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ブラックバイト「不当な扱い」7割が経験  全国調査

大学教授、弁護士、NPOなどでつくる「ブラック企業対策プロジェクト」の調査。
バイトをする理由について、“経済的に厳しい環境になるほど長時間働かざるを得ない実態も浮かび上がる。週20時間以上働く学生は全体の3割弱いて、うち半数超が「生活費を稼ぐため」とした。特に奨学金の利用者の方が長く働く傾向がある”としている。 
 高知県でも学生達が実態調査をしたが、その内容と一致する。
 年間50万円を超える学費。奨学金というローンを出来るだけ少なくしようとバイトに取り組まざるをえない。やめるにやめられない経済的事業につけこんで、不当な行為が横行するのである。
 教育予算の貧困が生み出した「若者の使い捨て」、社会的損失である。

【ブラックバイト「不当な扱い」7割が経験 教授ら調査 朝日4/29】
【学生アルバイト全国調査(全体版)を公表  ブラック企業対策プロジェクト】

【ブラックバイト「不当な扱い」7割が経験 教授ら調査 朝日4/29】

 アルバイトをした大学生のうち、4割強が深夜に働き、睡眠不足などで授業に集中しにくくなるケースが多いことが28日、大学教授らの調査でわかった。不当な扱いを受けたのに泣き寝入りする学生も3割はいて、学業と両立できない「ブラックバイト」の実態が浮かび上がった。
 弁護士やNPOも加わる「ブラック企業対策プロジェクト」が昨年7月、全国の27大学に通う学生に調査した。うち一部を昨秋「速報」として発表し、今回は対象を広げ、アルバイト経験がある学生3593人の回答を詳しく調べた。

 時給の高さから深夜バイトを選ぶ学生もいて、居酒屋などで午後10時~翌日午前5時に週1回以上働いたケースは4割強にのぼった。特に午前0時過ぎの勤務者のうち約2割は授業を「たびたび」「ときどき」欠席すると回答した。企業がコスト削減などで正社員の深夜勤務を減らし、その分頼りにされる学生バイトに勉強の面でしわ寄せが出ている構図だ。

 職場で「不当な扱いを受けた」と答えた学生は7割弱に達した。具体例(複数回答)としては「希望していないシフトに入れられた」が約21%と最多で、「労働条件を書面で渡されなかった」も約19%あった。こうした学生の約半数、全体の3割ほどは誰にも相談せずに泣き寝入りしていた。友人や家族に相談した人もいたが、労働基準監督署や労働組合、弁護士に相談したケースはほとんどなかった。

 バイトをする理由も聞いており、経済的に厳しい環境になるほど長時間働かざるを得ない実態も浮かび上がる。週20時間以上働く学生は全体の3割弱いて、うち半数超が「生活費を稼ぐため」とした。特に奨学金の利用者の方が長く働く傾向がある。

 調査に関わった中京大学の大内裕和教授(教育社会学)は「学生バイトの実態が変わったと認識した方がいい。大学は、学業と両立できるように相談できる窓口を置くべきだ」と指摘する。

     ◇

 大学生らが加入する「ブラックバイトユニオン」(東京)は5月3日午後3時から翌4日午前1時まで、アルバイトに関する電話相談(0120・222・737)を受ける。通話料や相談料は無料。深夜や早朝に働く学生が多いことから、バイト先に向かう前や、働き終えた後でも電話がかけやすい時間帯にした。学生本人だけでなく、家族も相談できる。

 ブラックバイトユニオンでは、普段も電話(03・6804・7245)やメール(info@blackarbeit-union.com)で無料相談を受け付けている。(平井恵美、佐藤秀男)
     ◇
 〈ブラックバイト〉 長い勤務で勉強がおろそかになるなど、学生らしい生活ができなくなるアルバイト。準備や片付けの時間に賃金が払われなかったり、労働条件を書面で示されなかったり、労働基準法違反の可能性が高いケースもある。労働基準監督署や労働局、一部の労働組合などで相談を受け付けている。


【学生アルバイト全国調査(全体版)を公表しました! 2015年4月28日】

ブラック企業対策プロジェクトは、2014年7月、全国の大学生を対象としたアルバイトの実態調査を実施し、4702 人から有効回答を得ました。その調査結果の全体を公表します。

■主な調査結果

【1.深夜労働や長時間労働、柔軟な働き方を求められている学生】

深夜営業に対応できる労働力、長時間働ける労働力、十分な休憩を取らずに働ける労働力として、学生アルバイトが活用されている現状が読み取れる。
一方で、職場の繁閑や天候などに応じて、シフトが勝手に変えられたり、削られたりするなど、人件費抑制が強く求められている職場の都合にアルバイト学生が翻弄されている様子もうかがわれる。その傾向は特に、居酒屋バイトの学生に強い。

【2.もはや「割が良い」とは言えない塾・家庭教師アルバイト】

かつて、塾・家庭教師のアルバイトは、時給が高いため、短い労働時間でそれなりの収入が得られる、「割の良い」アルバイトであった。しかし、個別指導塾の広がりなどに伴い、現在では他のアルバイトと比べた時給は、さほど高いものではなくなっている。
しかも、塾・家庭教師の場合、授業時間帯の前後の準備や報告書作成、授業時間外の相談業務などには賃金が支払われないケースが多く、そのことも加味すると、塾・家庭教師のアルバイトは、時給が高いアルバイトとは言えなくなってきている。
 現在、「ブラックバイト」問題の認知の拡大に伴い、ブラックバイトユニオンなどには学生からの相談が多数寄せられるようになってきているが、その中には塾・家庭教師のバイトの相談が多い。授業時間帯以外の賃金が支払われない、辞めたくても辞められない、といった相談が中心となっている。

【3.大学生活を掘り崩す深夜バイト】

 学生が深夜バイトに従事するのは、昼間の授業とのバッティングを避ける意味あいや、時給が高く効率的に稼げるという意味あいがあると考えられるが、実際には深夜バイトによって疲れてしまい、学業への支障が出ている者の割合が高い。
 深夜バイトに従事している者では、労働条件の書面交付がない、募集と実態が違う、休憩が適正にとれていない等、労務管理が不適切である傾向がより強くみられる。
 男性、私立、自宅外の学生で深夜バイトの割合が高いのは、私立大学の場合に授業料が高額であること、男性である場合に深夜バイトへの抵抗が比較的少ないこと、自宅外であるため家賃や生活費などをまかなう必要があることなどの要因が関係しているものと考えられる。しかし、深夜バイトには上記のような問題があり、注意が必要である。

【4.生活費のために長時間労働を余儀なくされる学生の存在】

 アルバイトは、娯楽費など、学生生活の充実のために行われているとは限らず、勉学と生活の費用をまかなうために長時間のアルバイトを行っている学生が一定程度存在している。
 彼らは長時間のアルバイトを行うことによって、学業に支障をきたしている傾向が強いが、しかし学業を優先してアルバイトを減らすわけにはいかない経済事情を抱えている。

【5.不当な扱いにさらされている学生】

 アルバイトの学生は、働くということに不慣れであり、そのために足元をみられ、不当な扱いを受けている可能性がある。
 労働条件を記載した書面を渡されていない学生の方がトラブルにあっている割合が高く、労働条件を記載した書面を受け取ることの大切さや、基本的な労働法の知識、相談先などを、アルバイトに従事する際には知っておくことが重要である。


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