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もんじゅ  「見直し終了」とウソの報告

大量の点検漏れなどで、もんじゅの試験運転を事実上禁ずる命令を受けた日本原子力研究開発機構が、今度は数多くの不備を知りながら、再発防止に向けた見直しを終えたとする報告をしていた。
安部政権のエネルギー政策が「3.11以前」なら、原子力ムラの意識も「3.11以前」。モラルハザードの連鎖である。
【もんじゅ 不備知りつつ「見直し終了」報告 NHK1/15】
【高速増殖原型炉もんじゅにおける点検時期超過事案に係る原子炉等規制法に基づく命令に対する
日本原子力研究開発機構の対応状況について 1/15原子力規制庁】

【もんじゅ 不備知りつつ「見直し終了」報告 NHK1/15】

高速増殖炉「もんじゅ」の大量の点検漏れなどで、試験運転を事実上禁ずる命令を受けた日本原子力研究開発機構が、今度は数多くの不備を知りながら、再発防止に向けた見直しを終えたとする報告をしていたことが分かりました。
 原子力規制委員会は、組織的な問題がないかなど、さらに詳しい報告を求め、命令が解除される見通しは立たないままです。
福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」を巡っては、安全上重要な機器を含むおよそ1万4000の点検漏れなどが発覚し、原子力規制委員会は去年5月、原子力機構に対し、再発防止策が整うまで、もんじゅの試験運転の再開に向けた準備作業を行わないよう命令を出しました。
 これを受けて、原子力機構は去年11月、未点検だった機器の点検が完了したことや再発防止に向けた管理体制の見直しを終えたなどと規制委員会に報告していましたが、この報告が、書類に多くの不備があることを把握していたにもかかわらず、行われていたことが15日の規制委員会の会合で指摘されました。
不備は、点検の期日や手法の記載が事実と異なっていることや、現場で使うマニュアルの内容が報告書と異なっているなど800余りに上るということです。
 委員からは批判が相次ぎ、規制委員会は、事実関係の誤りや組織的な問題がないかなどをさらに詳しく調べて報告するよう求めました。規制委員会は、去年5月の命令で、十分な管理体制を築くよう求めており、命令が解除される見通しは依然立たないままです。

【高速増殖原型炉もんじゅにおける点検時期超過事案に係る原子炉等規制法に基づく命令に対する 日本原子力研究開発機構の対応状況について 1/15原子力規制庁】(関連部分)

2.保安検査により確認した事項
機構が未点検機器について点検を完了したとする約7千機器から、約170機器の抜き取りによる確認等を実施した結果、以下の事項が確認された。
点検は行われていたものの、当該設備が保全計画に適切に登録されていない事例や点検方法が保全計画と現場の要領書で一致していない事例があった。
機構は、昨年11月19日に保全計画の見直しが完了したとして委員会へ報告した時点において、保全計画の記載に関し、保全方式、次回点検時期、点検実績日等の内容について確認作業中であり、その後、修正が必要な箇所を確認していた。
昨年12月の保安検査時点において、機構は、保全計画について合計約760件の不適合を検出しており、当該不適合について、今後、全貌の把握、原因究明及び再発防止対策を行うとしていた。


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