My Photo

« 集団的自衛権  即時撤回を  高知弁護士会・会長声明 | Main | Q&A 生活保護法『改正』~ 対策全国会議 »

暴走政治の土俵~「小選挙区制」を問え

 集団的自衛権行使容認、秘密保護法、原発再稼動~ 国民の多数の反対を無視した暴走政治へのメディアの批判、懸念も展開されている。が、暴走を支える国会の議席数を「創造」したのが小選挙区制であり、個別のテーマとともに、民意反映の土俵を問うことが必要だ。

・2012年12月総選挙 自民党 小選挙区237/300 比例代表57/180 計294議席。公明党の31議席と合わせて、325/480議席。再議決が可能な3分の2以上を占めた。

 が、この結果は民意を反映していない。

・政党の支持率を反映する比例の獲得議席は、下野した09年総選挙の55議席とほぼ同じ。比例の得票率27・62%なら総定数480に対して133議席分しかない。実際の議席はその2.2倍もある。
 その原因は小選挙区制。死票は3163万票、53%にもなる。自民党は43%の得票で79%の議席を獲得。

・民意が反映されないから、あきらめや無関心を誘発し、さらに比較第一党が優位になる。
 そのうえ、その議席に軸に政党助成金が配分され、大量のテレビ、新聞の広告で選挙戦を優位にたたかえる。という暴走を生み出す仕組みなのである。

・安倍首相は、集団的自衛権をめぐり、「憲法解釈の最高責任者は私だ」「選挙で審判をうける」と強弁したが、立憲主義を理解していない間違った論であるうえに、審判の土俵もゆがんでいる。比較第一党なら、3-4割の得票率で6-8割の議席を獲得できるからである。

 こうした土俵を、「政治改革」と粉飾して小選挙区制、二大政党を煽ってきたのはメディアである。そこは自ら検証することが必要だ。

「民意の反映する選挙制度を」――― 現在化していないが、大きなテーマである。


« 集団的自衛権  即時撤回を  高知弁護士会・会長声明 | Main | Q&A 生活保護法『改正』~ 対策全国会議 »

平和・憲法問題」カテゴリの記事

選挙・政党」カテゴリの記事

Comments

Post a comment

Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.

(Not displayed with comment.)

TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 暴走政治の土俵~「小選挙区制」を問え:

« 集団的自衛権  即時撤回を  高知弁護士会・会長声明 | Main | Q&A 生活保護法『改正』~ 対策全国会議 »

December 2024
Sun Mon Tue Wed Thu Fri Sat
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31        
無料ブログはココログ