手段であるから
②膨大な被害がでる。20年前の試算でも3カ月で米兵5万、韓国軍49万の死傷、民間人含め100万の犠牲。いまは核兵器も持っている。在日米銀基地は当然攻撃の的となるであろう。
もし、電磁パルス攻撃にふみきったら「19世紀にもどる」ような極めて甚大な被害をもたらす危険がある。
③膨大な難民が発生する。状況によるが、日本政府は07年に10-15万の難民、米軍は当初30万、最終的に260万人の難民が日本に押しよると想定している。
その中には、100万の軍隊、うち13万の特殊部隊も含まれるだろう。それへの対策~財政負担が必要となる。
さらに、崩壊した北朝鮮をどう統治していくかが、問題となる。
100万の軍隊が、テロ組織化するかもしれない。イラクのように,何十万の軍隊、文民を長期にわたって派遣し続けなくてはならない。その負担ももとめられることになめだろう。
「対話のための対話はしない」という安倍首相。トランプが「戦争はあっちの方」と軽視しているこの日本のリスクを国民に語り、国民が覚悟をもって「異次元の圧力」に協力するよう話をするので、一国のリーダーとしての責任。
そんな説明は、ようしないだろう。加計・森友問題でさえ逃げまくっている人物に・・・
自己満足のような緊張を高めるような言説は抑え、「対話での解決しかない」と覚悟を決めてすすむべきである。
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