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地方議会 特定職員の攻撃と「自由な議論」・考

 地方議員から様々な質問や資料請求がある。いまも無謀開発、国保、教員の多忙化、臨時職員問題などが寄せられているが、タイトルのものもその1つ。
 度重なる同種の発言(事実にもとづかない「追及」もあったとのこと・・・)を質問をする議員に、「辞職勧告決議を」という動きがある、ということでの相談。
 こういうのは、どこでも通用する「正解」はない。私なりに基本的な考えを整理して、返答した。

Ⅰ.地方自治法の規定
○議長ができる会議規則違反への対応について
地方自治法第129条 (議場の秩序維持)
「普通地方公共団体の議会中、この法律又は会議規則に違反し、その他議場の秩序を乱す議員があるときは、議長はこれを制止し、又は発言を取り消させ、その日の会議が終わるまで発言を禁じ、又は議場の外に退去させることができる。」

○無礼の発言禁止について
地方自治法第132条 (言論の品位)
「議会の会議又は委員会において、議員は無礼の言葉を使用し、又は他人の私生活にわたる言論をしてはならない。」

Ⅱ チェック機能として「地方議会」の役割
 二元代表制のもとで、地方議会は、多様な民意を反映すること、また執行部をチェックすることが求められている。
 執行部に大きな問題がある場合は、厳しい追及をすることが役割である。が、これまで、そうした追及に「無礼な言葉」とか「秩序を乱す」として、与党会派、多数派の言論弾圧に使われてきた歴史がある。
裁判闘争になり、「除名処分」は行き過ぎとか、判決があるが… 専門でないので、行政論、政治論で考えると、「無礼な言葉」と「言論の府」としての役割は、緊張関係にあると思っている。そして「言論の府」としての役割を最大限保障するよう、地方議会が自律的にコントロールすべき問題ではないか、と思う。

Ⅲ パワハラなど人権水準の向上
 最大限言論が保障されるべき議会の発言でも人権を踏まえ発言であるべぎてある。。

①まず、侮辱罪が存在する。
が、職員は訴えないだろうと思っているのだろう。職員は、とにかく予算を無事に通すためなら、という目に見えない圧力にさらされているから。

②パワハラ防止の指針は、議会は対象外なのか
 今、パワハラが人権侵害として社会問題となっている。

 「厚生労働省」の指針では・・・
職場のパワーハラスメントとは、同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場内の優位性(※)を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為をいう。
※ 上司から部下に行われるものだけでなく、先輩・後輩間や同僚間、さらには部下から上司に対して様々な優位性を背景に行われるものも含まれる。
【職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議ワーキング・グループ報告2012】

 典型的な行為類型としては、
「脅迫・名誉毀損・侮辱・ひどい暴言(精神的な攻撃)」
【職場のパワーハラスメントの予防・解決に向けた提言】

 特定の職員を名指しで「無能よばわり」することは、犯罪行為ではないのか、と考えている(政治家としての首長、任命権者としの首長と、一般職員に対する基準は明確に違う)

Ⅳ 議会としての役割~人事権との関係
議会としては、問題があれば「こうした事例に対応できていない」という具体例で、行政問題として追及するのが基本と思う。
人事権は、首長、教育長にある。そこに踏み込むべきではない。あくまで「課題にどう対応できているのか」を追及するのが議会の役割(まったく不適切な言動をしたとか、その限りではないが・・・)と考える。
 「無能だから、これを辞めさせて、優秀な○○にせよ」というのは、別の角度では、口利きである。「この業者は能力がないので、この業者に」という例に置き換えると、わかりやすい。
 個人的に「善意」と思っていても一線を越えている。

 議会としては、体制が不十分とか、住民の要求に応えていない、という角度として問題にすべきである、と思う(それは結果として、任命権者としての市長の責任の追及である)、

Ⅴ 議会としての役割~ 個人の尊厳
「能力がないからやめさせろ」というのは、橋下氏と同じポピュリズムと思う。このような思想は、すべての子どもに手をかけるのは無駄とか、「支援に値する人だけを支援」するという、人間の尊厳を踏みにじる自民党政治と同じ臭いを感じる。
問題の本質は、国の政治。「○○バッシング」は、真の敵から目をそらし、国民内部に対立を持ち込む手法である。これまで幾多のたたかいを通じで、様々な人権保障のルールを築いてきたことを、踏みにじることへ細心の注意が必要である。問題は、首長の認識・方針、行政体としての体制を問うべき思う。

さらに、議会としては、努力している部署、分野をきちんと評価をし、職員のモチベーションを引き上げる努力こそ、つねに留意すべきであり、行政体として、どうすれば、全職員の能力を開花できる環境をつくれるか・・・そこに留意して取り組むべきであると思っている。

(ポピュリズムにのって人気を博している人に、いろいろ多数で議決にしても「ヒーロー」にする「口実」を与えることでしかない、と思う、との懸念も伝えた)

結局、議会の役割を議員が議論していく、そして1つずつ住民にわかるように説明する丁寧な過程が大事という(住民の評価量力の向上)、極めてあたりまえの回答になりましたが・・・

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