国家間の競争ではない オリンピック憲章
「国歌歌えなければ日本代表ではない」という森・東京五輪組織委員会会長。
基本原則には、「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指」すこと、「このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会のルーツ、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない」。
競技会について「個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。」
と明らかに矛盾する。こんな発言を垂れ流すマスコミもひどい。
〔しかも「国歌独唱」の場面で・・とんちんかんな「苦言」とのこと〕
【オリンピック憲章】オリンピズムの根本原則
1. オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。2. オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指し、スポーツを人類の調和の取れた発展に役立てることにある。
3. オリンピック・ムーブメントは、オリンピズムの価値に鼓舞された個人と団体による、協調の取れた組織的、普遍的、恒久的活動である。その活動を推し進めるのは最高機関のIOC である。
活動は5 大陸にまたがり、偉大なスポーツの祭典、オリンピック競技大会に世界中の選手を集めるとき、頂点に達する。そのシンボルは5 つの結び合う輪である。4. スポーツをすることは人権の1 つである。すべての個人はいかなる種類の差別も受けることなく、オリンピック精神に基づき、スポーツをする機会を与えられなければならない。オリンピック精神においては友情、連帯、フェアプレーの精神とともに相互理解が求められる。
5. スポーツ団体はオリンピック・ムーブメントにおいて、スポーツが社会の枠組みの中で営まれることを理解し、自律の権利と義務を持つ。自律には競技規則を自由に定め管理すること、自身の組織の構成と統治について決定すること、外部からのいかなる影響も受けずに選挙を実施する権利、および良好な統治の原則を確実に適用する責任が含まれる。
6. このオリンピック憲章の定める権利および自由は人種、肌の色、性別、性的指向、言語、宗教、政治的またはその他の意見、国あるいは社会のルーツ、財産、出自やその他の身分などの理由による、いかなる種類の差別も受けることなく、確実に享受されなければならない。
7. オリンピック・ムーブメントの一員となるには、オリンピック憲章の遵守およびIOC による承認が必要である。
第1 章 オリンピック・ムーブメント
6 オリンピック競技大会*
1. オリンピック競技大会は、個人種目または団体種目での選手間の競争であり、国家間の競争ではない。大会にはNOC が選抜し、IOC から参加登録申請を認められた選手が集う。選手は関係IF の技術面での指導のもとに競技する。2. オリンピック競技大会は、オリンピアード競技大会とオリンピック冬季競技大会からなる。雪上または氷上で行われる競技のみが冬季競技とみなされる。
【「国歌歌えなければ日本代表ではない」 リオ壮行会で森喜朗氏 東京7/4】 二〇二〇年東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長は三日、東京都内で開かれたリオデジャネイロ五輪の壮行会であいさつし、国歌を歌わなかった選手らに「どうして皆さん国歌を歌わないんですか」と苦言を呈した。 女子サッカーのなでしこジャパンや、昨年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本代表が涙を流して君が代を歌った姿に「みんな感動した」と指摘。表彰台などで国歌を歌う際は「口をもぐもぐさせるだけではなく、声を大きく上げて」と注文を付け、「国歌を歌えないような選手は日本の代表ではない」と言い切った。 壮行会は、日本選手団の結団式の後、会場を移して開かれ、選手と、選手の応援に駆けつけた子どもら約一万人の一般参加者が集まった。森会長は来賓として出席しており、あいさつの前に国歌を歌うプログラムがあった。
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