女性の社会参加 高知県 「27年度白書」より
「はちきん」と言われるように、高知県は、女性の社会進出度が高い。
■6月発表の「男女共同参画白書」では・・・
①都道府県 管理職 高知 約10% 全国8位 /②都道府県上級職採用 高知県26.0% 6位
③管理的職業従事者に占める女性の割合 高知県 21.8%トップ
④業者に占める起業者の割合 高知県 4.5% 2位
■他の調査から・・・
①М字カーブ 高知県 最も浅い(2.5ポイント) /M字の左側の山より右側の山のほうが高く、年代が高いほど有業率が高くなる〔正規が高くなっている〕
②働く人に占める女性の割合 高知県 46・7%でトップ
そこには地理的条件を背景にした経済的背景とそのもとでの生活、たたかいなどの歴史的文化的背景があると思っている。これをさらにどう発展させるか。そのための基礎資料の1つとしてのメモ。
【男女共同参画白書 平成27年版 内閣府2015/6】
【地域における女性の活躍の現状について 2013/10】
【基本問題・影響調査専門調査会報告書「地域経済の活性化に向けた女性の活躍促進について2016/4】
【男女共同参画白書 平成27年版 内閣府2015/6】第2節 地方の政治・行政・経済分野における女性の活躍
2.地方の行政分野における女性の活躍
・都道府県 管理職 平均7.2%〔08年 4.9%〕
東京都14.9%,鳥取県12.0%、 高知 約10% 全国8位・市町村 管理職 平均3.5%
鳥取 31.6%、徳島29.2%、高知 約6% 11位・都道府県上級職採用 08-14年平均21.2%
30%超 沖縄県、千葉県、25%超,香川県,岩手県,山梨県,高知県〔26.0% 6位〕、鳥取県3.地方の経済分野における女性の活躍
・管理的職業従事者に占める女性の割合 平均13.4%
高知県〔21.8%〕,青森県〔20.3%〕、和歌山県〔18.4%〕 の高い方からの順・女性の起業
有業者に占める起業者の割合 男性は11.5%,女性は3.3%
沖縄県〔4.6%〕,高知県〔4.5%〕,秋田県,山口県,東京都 の順第3節 地域における男女の仕事と暮らし
1.就業と労働時間の状況
働く人に占める女性の割合も高知
女性の有業率 全国平均63.1% 高知県 8位 67~8㌫【地域における女性の活躍の現状について 2013/10】
(1)都道府県別М字カーブの深さ
「最も浅いのは高知県(2.5ポイント)
「高知県については、M字の左側の山より右側の山のほうが高く、年代が高いほど有業率が高くなっています。高知県では、育児期に離職する女性は少ない上に、さらに、若年期には就業していなかったものの、中高年期には就業している者がいると考えられます。」【基本問題・影響調査専門調査会報告書「地域経済の活性化に向けた女性の活躍促進について2016/4】
・公務員を含む課長相当職以上のうち、女性の割合は高知21・8%、青森20・3%、和歌山18・4%の順
・働く人に占める女性の割合も高知が46・7%でトップ。2位は宮崎の46・4%で、埼玉(40・7%)が最下位。
・起業家に占める女性の割合も、高知県、佐賀県が18・2%で最高
2014年度総務省調査にもとづくもの
■ 2014年9月県議会 「男女共同参画社会の推進」の質問と答弁 ●中根県議 安倍政権は、「女性の活躍」を掲げ、「女性が輝く日本」をめざすとうたいあげています。しかし、男女共同参画は進むどころか、正規労働者の長時間・過密労働や、非正規雇用やパート等、女性が担ってきた不安定雇用が男性にも広がり、ブラック企業やカローシ、ワーキングプアーの言葉が蔓延する事態になっています。ワーク・ライフ・バランスの実践を意識できず、家庭さえ維持できない中で、労働環境を整えないまま男性並みの就業率にしていこうとするのは、結局豊かな男女共同参画社会から遠くなってしまいます。政権が、女性の労働力に焦点を合わしている時こそ、高知県の男女共同参画社会づくり条例に基づくプランを進め、豊かに生きていくために必要な女性の声を施策に行かせるよう、参画率も上げていかなければなりません。 昨年末、「こうち女性団体ネットワーク」の皆さんが、「働く女性の実態と改善を求めるアンケート」に取り組み、県内28市町村217人から回答が寄せられました。年齢、家族、雇用形態、年収、仕事を続けられるか、結婚・出産・介護などで退職したことがあるか、働き続けるにはどのような施策が必要か、昇格の要請があればどうするか、不安要因は、など等、回答をまとめています。 まとめでは「アンケートを集約していく中で、あらためて高知県の女性の働く環境の厳しさを実感することができた。女性の賃金の低さが浮き彫りになり、女性がその能力を生かし、意欲を持って働き続けるためにも、労働条件や、環境の改善、子育て支援や高齢者の介護支援の充実などの施策が急がれる。女性が出産や育児で退職せずに働き続けられるように、公的支援だけでなく、企業、職場の意識改革ももとめたい」と結んでいます。 2011年~2015年のこうち男女共同参画プランの実践も残すところあと1年です。この間の総括をどのように行い、次のプランに臨もうとしているのですか。今の課題を明らかにし、プランを実効性の高いものにしていくためにも、審議会の議論の基になる高知県の女性の実態を、男女共同参画社会づくりの観点で調査すべき時ではないかと考えますがいかがですか、あわせて伺います。 ■知事 こうち男女共同参画プランの総括と、次期プラン策定に向けて実態調査をすべきではないか、とのお尋ねがありました。 現在の「こうち男女共同参画プラン」につきましては、男女共同参画社会の実現に向け、計画期間が満了する平成27年度未における目標値やモニタリング指標を設定し、PDCAサイクルに基づく進捗管理を行いながら取組を進めております。 現時点の進捗状況としましては、子育てしやすい職場環境づくりに積極的に取り組んでいる「次世代育成支援企業」の認証企業数や、女性が農業経営へ参画することを牽引する農村女性リーダーの認定者数の増加、また、プラン策定時に男性のみであった高知県防災会議委員に7名の女性委員が加わるなど、着実に進んでいるものもある一方、県の審議会等の委員の男女構成比など進捗が十分でないものもあります。 こうしたことから、全体として、取組が前進しているものの、さらなるスピードアップが必要な状況であると受け止めているところであります。 こうした中、本年度より、女性の活躍の場のさらなる拡大に向けて、高知家の女性しごと応接室の開設などの新たな取組も始めているところであります。 これから来年度にかけまして、プランの改定作業に取り組んでまいりますが、本年度は、県民意識調査を行うこととしておりまして、男女平等や性別役割分担意識といった経年変化を把握するための項目のほか、女性が働きやすい環境づくりに関する新たな項目もお聞きをし、本県の女性の実態把握を行ってまいりたいと考えています。 来年度は、この意識調査の結果や、これまでの取組や本年度の新たな取組の成果と課題をしっかり分析いたしますとともに、様々な分野の委員から構成されます、こうち男女共同参画会議でのご議論や、パブリックコメントなど幅広く県民の皆様のご意見を賜りながら、検討を進めてまいりたいとそのように考えているところでございます。
■2015年度予算要望の席で 男女共同参画について
知事「しっかり、ちゃんとやります。部長クラスは少ないが、実際の現場のリーダーで女性は増えていっている。」と回答
・・・「風土」といえば
地理的条件などから一次産業含め小規模事業が多く〔県民所得が最下位クラス〕という経済事情が、両働きが求められてきたこと。都〔権力から〕遠く、古くは遠流の地、一両具足・永代小作農など共同体的社会が長く残ったこと、そして自由民権の地として先進思想を育み、日本初の女性参政権の行使など開放的な文化が、背景にあると思う。
また温暖な気候(食料にめぐまれている)、台風常習地帯(気持ちの切り替えの速さ)なども県民性に影響していると思う。
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