消費税増税5兆円 ~ 社会保障分はたった1割
来年度予算案について政府のレクではっきりした中身。
・3%分の税収(国、地方)5兆円
社会保障4経費の増分(国、地方)3.7兆円
借金の穴埋め 1.3兆円
・3.7兆円の内わけ
増税に伴う経費増 0.23兆円
年金の国庫負担1/2置き換え分 2.95兆円
真の社会保障分 0.5兆円
・・・つまり
・真の社会保障分は、1兆円といわれる社会保障の自然増分にもみたない。
→ だから負担増と給付削減のオンパレードになる。
・年金の国庫負担1/2分も借金の穴埋めなので、実質、4.25兆円が借金の穴うめ。
(そもそも年金の国庫負担1/2分は、定率減税廃止の理由にされていた。詐欺的行為)
→この4.25兆円は、大企業減税、軍事費増、巨大開発に活用。
【消費税増税分は「全額社会保障に回す」というのはウソ 佐々木憲昭12/24】
【消費税増税分は「全額社会保障に回す」というのはウソ 佐々木憲昭12/24】 今日、党国会議員団として、政府から補正予算案と来年度予算案のレクを受けました。来年度予算案には、税率8%への消費税増税が盛り込まれています。説明によると、その税収は国と地方合わせて5兆円とされています。 これまでの政府答弁では、5兆円は「全額社会保障財源に回す」と説明されてきました。しかし、今日のレクで明らかになったのは、いまの社会保障4経費(国・地方)32.9兆円が、来年度に36.6兆円になるので3.7兆円増えるだけです。あとの1.3兆円はどこに行くのでしょうか。 政府の説明では、1.3兆円は借金の穴埋めにまわすというのです。つまり、借金でまかなってきた財源を消費税に置き換えることになり、その分は、公共事業にも、軍事費にも、大企業減税にも使えるということになります。 しかも重大なのは、社会保障に回るという3.7兆円のうち、社会保障の充実に回るのはわずか0.5兆円です。(あとは消費税増税に伴う経費増0.23兆円、年金の国庫負担2分の1の置き換え分2.95兆円) つまり、5兆円の消費税増税のうち、社会保障充実の分として実際に家計に還元されるのは10分の1にすぎないのです。 政府説明の「全額社会保障に回す」というのは、レトリックにすぎません。今日の予算レクで、この点が鮮明になりました。
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