過去の指摘・提言内容が生かされていない 高知市・外部監査
個々の論点には、賛同できるもの出来ないものがあるが・・・全体に対する事項で「過去の包括外部監査に対する対応」は、かねてから当ブログで指摘してきたこととシンクロする。
問題点とは、外部監査で指摘された内容について、問題点を全面的に認め手直しするのか、部分的みとめて手直しするのか、政策判断による対応をしており意見が違うのか・・ 行政の考え方をしっかり説明することで、市の基本的な姿勢を全庁的に共有することができ、また市民としてもチェックできるからである。
が、市は、手直しした一部分だけをバラバラとそのつど報告しているだけ。高い費用を出して実施している外部監査を生かしていない。というか、法で決まっているので嫌々実施しているように思う。個々の論点の中では、過去の指摘に対し「改善すると報告しときなから実施していない」などもある。
以下、今回の監査の指摘。
■2013年度包括外部監査「使用料及び手数料等の事務の執行について」
「過去の包括外部監査に対する対応」①措置を講ずるに至っていない事項の公表について(意見)
市では、包括外部監査における結果及び意見について、措置を講じたときはその旨を監査委員へ通知するとともに、監査委員は当該通知に係る事項を公表している。
しかし、措置を講ずるに至っていない事項(処理状況)については、適時に十分な情報公開が行われているとは認め難い状況である。
実務上対応に時間を要するものや対応が難しい場合においても、その進捗状況を公表することや対応が困難な理由を公表することなどにより情報公開の充実を図ることが望まれる。②処理状況の進捗管理について(意見)
過去の包括外部監査の結果及び意見に対する各所管課の対応(処理状況)については、行政改革推進課が取りまとめを行っている。
行政改革推進課は、各所管課の処理状況を取りまとめているが、事務的な集計のみであり、それぞれの指摘に対して有効な改善が行われているか等のチェックまでは実施していない。
包括外部監査の目的を達成するためには報告書の指摘や提言内容を行政の改善に活かすことが重要であり、このためには各所管課の対応状況を全市的にモニタリングする仕組みを構築することが必要である。
-- コミュニティーを支えるさまざまな施設があるが、老朽化が進む中で、まちづくりの中で、総合的にどう位置づけていくのか、部局横断的な検討が必要と感じたので、最後に総括所見についても紹介しておく。
■第4.総括意見 使用料等は市歳入に直結するものであり、使用料等の引き上げによる歳入増加策を検討すべきであるが、市民生活への影響等を考慮した場合には、単純な引き上げは直接・間接的な市民サービスの低下を招くことになる。 しかし、引き上げを躊躇することによって、市民負担の公平性や経済合理性を欠く事態を招く事もあり得る。本監査では、こうした点を踏まえ、自動販売機の設置に係る使用料等について、その引き上げを提言している。 また、事後的に徴収される使用料等について、収入未済が見受けられた。一般の経済活動を前提とした場合には、収入未済が生じる事もあり得る。 しかし、収入未済発生後の市の対応には、不適切と言わざるを得ない事例もあり、今後は適時・適切な対応を図るべきである。 最後に、使用料そのものの指摘ではないが、使用料を徴収する施設の利用率向上に関する提言も掲げている。 ふれあいセンター等の地域コミュニティに利用される施設において、利用率が高くない施設が見受けられた。こうした施設では僅少な使用料(歳入)を上回る歳出が計上されており、何らかの手当てが必要と考えた。 こうした施設では徴収される使用料は僅少にならざるを得ず、必然的に歳出超過になると推測するが、施設が地域住民に十分に利活用されることで歳出超過の意味を見いだせるはずである。 こうした観点から、複合施設化への転換や近隣施設間での統廃合を実施することで、利用率を高めながら総合的な管理コストの削減を図ることを要請している。
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