現状の個人消費、企業の半数超が「悪い」と認識 帝国データバンク調査
昨年11月の調査で、景気回復策として「個人消費拡大策」が5年連続でトップとなっているが、その後の調査で、企業側は、現在の個人消費動向について、『悪い』51.9%、『良い』8.7%で、「非常に良い」0社と、「個人消費動向について非常に厳しい見方」となっている。
「個人消費活性化」には「賃金の増加」(74.3%)が突出。「将来不安の払拭(年金など)」「個人所得税の減税」が4割台となっている。
非正規の拡大、医療・介護負担増、年金引き下げと、安倍経済政策の破綻はあきらか。
【個人消費活性化に対する企業の意識調査 帝国データバンク1/19】現状の個人消費、企業の半数超が「悪い」と認識
~ 早期回復を見込む企業は1割未満、消費活性化には8つの条件を1つ1つクリア ~◆はじめに
2016年11月実施のTDB景気動向調査の特別企画「2017年の景気見通しに対する企業の意識調査」において、景気回復に必要な政策として「個人消費拡大策」が5年連続でトップとなった。国内総生産(GDP)の約6割を占める個人消費の拡大は、本格的な景気回復に欠かせない要素となっている。
そこで、帝国データバンクは、個人消費活性化に対する企業の見解について調査を実施した。本調査は、TDB景気動向調査2016年12月調査とともに行った。*調査期間は2016年12月15日~2017年1月5日、調査対象は全国2万3,804社で、有効回答企業数は1万33社(回答率42.1%)
*本調査における詳細データは景気動向調査専用HP(http://www.tdb-di.com/)に掲載している◆調査結果
1 現在の個人消費動向、『悪い』と回答した企業は51.9%となり半数を超えた(『悪い』は「非常に悪い」「悪い」「やや悪い」の合計)。他方、『良い』は8.7%にとどまり、とりわけ「非常に良い」と回答した企業は0社で、個人消費動向について非常に厳しい見方2 過去に実施された消費活性化策で効果のあった政策は、「所得税減税」(43.9%)が最高。2位は「エコカー減税・補助金」(40.9%)、3位は「住宅ローン減税」(37.3%)となり、減税にともなう消費者の負担軽減策が上位に。さらに、4位「エコポイント制度」(23.1%)と5位「プレミアム付商品券」(18.8%)には付加サービスが得られる政策が続いた
3 個人消費活性化には「賃金の増加」(74.3%)が突出。以下、「将来不安の払拭(年金など)」「個人所得税の減税」が4割台、「企業業績の改善」が3割台で続く
4 個人消費活性化に向けてクリアするべき条件は、1)消費機会の創出、2)自由な時間の増加、3)若者支援、4)高齢者支援、5)マクロ環境の改善、6)将来不安の払拭、7)家計負担の軽減、8)企業活動の伸長
5 個人消費の回復時期、「長期的に回復する見込みはない」が28.8%。「2年後」(13.3%)「3年後以降」(12.8%)と4社に1社は回復時期を2年以上先と見込む。1年以内は1割未満
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