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避けがたい原発リスクと自然エネの道 民間事故調委員長(メモ)

北澤宏一・東京都市大学学長・民間事故調委員長へのインタビュー「原発の避けがたいリスクと再生可能エネルギーへの道」〔前衛2014.7〕の備忘録。
 倫理面よりも、社会や経済の長期トレンド、日本のあり方としてどうなのか・・・という切り口で、「やめられるならやめたい」と思っている人に対し、大事なスタンス。

【原発の避けがたいリスクと再生可能エネルギーへの道】

Ⅰ 「原発をやめたい」は国民の意思――原発の何が危険か

・国民の意思 / 7-8割の国民が、やめられるのならやめたい
・そのうえで、原発をやめると何が起こるか。代替エネがどれほど大変で、とれだけ時間がかかるか、と比べて論じる必要がある。/たのためには原発の何がどの程度に危険かを見ておく必要がある。

●軽水炉のアキレス腱

・100%の安全はない。有限のリスクは残る
・軽水炉の構造/ 熱効率の高いボイラー〔圧力容器〕でお湯をわかす設計 /炉心部の核燃料棒の中で核分裂を連鎖的に起こすことで、大量のエネルギーを発生して熱を定常的に出す仕組み
→核燃料は循環冷却水がなくなるとメルトダウンが避けられない/軽水炉の最大のアキレス腱

・「冷却水が数時間供給できなければメルトダウンが起きる」基本構造は、再稼動の申請でも変わらない
~ 違いは、政府、電力会社が、水の供給が途絶えないための様々な対策に努力

・水供給がたたれる原因~ 停電でポンプが動かない/ 外部電源の遮断に備えディーゼル非常用発電機を配置/ 福島原発にもあったが、津波で水に浸かり動かなかったので、今度は高いところに置く
/高台のプールの淡水を十分に備える
→ それでも冷却水の供給が絶たれればメルトダウンに/ その可能性は、想定外の大きな津波、活断層に由来する直下型地震による配管の破断、人の操作ミス、放射能テロにより人が近づけない、航空機の衝突

・ただ、これまでよりも安全確立は高まったと主張することはできる

●国が滅亡する事態を避けることができるか

・稼動すれば、一定の原子力事故のリスクは残る
→ 最大の問題は「万々が一事故が起きても、一国が滅亡しない規模以下で事故は収束する」ことがどうしても必要。
・ヨーロッパ訪問の経験 /講演後の懇親会で「日本は幸せでしたね」と言われ驚愕。「福島事故で国がつぶれることがなかった。私たちの国であれば一発で国はおわりました。私たちの国は日本ほど広くないし、海に囲まれていない。国の形も日本のように細長くない」
→ ドイツ、オーストリア、スイス、イタリアなど脱原発へ。/国が滅亡するとの強い危機感からのもの
/ 東欧はエネルギーをすべてロシアに依存するリスクがあり、当面、脱原発はできないと予想される

●福島事故ははるかに大きな事故になる可能性があった
・首都圏住民も避難しなければならないことがありうると官邸が覚悟していた時期があった〔半径250㌔〕

◇直面した2つの危機

①4号機の使用済み核燃料棒の貯蔵プールでのメルトダウン
〔相次ぐ幸運/他の箇所から水がたまたまプールに流入し水を補給/3号機からの水素の流入による爆発、建屋の破壊で、外部から水を供給できるようになった・中国製の特赦な放水車が活躍〕 

②2号機の格納容器の圧力が下がり爆発の可能性が危惧された
ベントし、水を外部から注入しようとしたが、ベントバブルを開けることができない事態〔不幸中の幸い/ 格納容器下部での小規模な破損により圧力低下〕
 ~ 非常に大きな幸運によって助かった。/国の命運が「幸運」にゆだねられていた 

・ここからの教訓/一回の事故で国を殺めることを避けるために・・・
ベントができないような初歩的な設計ミスの改善は当然。/「大量の使用済み燃料を一箇所に置かない」〔メモ者 格納容器に入れる〕/「複合連鎖事故」に結びつく原発の集中立地を避ける

◇「メルトダウンは起きない」という精神

・次に、事故を大きくしないために、早期にベントし、炉内の圧力を下げて注水し冷却しなくてはならない
→ ベント・フィルターにより、放射性物質をこし取り、住民被爆を軽減させる〔フィルターてもキセノンなど希ガスは除去できず、被爆する〕

・「コア・キャッチャー」の設置 /ヨーロッパやそこから導入した中国の炉の装置
→ メルトダウン/溶け出した燃料が、炉心から圧力容器の底、格納容器の底を突き破り、閉じ込めがきかなくなった状況 /コア・キャッチャーは、溶けた燃料を受けとめて適当な場所に分散、収納し、メルトダウンを避ける装置/ 規制基準には入っていない。炉の構造の根本的な変更が必要なため。「メルトダウンはおきない」という精神で設計されている。欧州との逆の行き方

〔現状は、格納容器の底部に水を張って、冷やす対策が考えられているが、水蒸気爆発の危険が指摘されている〕 
・欧州では〔航空機の激突の対策として、格納容器の二重化に取れくまれている〕

・地震の問題 
①これまで以上の大きな地震がくる可能性がないわけではない
〔メモ者 基準地震動を超える地震が10年間で5回。解析方法はデータが限られている上、平均値を出すもの。データのバラツキを無視。入倉方式では、一番離れたデータは平均値の4倍。〕
②「直下型地震」では、加速度がある方向に受けるだけでなく、回転変形する力を受ける
→ 炉心の水が一気に抜ける「ギロチン破断」事故が懸念される。

★再稼動後の原発の安全性

「やることもやってなかった」恥ずべき状況から「比較的短期間にやれることはやります」という状況
→が、直下型地震が来たら危ない、操作員がミスすれば危ない、テロや炉内の火災が起きたら危ない/という問題は、依然として解決つかない問題。
~ 福島時点よりも安全性には注意しているが、しかし安全と言い切れるわけではない。

Ⅱ 化石エネルギーで代替する意味とは

・原子炉のリスクを避けるならば、その代替エネルギーの現実的な導入を考えねばならない
~ 可能であれば転換する。可能でないならいやでも原子炉に戻らざるを得ない

・原発ゼロの発電エネルギー 
水力10%、残りは化石エネルギー /欧州は、この10年位で、20%近くの再生可能エネルギーを導入。日本の遅れ、ただこの2年で2~3%の太陽光発電の導入/原子力分30%に達するには10年位の時間が必要
→ その間、化石エネルギー増で乗り切るか、原発再稼動で乗り切るかが問題
→ さらに地球温暖化対策として、化石燃料を下げていかなくてはならない
→ 再生可能エネルギー100%になるまで、化石燃料でつなぐのか、原子力でつなぐかの問題

●経済的問題と温暖化排出ガス

 この3年、電力消費量を1割以上削減/ 節電、省力化/電力以外も、車の低燃費化、工場、週宅の省エネ化の推進

・原発の電力に占めるシェア30%、電力の全エネルギーに占めるシェアは約半分
 原発分をすべて化石燃料に変えると、化石燃料の輸入は15%増加すると予想される
→ が、実際はこの3年、輸入量はわずかに減少/ 節電マインドと省エネの進展
→ 原発が動いていれば化石燃料はもっと減らせた。年間1.5~3兆円
〔メモ者 福島事故がなければ、これだけ省エネが進んだがは疑問だが・・・〕 

◇ スウェーデン型とドイツ型

・スウェーデン 化石燃料減を優先。原発3割。福島後、水力を急速に導入。再生可能エネ70%
 → 発電での化石燃料ほぼゼロに/今後に注目 電力以外の化石燃料減か、原発依存の減か
・ドイツ、スイスは、原発を先になくす選択。ただし10年ほどかけて徐々になくす /一時的に化石燃料が増大
 → が、ドイツ政府 再生可能エネルギーの精力的な導入で、温暖化外の発生増大はない

・日本 温暖化ガスの排出で見ると、世界の4%位。/しばらくは温暖化ガスの排出を増やさざるを得ない。あるいは削減の延期
→ いつごろまで再生可能エネへの転換を、どの程度行えるかの道筋を明示する必要がある、/温暖化ガスは総量規制の問題なので、世界の理解をえながら、スウェーデン型かドイツ型か、を考える必要がある。

●原発停止で経済は後退したか

・この3年、失業率は5%から4%へ。失業率を見る限り、不景気に陥ったとはいえない

( 「エネルギー白書」2014年版
 「東日本大震災後、我が国では経済が成長したにもかかわらず、我が国の電力消費量は2010年から2012年にかけて8.0%減少した。」「東日本大震災後、節電の定着が進み、 2013年度夏季の定着節電量は2010年度比で約1,667万kW( 2010年度夏季最大電力需要比で9.3%)」 )

●「日本の国富が流出」しているか

・原発停止で、年1.5~3兆円の余計な化石燃料の代金を支払っている。
・たしかに国際収支は赤字基調になっている。/07年まで毎年20兆円の黒字 これが蓄積され「国富」とよばれている / が、08年以降、急速に減少するトレンドに
〔メモ者 「黒字」「赤字」の語感による錯覚がある。「黒字」とは、国内の需要不足で、海外で富が活用された分、「赤字」とは国内需要が活発で、サービスなどを海外から購入、という意味でもある。一方的に「黒字」や「赤字」が続くというのは、その国にも、また世界のバランスからいってもいびつ。〕

・問題 / 原発停止が「経常収支黒字の減少」に責任があるのかどうか
①経常収支の黒字の大幅な減少が始まったのは08年。原発停止はその3年後。
②07年ころ、輸出は80兆円超。12年 63兆円。/赤字は、輸入増てなく、輸出の大幅減のため 
③20兆円の経常収支がゼロ。原発と関連では論じられない。化石燃料増は大きな変化の1-2割

・原因は輸出減/ その主因は急速な円高により、製造業のほとんどが海外に拠点を移転したことにある

●貿易黒字の継続がもたらした海外への巨額投資

・なぜ、円高になったか/ 過去25年、巨額の貿易黒字で断トツの対外純資産を保有
・300兆円の対外純資産=この「国富」の蓄積そのものが、貿易黒字を減らす最大の要因
→ 対外純資産は、海外での投資の蓄積〔海外企業の買収、子会社の建設、米国債の購入など〕、その投資から利潤をあげてきた。
→ 日本は貿易で利潤をあげるだけでなく、海外投資で同程度に設ける仕組みにしてきた

・問題は、対外所得が増えれば/ 貿易黒字が減少してよいのか/むしろ、減るべきなのか/積極的に減らすべきか、という問題に発展する

●製造業を営む企業の海外逃亡と若者の失業率の増大

・経常収支の大幅黒字が続いたことで、円高が進行
→ 製造業は、安い労働力をもとめ海外に進出〔メモ者 円高による現地での輸出価格の上昇の回避も〕
→ 日本からの輸出はへり、むしろ日本に輸入するようになる
〔メモ者 アベノミクスで「円安」誘導しても、輸出が伸びなかったのは、すでに経済の構造が大きく転換していたから。むしろ材料、燃料費の輸入価格の増加が、負の影響を与えた。〕

・海外に移転しても企業は困らない/ 困るのは雇用のなくなった国に住む若者たち。
→ さらに、経済活動を行う現地の税収には寄与しても、日本国の法人税収は減少
→ 「国民と政府は負け、企業が勝ち」という構造

・原発再稼動を、この大きなグローバリゼーションの中の一部として捉える必要がある。

●化石エネルギーの輸入量は減ったが、金額は増大

・化石燃料の輸入量はむしろ減少
・輸入送金額は増えている/ 価格の上昇
〔メモ者 昨年 石炭15%、石油12%、LNG4% ドル建て価格低下。が、「円安」誘導で2割高に。結果として、国際価格は減少したのに輸入代金は大幅増となった〕

Ⅲ 再生可能エネルギーの選択

・世界の再生可能エネルギーへの整備投資の急増/この3年で3倍。2011年20兆円産業/ 原発投資より一桁大きい数字。21世紀の巨大産業となる 

●低下する価格、導入可能な状況に

・価格の急速な低下
ドイツ 太陽電池の買取価格 ここ数年一気に低下、1kw時18円 /日本でもここ数年で1/4に
 →日本の電力費 家庭用24円/kW時 それ以下になれば、援助なしに導入が自発的に進む
/現在 3.5kWのパネルで100万円をやっと切る水準/70万円切るラインになれば、爆発的に普及する/時間の問題

◇若者が夢を持つ方向への仕掛けを政府がつくる

・長期的に望ましい方向をトレンドと考えて、その方向に早く社会が移行するよう考えることが必要
・政府の役割は、若者が夢を持つ方向はどちらなのか見極め、未来を引き寄せる仕掛けをつくること

・ドイツ 再生可能エネルギーに大きな投資。人口比にすれば日本では4兆円の投資に相当/そのお金を、国民が電気料の値上げという形で負担~ FIT制度 /値段が高くても、その投資を続けることで、ドイツの未来が開けるとして、国民合意がある。

・日本で4兆円はあまりにも巨額/ 低所得者の負担が難しいとの意見
 ~ その不公平感をなくし、新たな政策を実施していくのも政府の責任
・ちなみに、日本の娯楽費はGDPの約2割近い 90兆円前後 /「クリーンなエネルギーをつくることは国民の楽しみ」との価値観の変化を作り出すことが重要

●風力はどうしても必要

・発電単価 モンゴル2円、テキサス8円、日本でも好条件のところ10円
・化石燃料などの発電コストは約10円/ 風力が10円で実施できる所が出でいるのは非常に力強い

・著者試算/ 風力を太陽光の倍程度導入できれば、当面、電気料上昇を3割位に抑え、電力の5割を再生可能エネルギーがまかなえる。
・原発30%分 /省エネで15%、再生エネで15%。もうあと少しの努力 /地熱の活用も

・ここまでは欧州各国が達成していること。日本にできないことはない。問題は、世界のどこもやっていない、そこから先のステップ

●日本における可能性

・日本は、動き出すまでは時間がかがるが、トレンドにのると変わり身が早い国/ 今は「原発事故を起こした国と思えない」と海外から評されるノロノロぶり/ 未来トレンドは3.4年で決まってしまう

・ドイツ 理念先行に国民が協力  / チェルノブイリ事故の恐怖感/ハイテクと信頼性」の日本での事故の衝撃 /高価な再生可能エネを買い支えて、手ごろな価格へ引き下げてきた
・温暖化ガス排出で世界の40%を占めるアメリカ、中国 ドイツの成功にのって急速な動き
   中国 この2-3年、風力、太陽光も製造・導入で世界最大 

●日本の技術開発の貢献

・太陽電池普及の技術的基礎をつくったのは日本
~70年代「サンシャイン計画」の時代に、太陽電池技術は大ブレークし、人工衛星くらいにしか使えないとされたものを、離島や特殊な用途で使えるようにした。

・風力ではメンテナンスの問題が重要に。技術の信頼性、寿命〔材料〕の問題
日本の得意分野/ 現に、主要部品を日本製かなり占めている。

・日本での風力導入の一番の問題は材料
①風速、風向きがくるくる変わる場合が多く、材料の疲労が問題となる ②強い落雷に対応して導電性を高める必要
②レンズ型風車への注目〔九州大学が開発〕
風車の羽根の外側に、風を集めるための輪を設置。出力2.5倍、低騒音、バードストライクも少なく、小型化が可能。

・地熱 日本が圧倒的に進んでいる。世界の地熱発電施設の半分のシェア /開発の遅れは、規制と省庁縦割りの影響/ 小水力とともに、行政の協力が得られるかが最も重要な課題に

●スマート・グリッドの技術の必要性

・再生可能エネが急速に普及する中、重要になる「電力の安定供給に関わる問題」
→ 不足する場所に電力を余るところから融通する「電力の地域間融通」、不足する時間に余る時間に貯めた電力を使う「電力貯蔵」、不足する時間だけ、手持ちの発電機を使用する工夫など
→ さらに、送電系統の強化、電力の売り方の工夫なども含めて、より高度な制御ができるスマート・グリッドが必要 /世界中で活発な研究課題になっている。

●国民ひとりひとりがエネルギーを作る

・退職後、農業、菜園などに取り組みのひろがり
・デンマーク、スウェーデンでは市民風車が盛ん /10kWであれば個人で、100kWなら隣近所で、1000kWなら地域や組合単位で企画経営が可能
~ これが地域の「生きがい」になり、地域の産業となり、「子ども世代が帰って来る地域」をクリエートしていくことができる。

・著者の試算/一軒の農家で900万円投資し、200平米の広さの太陽電池を設置すると、現在の農家の全国平均所得程度の電力を発生できる。/資金を農協、生協、信金が融資の手もある
→ 軌道にのればさらに風力とかも拡大。所得を何倍にも増やし、農業で楽しみを味わう、国民の価値観の変化を作り出していける。

Ⅳ 福島事故のうえにたって

・福島事故は、準備さえきちんとしておけば事故は起きてもあそこまで拡大はしていないかった/ 広がってしまった放射性物質は、自然減をまつしかない。除染も1桁、2桁低くなることもない〔メモ者 除染していない山林からの再集積もある〕

・現在やるべき最小限の課題は「これ以上汚染をひろげない」
→さらなる汚染は、「汚染水」問題の解決。/そのためには格納容器の損傷箇所をふさぐこと〔メモ者 格納容器も突き破り、コンクリートにめり込み、地下水と接触していれば、さらに困難になる〕/その上で、水冠した炉にあるデブリを炉の上方から特殊なドリルで削り取り、特殊容器に移し替え、何万年か安全に貯蔵する/ 高線量での作業のため、ロボット開発も必要。

★メルトダウンした3つの炉を廃炉するという世界でも未経験の大変な作業が待っている。/日本には、世界から感心されるレベルの廃炉作業を実施する責任がある

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