高知市・中学校給食実施 建設費比較の「?」
・高知市の中学校給食未実施校は13校。6000食分。
・建設費について説明は
自学方式〔400食、7施設 18.9億円、600食6施設22.8億円〕41億円
センター方式 1施設 6000食 20.7億円
これだけ言われると、「倍も違うのか」という印象になるが、センター建設のための土地代、運営費〔センターの場合配送費も含めて〕など全体を比較しないと意味がない。
そもそも旧高知市の面積は145 k㎡。とても1箇所で対応はできない。
そこで「設置費、運営費で20年計算」でいくつかのパターンでコスト比較している「明石市教員委員会の中学校給食のコスト比較」〔2013年2月〕を参照してみる。
●トータルコスト比較
・自校方式〔13校〕 137億6800万円
・センター方式〔1箇所〕 112億7800万円
・センター方式〔2箇所〕 127億5000万円
・自校〔2校〕+センター 120億8300万円
*導入経費
・自校 1校あたり約2 億1 千万円 ※13 校では約27 億7 千万円
・センター〔1箇所〕と各校配膳室で約29億円 〔1箇所〕
*毎年の運営経費
・1校あたり約4 千2 百万円 ※13 校では約5 億5 千万円
・センター 約4 億2 千万円
明石市の面積は49 k㎡、東西に長い〔東西15.6km、南北9.4km〕地形を考慮し、センター2箇所方式に。
上記から、センター3箇所なら、自校方式と総コストはわらないことと推計される。
・高知市の場合
面積が広い。
南海トラフ巨大地震対策、特に長期浸水被害も考慮する
と浸水しない地域を軸にした分散型施設がのぞましいと思う。
選択にあたっては、地産地消など食育の観点、コスト面、衛生面・安全管理に必要な面積の確保と学校、その周辺の土地利用条件、将来的な少子化なども考慮にいれた判断となるだろう。
いずれにしても総合的な視点できちんとした資料の提供のもとでの検討が必要である( 財政論は、これまでも「都合のよい数字」しか出さないことが多々あったので・・・注意が必要)。
公立中学校の生徒の約4割が就学援助をうけている。こどもの貧困解消に待ったなしの課題である。
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