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オスプレイ ハワイで死亡事故 ~ 6/7統合訓練で使用予定

 オスプレイがまたまた事故。18日、ハワイで着陸に失敗。一人が死亡。そのオスプレイが、6月7日の日米共同統合防災訓練で、使用されるとの連絡が高知県に入っている。
 今回も、県は、安全管理の徹底と、県職員同乗による確認を告げているとのこと。あらためて県議団として20日申し入れをする。
 以下のその内容。
【オスプレイがハワイで着陸失敗 1人死亡 NHK 5/18】

【防災訓練に、オスプレイの使用を認めないことを求める申し入れ】

 防衛省は、6月7日に実施される在日米軍と自衛隊による共同統合防災訓練に、オスプレイを使用する方向で調整していることを県に連絡してきた。オスプレイは高知県総合防災拠点となる土佐清水総合公園と室戸広域公園に離着陸し、負傷者の救助や物資輸送などの訓練を行う予定である。
 オスプレイについては、県知事も「県民に安全性について懸念がある」とし、これまでの訓練計画においても、県は、市街地上空をとばないこと、飛行コース、高度の厳格な設定、合意遵守の確認のための県職員同乗などを、参加の条件として臨んできた。
 オスプレイは、開発段階から事故を繰り返しており、最近でも2012年4月にモロッコ、6月には米フロリダ州で墜落事故を起こし計9人が死傷、13年6月にもノースカロライナ州、8月ネバタ州2度の「ランクA」の重大事故を起こして、おり、オスプレイの訓練は、米本国やハワイでは住民の反対による中止などが相次いだ。本県においても、2013年9月、訓練が実施される土佐清水市の市議会が「訓練反対」の意見書を可決している。
 5月18日に、ハワイ・オアフ島で着陸に失敗し死亡事後が発生し、安全性への懸念はいっそう高まっている。

命を守る防災訓練に、安全性の懸念のある機体が参加すること自体が大きな矛盾を含んでいる。

 そもそもオスプレイは、構造上、激しい下降気流と高温排気を特徴としており、救援活動、防災には不向きな機体である。ネパールの地震災害の救援に派遣されたオスプレイが、物資輸送中、住宅の屋根を吹き飛ばす被害をもたらし、ネパール地元紙が「役立たず」と報道している(5日付)。昨年10月に和歌山県で実施された訓練では、着陸地点の公園の芝を予め刈り、離陸後には待機していた消防隊が芝生に放水し消火作業を実施したが、芝が焼けこげていたことが確認されている。瓦礫が散乱する現場、救援物資や人員で混雑する防災拠点で活用は不可能である。

 同訓練について、防衛大臣に就任した地元衆院議員は「オスプレイ訓練の分散」「自衛隊も在日米軍も災害派遣のためでない」(2014年9月13日付け地元紙)と述べているように、訓練へのオスプレイ参加の目的は、日本全土での本格的な運用にあり、真に、県民の命を守ることを考えたものと言えない。

昨年の南海レスキャー26にあたって、県として訓練の全容を把握し、安全面や生活への影響について必要な意見を述べるとともに、真に実効性のある訓練にするためにも県民に内容を周知徹底することを申し入れた。その際に、副知事も「訓練内容の発表の仕方が十分でないと思う。全体像を明らかにしてくれるよう要望している」と問題意識を共有できたが、今回の訓練も、その全貌が未だにはっきりしないのは、真に県民の命を守る防災を目的にした訓練でないからである。

よって、県においては、共同統合防災訓練に、オスプレイを使用させないことを、強くもとめるものである。

【オスプレイがハワイで着陸失敗 1人死亡 NHK 5/18】

  アメリカ海兵隊の新型輸送機MV22オスプレイが、ハワイで演習中に着陸に失敗し、海兵隊員1人が死亡したほか、20人余りが病院に運ばれて手当てを受けています。
 アメリカ海兵隊によりますと、ハワイのオアフ島にある空軍基地で17日昼前、アメリカ海兵隊のMV22オスプレイが演習中に着陸に失敗したということです。
 オスプレイには当時22人の海兵隊員が搭乗しており、病院に運ばれましたが、1人が死亡し21人が手当てを受けています。
 このオスプレイは、西部カリフォルニア州のペンデルトン基地に拠点を置く第15海兵遠征部隊に所属しており、海兵隊は事故の原因を調査しています。
 オスプレイを巡っては、沖縄県の普天間基地に海兵隊のMV22オスプレイ24機が配備されているほか、アメリカ国防総省は先週、東京の横田基地に再来年以降、空軍の特殊作戦などに使うCV22オスプレイを10機配備する方針を明らかにしたばかりでした。
 また、陸上自衛隊も、2018年度までにオスプレイ17機を導入する計画ですが、今回、死亡事故が起きたことで、国内から不安の声や安全対策の徹底を求める声が高まることが予想されます。

■日本国内でも飛行範囲を拡大

 3年前、沖縄に配備されたオスプレイは、去年から飛行範囲を関東や北海道などにも広げていて、再来年以降には東京のアメリカ軍基地にも配備されることになっています。
 海兵隊のオスプレイは、3年前の平成24年、アメリカ本土から、いったん山口県のアメリカ軍岩国基地に運ばれたあと、沖縄のアメリカ軍普天間基地に配備されました。おととしからは配備先の沖縄だけでなく、岩国基地を拠点に、四国上空や、滋賀県にある陸上自衛隊の演習場などで訓練を開始しました。
 そして去年から本土での飛行範囲を広げていて、7月、神奈川県のアメリカ軍厚木基地や東京のアメリカ軍横田基地にも初めて飛来しました。その後、北海道や東北にも飛来していて、今月も横田基地に飛来しているのが確認されています。
 さらに再来年以降、空軍のオスプレイが、横田基地に配備されることが明らかになっています。また、陸上自衛隊も、オスプレイを導入する計画です。

■官房長官 情報提供を申し入れ

 菅官房長官は午前の記者会見で、「政府としては、アメリカ側に対し、今回の事案の関連情報を速やかに提供するように申し入れているところだ」と述べました。
また、菅官房長官は、記者団が「アメリカ国防総省がオスプレイを東京の横田基地に新たに配備する方針を示したなかでの事故だが、影響をどう考えるか」と質問したのに対し、「いずれにしろ、政府はアメリカ側に対して、安全な運用に最大限配慮するよう求めているので、そうしたことをしっかりと主張していきたい」と述べました。

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