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試算 最低賃金引き上げと地域経済―都道府県別経済効果 労働総研

労働総研が、最近のデータによる試算を発表。
・時給1500円以下の労働者は 2399万人(「民間給与実態調査」の「給与階級別 給与所得者数」より推計)
・時給1500円に引き上げた場合の経済効果… 国内最終需要が16.22兆円増加し、国内生産が30.06兆円増加。それに伴って、付加価値(≒GDP)が13.52兆円、雇用が163.61万人増加し、税収も2.47兆円増加。
・ 1500円を実現するのに必要な賃金総額は13.88兆円。
→ 春闘資料では、2014年1~9月期平均から2015年1~9月期平均の1年間に内部留保が34.8兆円増加(資本金1千万円未満を含まない/資本金10億円以上の企業だけで15.2兆円)。十分な体力はある。
・今回は様々なデータ上の制約はあるとしながら、都道府県での効果について試算している。
【試算 最低賃金引き上げと地域経済―都道府県別経済効果 労働総研 2016年7月20日】

■高知県の場合 1500円に引き上げた場合

・時給1500円未満の人数  9.8万人
・1時間あたりの増加額  4826万円
・年間労働時間       1,795時間
・年間増加額       866億円
・消費支出/勤め先収入  67.27%
・消費需要増加額     583億円


■以前紹介した高知県の経済スケッチ 2012年度

・2012年度 県内総生産(名目) 2兆1604億円 
うち 公的サービス 2463億円

・介護給付費 618億円  うち要支援 29億
   費用額 684億円          32億   

・医療・介護分野の雇用 5万5千人 全て産業種別の中で最も多い

・県民可処分所得  2兆2259億円 
うち現金による社会保障給付(年金)3545億円

→ これは、社会保障分野の改悪が、高知県の経済、雇用に大きな影響を与えることを示すために整理したもの。


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