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英・EU離脱・雑感~ 新自由主義と対テロ戦争

 新自由主義もたらした格差と貧困 ---先進国での中間層の没落、疲弊した地域から押し寄せる移民(経済難民)
 メキシコ農業を破壊したNAFTAがもたらしたアメリカへの移民の加速
 さらに、対テロ戦争がもたらした中東の融解。欧州に押し寄せる大量の難民(その発端は、ユダアとパレスチナの両方に「建国」ょ約束したイギリスの二枚舌にある)

~ 新自主主義(ワシントンコンセンサス)、対テロ戦争というアメリカ主導の世界戦略が完全に行き詰まりを示したものと感じている。そこから、公正な社会をつくる契機になるか、過激な排外主義に陥るか… 世界は試されている。

 
 極右政党の台頭の一方で、サンダース候補の健闘や参院選での野党共闘も、公正な社会をつくろう、とする諸国民の願いのあらわれである。パナマ文書の暴露とタックスヘイブンへの批判も、真の問題点に迫る動きである。

 さて、イギリスのEU離脱のニュースを見ていると、かつて世界を支配した大国としての意識が根強いことが感じる街の声に接する。

 文化の力というのは巨大だと思う。

中国革命の直後、中国共産党は、人民の中に中華思想という大国意識があることを、これからの国づくりにとって注意し克服すべき課題であることを正しく宣言していた。それが、今はどうか。

日本人の感じ方、分かり方の文化的特徴は何か・・・ よく先輩から諭された話を思い出した。

さて、安全保障面での変化が指摘されている。

英国と中国との距離の近さ。アジア投資銀行に真っ先に賛成した先進国はイギリスである。中国への武器輸出、軍事交流の懸念とか・・・

対ロシア政策である。陸続きで、ロシアからの天然ガス、石油への依存が少なくない大陸部は、融和的な対応を志向しており、それを留めてきたのはイギリスである。英米は同じアングロサクソン文化を持ち、特別な同盟関係にある。アメリカは、EUへの影響力行使の窓口を失うことになるとか・・・

 ところでロシアの中東介入には、日本でほとんど知らされてない面がある。

テロの危険に直面したロシア、中国、中央アジア3カ国は、上海ファイブを結成。何がテロ組織かを共通認識に情報交換し、国外での潜伏先を作らせないとりくみをしてきた。しかも、その国の対応は内政干渉しない、というルールで、現在まで、いわゆるイスラム過激主義のテロ活動を抑え込んでいる。

対して、アメリカの有志連合はどうか。各国で、テロ組織への認識が違う。テロ対策とテロ支援が同時進行しているのである。

ISを育てたのは、イランの影響力拡大を阻止しようとしたサウジなど湾岸諸国からの資金支援であり、クルド人の自立の運動をテロとして、それに対抗するアルカイダ系を支援(それがISに流れている)しているトルコの存在である。

ロシアは、上海ファイブの経験をもとに、シリアの要請で介入した。情報共有をはかり、トルコからISに石油が流れるルート(有志連合は黙認)を破壊した。一方、要請のないイラクでは活動をしていないし、シリアの未来はシリアが決めるべきと、アサド大統領の退陣を要求していない。内政干渉という上海ファイブの教訓を生かしている、との指摘がある。こうした側面も視野に入れる必要を感じる。

 イランについても認識を新たにする必要がある。イスラム革命で、対米従属の独裁王朝を倒して以降…様々な曲折はありつつ、選挙を通じて、他国と共存していく穏健路線支持が国民多数となっていることは、中東諸国の中で際立っている(それゆえ、サウジなど独裁国家は、その影響力の拡大を恐れている)。

 
 アメリカの対テロ戦略は、ご都合主義であり、それゆえ失敗、問題拡大しただけである。安保法制は、そのアメリカにつきしたがい、または尻拭いのために、日本の若者の血をながされ、平和国家のブランドを破壊する「亡国」の政策である。


【戦争する国へ~イスラエル政策の180度転換 2016/6】

 経済も安全保障も・・・ 目先の現象ではなく、本質に迫る努力、自ら情報を集め判断することが大事になっている。そうすれば、未来は見えてくる、と思う。

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