辺野古新基地… 追い詰められているのは安倍政権
辺野古裁判で、国が「勝訴」〔メモ者「防衛は国の専管事項」「唯一の解決策」という苦にの主張をまるのみにし、地方自治制度を無視した司法の役割を放棄した不当判決だが・・〕し形の上では優位に立っているように見えるが、事実は・・・
裁判の行方も定かでないが/ 工事再開には数々のハードルがあり、オール沖縄で知事選、名護市長選、国政選挙で勝利し続けてきた力が発揮される
このたたかいは、米軍に従属する政治と決別するたたかいであり、地方自治を守るたたかいである。
その点について、小泉親司氏の説明を若干加筆したメモ〔議会と自治体2016.11〕
① 知事による埋め立て計画の「撤回」
現在の裁判は、前知事の埋め立て承認の「取り消し」裁判
→ この結果にかかわらず、民意の変化など埋め立て承認後の変化をうけて、埋め立て承認の法的拘束力を執行させる、「撤回」をおこなうこと
工事に関する重要事項で知事の「許可」「承認」が必要となる・・・
②岩盤破砕許可の期限切れ
埋め立て工事には、大浦湾などの海底の岩礁破壊が必要/前知事の許可した期限は、17年3月末
→ これ以降の工事には、翁長知事の許可が必要/ 巨大コンクリートブロックの投入が不可能に
③設計変更承認
公有水面法/埋め立て計画の変更には知事の承認が必要
→岩国基地の滑走路「沖合移転事業」では、8回の「設計変更」がなされた/辺野古の埋め立ては160haという大規模なもので、設計変更が多発するのは必至
A 美謝川の水路切り替え工事
辺野古ダムから埋め立て予定地に流れ込む川。この設計変更は、前知事の退任直前に申請がなされたが、前知事でさえ承認しなかったもの。河口部を工事区域外に切り替えられないと、埋立て自体ができない
〔 防衛局は、基地内をほんど暗渠にして流す計画への変更を求めている 〕
→ 知事の承認だけでなく、辺野古ダムの管理者である稲峰名護市長の承認も必要
B 埋め立て土砂の搬入方法
土砂をベルコンベヤーで搬入する計画をダンプカー輸送に変更しようとしたが、前知事も承認せず。
→ ベルトコンベヤーの設置場所が新基地阻止を掲げる名護市の管理区域にかかるため防衛局が変更しようとしたもの。/1日数百台のトラックが国道329号線を通過することになり、環境、安全性の問題など発生巣計画変更が承認されるわけがない。
④文化財調査
建設予定地で「礎石」など貴重な土器、石器が発見され、名護市の文化財調査協議が終了するまで、工事に着手できない。
⑤外来生物の進入防止のための県外土砂搬入規制条例
辺野古埋立て、200万立米の土砂・石材が必要。うち8割は県外から搬入〔トラック350万台分〕
→条例は、外来生物の搬入防止のための事前の届出、立入り調査、中止の勧告、勧告にしたがわない場合の公表は定めている〔メモ者 直接の中止命令ではないが、この手続きに基づき、住民が仮処分など訴訟を起こすことが十分和装される〕
→ 搬出予定地の鹿児島、長崎、山口、福岡、香川での搬出を許さないたたかい/15年5月「辺野古土砂搬出反対全国連絡会」の結成/ 搬出地でも膨大な土砂の採取、自然破壊や災害発生の懸念などの問題が発生する
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