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尖閣対応 オバマ発言「深刻な誤り」を「正しくない」と誤訳

 共同記者会見では、「バラク」を連発する安倍首相に対し、オバマ大統領は「シンゾー」と一回しか言わず溝の深さが話題になっている。 共同声明は「画期的」と安倍首相はいうが、中国に対し、軍事面の強化のみを強調する安倍首相に対し、オバマ大統領は、エスカレートさせない対応を強調している。
 オバマ大統領は、「事態がエスカレーションしていくのを看過し続けるのは深刻な誤り (profound mistake)だ」と安倍首相に釘をさしている。が、この「深刻な誤り」が「正しくない」と「誤訳」された報道されつづけていると琉球新報が指摘している。(琉球新報は「重大な誤り」としているが、profoundには深い、激しいという意味であり、深刻の邦がい気がする)
【オバマ氏発言で「誤訳」が独り歩き 日本のメディア 琉球新報4/27】
【「慰安婦は人権侵害」 米韓首脳会談 オバマ大統領言及 産経4/25】

 尖閣列島の安保条約5条の適用は、オバマ大統領は、米メディアに対し「条約の標準的な解釈」であると説明して、しかも上記の釘を刺す発言をしたと述べている。
領有権をアメリカが認めたのならともかく、5条適用に特段の意味はないということ。しかもこの条文は、アメリカの法律にしたがって手続きをすることを定めており、米軍が直ちに行動するのではなく、開戦権を持つ米国議会で議論するという意味しかない。
 集団的自衛権の行使についても声明は「検討」していることを歓迎はしているが、「行使」を歓迎しているわけではない。オバマ氏からは記者会見での言及もなかった。
共同声明は、朝鮮問題をはじめ国際的な脅威で「中国は重要な役割を果たし得る」「中国との間で生産的かつ建設的な関係を築くこと」となっており、記者会見で、オバマ大統領は中国の「平和的台頭を米国も支持する」と発言している。温度差は明らかである。 

 オバマ大統領は、在韓米軍を前に演説し、北朝鮮が暴挙に出た場合に「武力行使ためらわず」と明言したことと明らかな差がある。

また、米韓の共同記者会見では、「安倍晋三首相と日本国民も、過去はより正直かつ公正に理解されなければならないと認識しているだろう」と指摘し、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「歴史を振り返るなら、実に甚だしい人権侵害と考えなければならない」と明言している。(なお、産経の見出しからは「甚だしい」が抜けている。印象操作である。)
 首相の靖国神社参拝に「失望」を語ったように、歴史認識でも日米首脳の差は明らかである。

TPPがまとまらなかったのは、日本国内のTPP反対の運動の成果である。
この点も含めて今回の日米共同声明は、なかなか興味深い。

【オバマ氏発言で「誤訳」が独り歩き 日本のメディア 4/27】  24日の日米共同記者会見で、オバマ大統領が尖閣諸島問題について「事態をエスカレートさせるのは『重大な誤りだ』」と語った部分について、多くの日本メディアが「正しくない」と訳して報じている。公式の同時通訳で「正しくない」とされたため、そのまま使われている形だが、尖閣問題に関してオバマ氏が安倍晋三首相に直接指摘した重要な言葉が、「誤訳」のまま報道されているとの指摘も出ている。  会見でオバマ氏は、米メディアからの「中国が尖閣に軍事侵攻したら米国は武力を行使するのか」という質問に対し、「日本の施政下にある領域に(日米安全保障)条約が適用されるという同盟の条件は、他の複数国との間の条約における標準的な解釈だ。われわれは単にこの条約を応用しただけだ」と説明した。  その上で、「同時に私は安倍首相に直接言った。日中間で対話や信頼関係を築くような方法ではなく、事態がエスカレーションしていくのを看過し続けるのは重大な誤りだと」と述べ、首相に平和的解決を強く求めたことを明らかにした。  共同会見では日本政府が通訳機を用意し、日本メディアは同時通訳を通してオバマ氏の発言を確認。同時通訳が「重大な誤り」を指す「profound mistake」を「正しくない」と訳したことを受け、本紙が記事配信を受ける共同通信などを含む多くの報道機関が、そのまま発言内容を報じた。  沖縄の基地問題などを日本語と英語で積極的に発信している平和団体ピース・フィロソフィーセンター(カナダ)の乗松聡子代表は「オバマ氏が安倍首相に直接くぎを刺した言葉を、日本のメディアの多くは重視せず、正確に報じていない。読者、視聴者に誤解を与える」と話している。
【「慰安婦は人権侵害」 米韓首脳会談 オバマ大統領言及 産経4/25】

【ソウル=小雲規生】オバマ米大統領と韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は25日、ソウルで会談した。会談後の共同会見で、オバマ氏は慰安婦問題について「甚だしい人権侵害だ。戦争中の出来事とはいえ、衝撃を受けた」と述べた。オバマ氏は元慰安婦の女性らが日本政府による法的責任の認定や賠償を求めていることについて、「(女性らの)主張は聞くに値し、尊重されるべきだ」と話した。オバマ氏が公の場で慰安婦問題について踏み込んだ発言をしたのは初めてとみられる。
 さらにオバマ氏は「過去を正直かつ公正に認識しなければならない」と強調。安倍晋三首相が慰安婦募集の強制性を認めた河野洋平官房長官談話の見直しを否定していることを念頭に、「安倍首相や日本国民もそのことを分かっているはずだ」と述べた。
 一方、オバマ氏は「未来を見ることが日本と韓国の人々の利益だ」と話し、日韓の双方に前向きな対応を促した。
 これに対して朴氏は、元慰安婦の女性らが高齢となっていることなどを指摘。日本に対して「誠意のある実践が必要だ」と述べ、早急な対応を促した。

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