高知市 水道繰出し 約18億円不足。国の財政措置 約9億円失う
公営企業においても、受益者負担に適さない事業には、一般会計からの繰出し基準が総務省から示されている。耐震化などはその代表例である。その分の繰出しは、半分が交付税措置される。
06-15年の間、送水管線二重化事業、管路耐震化などに対する繰出し基準の不足額は、17億7732万円。それが市民負担となったうえ(収益悪化による将来の負担増の圧力になる)、繰出さなかったことで、市全体でいえば、8億8866万円の国の財政措置を失ったことになる。
「財政危機」と言い、166億円も計画以上の改善をしながら、やるべきことをやっていない。いまも続いている。一方、投資的経費は急増。わかりやすく市民に説明していないことが、最大の問題。
ちなみに。地元紙は、こうした財政のごまかし(計画以上の大幅改善、国保繰り入れのサボだージュなど)、市民犠牲転化をスルーしているのは理解に苦しむ。
【のど元すぎれば…投資的経費急増 高知市政 2016/3】
【繰出しの状況】
●06年~16年 繰出し不足額 19億3800万円 /失った国の財政支援 9億7千万円?
06年~16年 17億7732万円 8億8866万円
〔水道管路耐震化事業に対する出資債 充当率:100% 交付税措置:元利償還金の50%〕
●15年度不足額 3億1260万円 ←決算剰余金の範囲では?
〔① 9810万円 ②2億420万円 ③1030万円〕…番号は以下の事業
失った国の財政支援 1億525万円
①送水管線二重化事業 1/2 (繰り出し基準)
・07-16年 事業費 41億5769万円 (16年分13億8317万円)
12年は基準額繰出し
13~ 4/10に留まっている )
★5億3330万円不足 (16年分1億3838万円)→06-15年 3億9492万円
②管路耐震化 1/4〔 〃 〕
・10-15年 事業費 47億8037万円
まったく繰出しなし。
★ 11億9480万円不足
③耐震性非常用貯水槽の設置1/2〔 〃 〕
06-16事業費 7億8535万円 (16年分2億2300万円)
09年までは基準で繰り入れ
4年間事業中止
14-16年 4/10分に留まる
★9540万円不足 (16年分2230万円)→06-15年不足分 7310万円
④緊急遮断弁の設置1/2〔 〃 〕
06-16年事業費 2億4473万円
07年~ 繰出しなし
★8370万円不足
⑤基幹構造物耐震化1/4〔 〃 〕
06-16年事業費 1億2385万円
06年~ 繰出しなし
★3080万円不足
« 国連の幸福度報告書 日本53位、2年連続後退 | Main | 「TPPは上位1%を富ませるだけ」 元米労働長官 »
「高知市政」カテゴリの記事
- 「よいところは継続」 桑名新市長の当初予算に賛成 日本共産党高知市議団‣声明(2024.03.23)
- キャンセルカルチャー 「大衆的検閲」の行く先(2024.03.13)
- 高知市長選 なせ岡崎市長の支援を決めたか(2023.10.04)
- 2023年3月 高知市議会メモ(2023.05.15)
- 生活保護 冬季加算「特別基準」(通常額の1.3倍) 高知市「抜かっていた」「速やかに実施」 (2022.12.28)
« 国連の幸福度報告書 日本53位、2年連続後退 | Main | 「TPPは上位1%を富ませるだけ」 元米労働長官 »
Comments