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無限定! 武力攻撃、テロ~世界のどこで発生しても我が国に直接的な影響の可能性

「大量破壊兵器や弾道ミサイル、国際テロなどの脅威が世界のどの地域において発生しても、我が国の安全保障に直接的な影響を及ぼし得る」、「他国に対して発生する武力攻撃であったとしても、その目的・規模・態様等によっては、我が国の存立を脅かすことも現実に起こり得る」としたうえで、「明白な危険」と政府が判断すれば武力行使ができる。

 高村氏自身、この試案でも中東ペルシャ湾での戦時中の機雷除去を含め、議論してきた全事例が「視野に入る」。「弾丸が飛び交う中で(機雷除去を)やるかやらないかは(政府の)判断だ」と述べている。
 
【高村座長試案  「限定」は悪質なごまかしだ  赤旗 主張6/27】

【高村座長試案  「限定」は悪質なごまかしだ  赤旗 主張6/27】

 他国のために武力を行使する集団的自衛権の行使容認に向け、与党の密室協議が「最終局面」に入ったと報じられるなど、事態は緊迫しています。高村正彦自民党副総裁が示した閣議決定原案の「修正」案は、武力行使の範囲を日本周辺に限りたいといわれる公明党に“配慮”し、より限定的な内容になったとされます。しかし、実際は、「限定」とは正反対に、行使の範囲を際限なく拡大する危険な仕掛けが盛り込まれています。

◆危険なわな潜ませ
 閣議決定原案は、「他国に対する武力攻撃が発生し、これにより我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆されるおそれがある」場合に武力を行使できるとし、「国際法上は、集団的自衛権が根拠になる」として、集団的自衛権の行使容認を鮮明にしたものです。
 「修正」案は、「他国」に対する武力攻撃を「我が国と密接な関係にある他国」に対する武力攻撃に、「おそれ」がある場合を「明白な危険」がある場合に文言を変えました。しかし、「我が国と密接な関係にある」ことや「明白な危険」があることを判断するのは、政府です。時の政府の解釈次第で、集団的自衛権行使の範囲がどこまでも広がる危険はいささかも変わりません。
 現に「修正」案は、日本をめぐる安全保障環境について「大量破壊兵器や弾道ミサイル、国際テロなどの脅威が世界のどの地域において発生しても、我が国の安全保障に直接的な影響を及ぼし得る」とし、「今後他国に対して発生する武力攻撃であったとしても、その目的・規模・態様等によっては、我が国の存立を脅かすことも現実に起こり得る」としています。
 「大量破壊兵器」や「国際テロ」は、米国のイラク侵略戦争やアフガニスタン報復戦争の口実になりました。「大量破壊兵器」や「国際テロ」によって日本と「密接な関係」にある米国が攻撃され、日本政府が「我が国の存立が脅かされ、国民の生命、自由及び幸福追求の権利が根底から覆される明白な危険がある」と判断すれば、日本は米国のために戦争に乗り出し、米国とともに武力行使することが可能になるのは明らかです。
 閣議決定原案が「国際法上は、集団的自衛権が根拠になる」としていた部分を、「修正」案が「国際法上は、集団的自衛権が根拠となる場合もある」に変更したことも重大です。「場合もある」との表現により、武力行使の根拠となるのは集団的自衛権に限らず、国連安全保障理事会の決定に基づいて軍事制裁を加える仕組みである集団安全保障が根拠になる場合もあることに含みを残しました。集団的自衛権であれ、集団安全保障であれ、日本が参加できる仕掛けをひそかに潜り込ませたものです。あまりに姑息(こそく)です。

◆閣議決定を許すな
 与党協議は当初、自衛隊の具体的活動の事例を検討していましたが、一致点が不明なまま棚上げされました。このまま閣議決定が強行されれば、政府の判断で無限定に武力行使ができることになってしまいます。
 国民的な議論や国会でのまともな審議もないまま、密室の「言葉いじり」で戦後の安全保障政策を大転換し、「殺し殺される国」へと暴走することは許されません。

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平和・憲法問題」カテゴリの記事

Comments

●紫陽花通信急報No81号
あれこれ言っても選挙で勝たなければだめです。
【至急拡散希望】滋賀県知事選坪田いくお候補の政見放送

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5分41秒です。争点すっきり。
: http://blogs.yahoo.co.jp/biwalakesix/32920517.html
全国の皆さんも、今すぐ視聴の上、物心両面のご支援を!
★「安倍暴走を今選挙で止められるのは滋賀だ!」
三井寺(園城寺)長史福家英明さん等17名呼びかけ

“坪田いくお”が駆ける(その47)

滋賀県知事選(7月13日)の選択で、戦争への道ストップを!

http://blogs.yahoo.co.jp/biwalakesix/32917629.html

★現職賀田知事の任期満了による知事選です。
他に、自公推薦の元経済産業省出身の方と、民主党推薦の、元JR労組出身の方との三つ巴です。
★連絡先Email(k-yamada@f1.octv.ne.jp)

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