在沖海兵隊「日本防衛任務ない」 82年、米国防長官証言
82年4月にワインバーガー米国防長官が米上院歳出委員会に提出した書面証言。、在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務は割り当てられていない」。
6日の沖縄県議会で共産党県議の質問に対し、県が国会図書館から書面を確認したもの。
これまでも指摘されてきたが、県が正式に確認した点で、基地、特に海兵隊撤去の力となる。
【「日本防衛の任務ない」 在沖縄の米海兵隊 80年代に米国防長官が議会に回答 琉球新報7/7】
●在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務はない」「西太平洋とインド洋のどこにでも配備し得る」と説明した米国防総省の回答
1982年4月にワインバーガー米国防長官が米上院歳出委員会に提出した書面証言で、在沖縄の米海兵隊について「日本防衛の任務は割り当てられていない」と表明した上で、「西太平洋およびインド洋における米海軍第7艦隊の作戦領域のいかなる場所にも配備され得る」と回答していたことが分かった。在沖米海兵隊の駐留を巡っては沖縄の「地理的優位性」などが引き合いに出されるが、広く西太平洋やインド洋のどこでも機能し、さらに主な任務は「日本防衛」ではない実態が改めて示された。
文書は6日開かれた沖縄県議会6月定例会の代表質問で、渡久地修氏(共産)が存在を質問し、県の謝花喜一郎知事公室長が国会図書館から入手し、確認したと認めた。
文書は米国防総省が作成してワインバーガー氏が署名し、米上院の公聴会に向けて提出したもの。
在沖米海兵隊の任務について、インド洋への配備をより増していく可能性を問う質問に対し、米海兵隊の任務は日本防衛ではなく、「それよりも」第7艦隊の構成要素として、太平洋地域を展開する特性を強調する回答をしている。
謝花氏はこれに関連し「県は防衛省から示された在日米海兵隊の意義・役割について2度の質問を行い、回答を得たが、説明は十分でなく、政府は丁寧な説明を行うべきだと考えている」と述べた。
翁長雄志知事も「米海兵隊について、ワインバーガー氏が日本を守るためではないという発言もあった」とあらためて答弁し、米海兵隊の沖縄駐留に疑問を呈した。
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