土佐沖墜落・米軍FA18 機体寿命大幅超過?!
7日の米下院軍事委員会で、米海軍大将が、主力戦闘機のFA18戦闘攻撃機の62%が修理の遅れや部品の調達待ちで飛行できない状態で、6千飛行時間を想定する機体寿命に対し、稼働出来る機体が少なくなっており、現在は8000~9000時間まで伸びていると証言。
12月7日に土佐沖に墜落したFA18も、老朽化が原因であることを否定できない。海中に没した機体は回収できておらず、原因は特定できていない。
どんな立場であれ、訓練再開に「理解」を示せる状況ではない。
【米海軍のFA18型機、3分の2飛行出来ず 修理遅れなど CNN2/11】
【米海兵隊が半年間で重大航空事故9件 スパイク通信員の軍事評論2/4】
【米海軍のFA18型機、3分の2飛行出来ず 修理遅れなど CNN2/11】(CNN) 米海軍幹部は11日までに、海軍の主力戦闘機となっているF/A18型機の約3分の2が修理の遅れや部品の調達待ちで飛行が出来ない状況に陥っている実情を明らかにした。
ウィリアム・モーラン副作戦部長(海軍大将)が米下院軍事委員会で証言した。海軍保有の航空機の半分以上を飛ばすことが出来ず、国防費増額の見通しも立たない中で、投入出来る航空機の使用回数は限度まで来ていると指摘した。
「様々な理由に襲われ、海軍の造船所や航空機の格納施設では修理や維持管理作業を規定通りの時間内に終わらせることに苦労している」と表明。F18に限れば任務に使えない機材の数は本来あるべき水準の倍になっているとも述べた。同型機の62%が駐機を強いられているとの一部情報を確認する形ともなった。
同機の機体寿命は約6000飛行時間を想定している。しかし、稼働させる機材が少なくなっている現状を受け、現在は8000~9000時間まで伸びているという。財源の制約やF18の後継機と位置付けられている最新型戦闘機F35の配備の遅れも作用している。
モーラン副部長は、保有機材の老朽化や機数の制限、要員不足で海軍は将来の紛争に脆弱(ぜいじゃく)な戦力で立ち向かうことを強いられるとも警告した。
新任のマティス国防長官は有事への即応態勢を強化するため人員や予算増加を最優先事項の1つと強調している。トランプ大統領も海軍艦艇の増強や空軍の航空機拡充を選挙戦の公約としてきた。
しかし、下院軍事委の幹部メンバーであるアダム・スミス議員(民主党)はCNNとの取材で、金はいくらでも惜しまないとの空想は可能だが、連邦政府予算の切り詰め方針を損ねず軍の即応態勢を改善させることは不可能に近いとの現実があると指摘。共和党はまだこの問題への解決策を示していないと主張した。
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