米国 価格低迷対策で、チーズ200億円分買い上げ ~日本とは大違い
農業情報研究所の記事より。アメリカは、価格低迷による酪農支援として、200億円分のチーズを市場より購入、買い入れたチーズをフードバンク援助に使う。
米過剰を放置し、離農を促進させる日本。農業を安全保障の1つの柱として大事にする国と違いである。
他にも大きな違いがある。
【米農務省 チーズ5000トン、200億円買い上げ 価格低迷酪農支援とフード・バンク援助のため 8/25】
以前まとめたメモに、欧米の支援策を紹介したが、それが実行されたもの。
【TPP 「農業過保護」論、「輸出産業」論の虚構(メモ)2015/12】
【米農務省 チーズ5000トン、200億円買い上げ 価格低迷酪農支援とフード・バンク援助のため 8/25】米国農務省(USDA)が23日、民間市場からほぼ2000万ドル(200億円)に相当する5000トンのチーズを買い入れると発表した。この30年で最高レベルに達したチーズの過剰を解消することで酪農産業を支援する一方、買い入れたチーズはUSDA栄養補助プログラムの一環としてフード・バンクを助けるために使う。
ヴィルサック農務長官によれば、「この商品購入は、この30年で最高レベルのチーズ過剰を解消する強固で包括的なセーフティーネットの一貫をなし、同時に最も必要とする人々の食卓に高たんぱく食品を届ける」。過剰生産に伴う価格低迷で、酪農生産者の所得は過去2年、35%も減少した。
USDA to Purchase Surplus Cheese for Food Banks and Families in Need, Continue to Assist Dairy Producers,USDA,16.8.23
米過剰→米価崩落に泣く日本の米農家には、EU・米国並みのこんなセーフティー・ネットはない。 農業を大事にする国(地域)と非効率と切り捨てる国(政府)の違いである。
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