2015年予算要望 県議団
遅くなったが、11/21に実施したもの。
今回は、事前に、回答の欲しい重点要望について提出。当日、議員団からの説明は抜きに、知事の回答ではじまった。
今振り返ると、中小企業の「経営を持続する支援」という回答が、既存店舗リフォームの前向き答弁、低空飛行訓練で「子どもが泣き叫ぶようなひどい訓練は中止を」の記者会見に結びついている。
以下、回答の大要。
■ 知事
○地方財源確保
・地方財源の確保につとめていきたい。できれば増額させたい
・交付税を政策誘導に使うことは極力避けるべき。知事会として、使いすぎることはよくないと意見を言っている
・道州制は、本当に自主財源、地方の裁量が強化されるものなら否定しない。単なる集約化、行革なら反対
・地方創生。中心都市のみに重点化する心配がある。中山間地は農業の主力、若者が中山間地に住めないといけない。中山間地を大事にするよう言ってきて「それはそうでする」ということになってきている。
○防災の強化
・来年度、防災士を100人増やし300人にする計画。
・南海トラフ対策は、地域本部で設置し対応したが、重心をさらに地域におろし、実際に地域に入り避難計画の実効性とか、避難場所はあっても、避難後の生活の場である避難所とどうなっているかなど、もう一段踏み込んで、地域の機能強化をすすめたい。
○原発
・方向性として減らしていく、ゼロが理想だが、どのくらいのスピードで進めることができるか、ゼロにできるのか、社会システムの改革に依存している。そうなるよう力をつくしていく。その間、一時的に原発を稼働させなくてはならない場合もあるかもしれない。その場合も安全性を徹底していく。そのため四国電力とも勉強会を重ねている。
・廃炉スキームについては、知事会として働きかけていく
・新エネルギーはぜひ普及していきたい。知事会としても要望をおこなったところ。
○公契約
・正直、契約時に法令順守があるので、民民ベースに関与るのはどうか、と思っている。
○雇用
・雇用問題では思いは一緒。賃金増、正規化の促進・・そのために県として産振計画で条件づくりをしていきたい。
・その中でも、きめ細かい対応をすすめたい。本年度女性の就労相談も開設。社協に人材センターというものがある。そこで資格をもっているが仕事についていない人のマッチングをしていきたい。
○中小企業
・ポイントとして、倒産は数年前の半分になっているが、休廃業倒産の6倍ある。県全体で千件の休廃業という規模。事業継続に力をつくす必要がある。来年度の産振計画でユニット化したい。まだ力のあるところ、バランスシートも悪くないところが廃業し、雇用が失われる事態を改善したい。
○農業
・米価下落対策。需要にマッチするしかないのか、と思う。飼料米など展開を進めて生きたい。
・日本型直接支払い制度。本県の実情にあったものに力をつくしていく。「超急傾斜地」部門の創設、「女性の参画」の評価など提言してきたが、概算要求では反映されている。
・ヒートポンプ、バイオマスボイラーの普及。しっかりやっていく、ヒートポンプは、国の制度の継続を要望している。
○住宅・店舗リフォーム
・政策的なもの、耐震化など推進したい。店舗リフォームは今あるもので対応したい。
○子どもの貧困
・大綱にしめされた「教育」「生活」「保護者に対する就労」「経済的な支援」の4分野でしっかりやっていく。今までも各分野で取り組んでいるが、一回まとめてみて、足りない部分など取り出していく。
○介護保険
・地域支援事業。地域の実情にあったものとして使えるのではないか。たとえば、あったかふれあいセンターで、と考えている。2年間やって、そうでないならしっかり言っていく。
○男女共同参画
・しっかり、ちゃんとやります。部長クラスは少ないが、実際の現場のリーダーで情勢は増えていっている。
○とさでん交通
・ニーズを反映した計画になるようとりくんでいく。精神障害者の割引にはついては「前向きに検討されている」
○平和
・平和行政はしっかりとりくんでいく。
・低空飛行訓練。特に乳幼児が泣き叫ぶような訓練はやめてくれと言っている。オスプレイは安全対策をもとめていく。ただ高高度を飛んでいるものまで言う必要があるのか。バランス感覚をもって対応する。
・県内の港は商業港。自衛隊の専用港の意思はない。
・自衛隊の防災訓練の詳細把握と公表。生活や環境の配慮、県民の理解・・・・当然のことなので対応していく
○少人数学級
・教育長 知事も、課題が増えている中で考えられない。短期的な視点でいかがなものか、と申し入れている。
県としても独自に努力してきたが、予算上の限界にもきている。個別課題への対策で対応をしている。強化する方向で国に対し言っていきたい。
・知事 国へ要望の場では、「私も財務省の出身だが」といって、仮に百歩譲って、過去の問題として効果があがっていなかったとしても、これからの教育の方向を考えると、きめこまかな対応が方向、増やす方向ではないか、と主張した。
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