鶴瓶も「赤旗」で護憲を主張! 芸能人・文化人の間で共産党が人気
自民党の歴代幹事長が次々に赤旗に登場した。かつての自民党、保守政治をになってきた人の「語る場」が赤旗にしかなくなっているということ。文化人が語る赤旗に登場するのも同様。
安倍政権はかつての自民党ではない。「ネオナチ勢力」と同根の極反動である。ヒトラーの独裁は、「国会放火事件」をデッチあけた共産党弾圧で加速した。日本の戦前も同じ。
蜷川さんは「反共は戦争前夜の声」と喝破したが、今、日本社会は岐路にある。その中で、積極的な発言がなされていることに、未来がある。
なお、同記事の共産党そのものについては、党内の独善的体質とか、中国共産党の批判してないとか・・ 実際はそうではないのだが・・・そういう印象を持たれてることには、努力していきた。
【鶴瓶も「赤旗」で護憲を主張! 芸能人・文化人の間で共産党が人気な理由 12/11】自民党の300議席超えという結果が濃厚になってきた衆院選。民主党をはじめとする野党はますます存在感をなくしていきそうだが、そんな中でひとり気をはき、大幅に議席を増やすことが予想されているのが日本共産党だ。
民主党の体たらくや第二自民のような野党しかいない中で、安倍政権の集団的自衛権や原発再稼働、格差拡大政策に批判的な有権者の受け皿になっているということだろう。
実際、昨年の都議会選でも共産党は倍以上の17人を当選させ、第3党に踊り出ているが、今回の衆院選でも倍増に近い結果にあるのではないかといわれている。
そんなイケイケの日本共産党だが、一般の有権者だけでなく、芸能人や文化人の間でも評価の声が高まっているらしい。機関紙「しんぶん赤旗」を見ても、共産党員やシンパではない芸能人たちも登場して、憲法や原発、そして秘密保護法などについてかなり踏み込んだ発言をするケースが目立ってきた。
最近も笑福亭鶴瓶が「しんぶん赤旗 日曜版」(11月30日)の「ひと」欄に登場し、憲法9条について触れ話題になった。
インアビューでは、鶴瓶の師匠・六代目松鶴が85年に共産党の参院議員だった沓脱タケ子と対談したことに関し鶴瓶はこんなことを語っている。
「師匠はどちらかというと共産党に考えが近く、自民党には歯向かってたね」
「僕らの世代が戦争に行くことはないでしょうけど、僕の孫の世代が戦争へ行かされるなんて道理に合わない。日本は絶対憲法9条をなくしちゃいかんと思います」
これまで一切政治的な発言をしたことのない鶴瓶が「赤旗」に出てこんな発言をするとはびっくりだが、こうしたタレントは鶴瓶だけではない。11月2日の同じく日曜版には女優の市原悦子が登場し、反戦の思いを語っている。
「戦争では、優しい父親が鬼と化す。何日も行軍して屍(しかばね)の道ができる。『生きて虜囚の辱(はずかしめ)を受けず』と心に植え付けられ、捕虜になることも許されない。(中略)戦争が始まれば、反対と口にできなくなる。だからこそ、『そうなる前に』と思うのです」
「安倍内閣が、集団的自衛権行使を容認しました。私は『国民の命と財産を守る』という主張に、すごく引っかかります。『じゃあ今までそんな政治をしてくれたの?』とまず尋ねたい。水俣病患者を救済していない、原発事故の後始末はまだ、基地問題も沖縄の人の気持ちをくんでいない。そんな人たちが美しいことを言っても信じられない。戦争につながる集団的自衛権の行使には賛成できません。憲法を守りたいのです」
また9月28日には憲法全条文を暗唱することでも注目を浴び、『憲法主義』(憲法学者・南野森共著/PHP研究所)を出版したAKB48の内山奈月が登場している。内山はこの本を上梓するにあたり、憲法は人権を守り、国家権力を規制しているものだと考えるようになったという。
「南野先生は、憲法の解釈改憲についてのメリットとデメリットを私に教えてくださいました。(中略)国民一人ひとりがこの変更について、どのようなものかをきちんと考えて意見を持つことが大切なのではないかと思いました。内閣がしていることを国民が知らないということが、一番問題なのではないかと思います」
さらに、ベテラン俳優の西田敏行も13年12月22日の同紙に登場し、戦争反対、そして原発について訴えている。
「僕も世の中はなんでこう戦火が絶えることがないのか、といつも思っているし、母は僕が子どもの頃から折に触れて、『人間が絶対しちゃいけないことの一つは戦争だ』と口癖のように言っていました。8月6日は広島に原爆が落とされた日なんだよとか。戦争というものは勝者も敗者も何も得るものはないんだという彼女の言葉は強く響いてますね」
「使用済み核燃料をどこに保管するのか、国の方からは何も見えてこない。本当にお手上げ状態です。(中略)それでも原発維持の方向なのか。われわれのリーダーたちは、われわれをどこに連れて行こうとしてるんですかと問いたいです」
他にも映画監督の宮崎駿、作家の瀬戸内寂聴、室井佑月、高村薫、俳優の須賀健太、女優の渡辺えり、歌手の加藤登紀子、漫画家のちばてつや、やくみつるなどが次々と「赤旗」紙上で戦争や集団的自衛権反対を表明している。
もともと「赤旗 日曜版」は文化欄が充実していて、タレントや作家がインタビューに応じることはめずらしくなかったが、具体的な政策などに関係する発言をするのは「色がつく」と敬遠されがちだった。
実際、藤原紀香は昨年11月、4週に渡って「赤旗」に登場し、物議をかもしている。
「ニュースを知らないことは一番危険だし、知らない間に国の大切なことが決まるなんてことにならないように、ひとりひとりがその事を知り、判断し、意見を出していく。そんな世の中になればいい」
藤原は「赤旗」でこんな発言をしたのだが、その少し前にブログで特定秘密保護法を批判していたことから、保守メディアを中心に藤原は共産党シンパだ、国会議員に転身では、などと報じられ、ブログで「赤旗では秘密保護法について語っているのではない」と釈明せざるをえない事態に追い込まれたのだ。
にもかかわらず、こんなに多くの芸能人や作家が「赤旗」に登場し、政治的な発言に踏み込むようになったのはなぜなのか。繰り返すが彼ら彼女たちのほとんどは、共産主義者でも共産党支持者でもない。
こうした背景にはおそらく、比較的リベラルな志向をもっている芸能人や作家の中で、安倍政権の政策に対する危機感が高まっていることがあるだろう。憲法改正や集団的自衛権行使などによる戦争への道になんとか警鐘をならしたい、そして最悪の原発事故を経てもいまだこれを推進しようという安倍政権の政策に対し、反対の意志を表明したい、そういう有名人が増えているのだ。ところが、メディアの側はそれこそ「偏向」といわれるのをおそれ、著名人に政治的な意見を表明する場を与えようとはしない。そこで、彼らが「赤旗」にその場所を求めるようになったということのようだ。
もちろん、保守勢力が叫ぶように、共産党にも問題がないわけではない。党内の独善的体質は改善されたとはいえないし、かつて対立していた中国共産党と関係を修復して以降、中国に対する批判をほとんどしなくなったという問題もある。
しかし、今の状況に危機感を持つ人々にとって、この政党しか選択肢がない、というのはまぎれもない現実なのだ。今はとにかく、タカ派保守陣営の言論支配、批判にめげることなく声を上げる芸能人・著名人が増えていることを素直に評価したい
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