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学力テスト 「授業で過去問題。本末転倒」と文科相 

 学力テストの結果は「学力の1部」というのが文科省の公式見解。学力の定着確認、授業改善に使うのが本来の目的というなら、抽出・隔年ぐらいで十分であり、順位を発表するのもやめたら、「本末転倒」の事態はなくなる。 怒るわりには「調査はしない」というのも・・・ 制度の矛盾隠し?
 ただ、地方議会などの取り組みでは「使える発言」。

【全国学力調査「授業で過去問題など本末転倒」 馳文科相 朝日4/20】
【「学力テスト」 馳文科相、成績を上げるための事前準備に苦言 FNN4/21】

【全国学力調査「授業で過去問題など本末転倒」 馳文科相 朝日4/20】

 全国学力調査について、私のもとに「成績を上げるため、教育委員会の内々の指示で、2、3月から過去問題をやっている。おかしい。こんなことをするために教員になったのではない」と連絡を頂いた。成績を上げるために過去問題の練習を、授業時間にやっていたならば本末転倒だ。全国各地であるとしたら、大問題で本質を揺るがす。

 調査は、今年10年目。第1次安倍政権からの教育再生の柱だ。点数を競争するためではない。うわさには聞いていたが、直接現場から憤りの声を頂いたことはなかった。全国調査はしないが、心ある教員や教委のみなさんは、実際に何が行われているのか、文科省に報告を頂きたい。

 私は今日、憤りをおさえながら話をしている。なんのために調査をやっているのか、胸に手を当てて改めて考えて欲しい。一握りの教委、校長、担任の振るまいかもしれないが、やってはいけないことだ、と申し上げたい。(記者会見で)

【「学力テスト」 馳文科相、成績を上げるための事前準備に苦言 FNN4/21】

成績を上げるための事前準備に、苦言を呈した。
19日に実施された全国学力・学習状況調査、いわゆる「学力テスト」について、成績を上げるため、数カ月前から、過去問題を解くよう指示している地域があるとして、馳文部科学相が怒りをあらわにした。
馳文科相は「憤りを抑えながら話をしているが、全国の都道府県の教育長、市町村の教育長に、メッセージを伝えたい。何のための学力テスト、学習状況調査やっているのか」と述べた。
馳文科相は、「教育委員会の指示で、2月や3月の段階から、過去問題を解かせるよう指示を受けている」との情報提供を受けたことを明らかにした。
そのうえで、調査は「競争するためのものではなく、学力の定着度合を確認し、よりよい授業に向けて、不断の見直しをするためのものだ」と強調した。


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