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「濃度の低い汚染水放出は避けられない」規制委員長~無視されるトリチウムの危険性

 汚染水問題が完全なゆきづまりになっている。規制委員長は「濃度が十分低いものは捨てられるようにしないと、にっちもさっちも行かなくなる」と述べた。アルプスでもトリチウムを取り除けない。その問題をあらためて勉強してみた。
放射線障害防止法に定められている排水中トリチウム濃度限度60Bq/cc=6万ベクレル/ℓ。カナダ・オンタリオ州の飲料水のトリチウムの規制基準は、1ℓ20ベクレルである。(飲料と排水の違いがあるが、問題は、リスクの捉えかたの問題、)
 同州は諮問委員会の報告は、「放射線核種のリスク評価を行う伝統的なアプローチ(物理学的府ブローチ)とは際だって異なるアプローチ、化学的汚染のアプローチをとったことを特筆」となっている。

【低濃度水「捨てられるように」=福島第1の汚染水増加で-規制委員長 時事7/24】
【カナダ・オンタリオ州飲料水諮問委員会 『トリチウムのオンタリオ州飲料水質基準に関する報告と助言』 哲野イサク】

それは、トリチウムの危険性が、物理的なものでなく、水素の「同位体」として水素と同様にふるまいながら「半減期約12年で元素転換しヘリウムに変わってしまう」ためで、「人間の体を構成する重要分子の材料として誤って使用されたトリチウムが、やがては元素転換してヘリウムとなり、高分子結合を担えなくなる。高分子結合が破壊され、それはダイレクトに細胞損傷に直結する。」という化学的なものだからである。
(DNAに結合したトリチウムが直接DNAを損傷させるリスクも指摘されている。)

伝統的モデルの放射線障害防止法のトリチウム濃度限度6万ベクレル/ℓ。この基準で垂れ流してよいのか? 

3月6日付けの毎日の報道では「汚染水中のトリチウムの濃度は1cm3あたり約1300ベクレル」となっている。130万ベクレル/ℓであり{基準}の20数倍となっている。、これを「低濃度」に薄めて垂れ流すつもりのなりのか? 

公害問題の教訓は「総量規制」ではないか? 「海は広いな大きいな~」ではすまない。

 全国の電力会社は、再稼働のために使う人的、経営的資源を、事故収束に集中すべきである。


【低濃度水「捨てられるように」=福島第1の汚染水増加で-規制委員長 時事7/24】

 東京電力福島第1原発で放射能汚染水が増え続けている問題に関し、原子力規制委員会の田中俊一委員長は24日の定例会見で、「(放射性物質の)濃度が十分低いものは捨てられるようにしないと、にっちもさっちも行かなくなる」と述べ、海洋放出も視野に入れる必要があるとの認識を示した。
 田中委員長は第1原発の敷地内を「水だらけ」と表現。「きちっと処理して、排水レベル(基準値)以下になったものは排出することは避けられないというのが、私の率直な気持ち」と述べた。


 このレポートがよく分かる。

【カナダ・オンタリオ州飲料水諮問委員会 『トリチウムのオンタリオ州飲料水質基準に関する報告と助言』】 2009年5月21日 “Report and Advice on the Ontario Drinking Water Quality Standard for Tritium” 英語原文 委員長のオンタリオ州政府環境省長官に対するカバーレター (上記タイトルを検索語にするとカナダ・オンタリオ州政府『飲料水諮問委員会』“the Ontario Drinking Water Advisory Council”-ODWACのサイトから英語原文をPDFでダウンロードできる) <http://www.odwac.gov.on.ca/>  2009年5月カナダ・オンタリオ州の飲料水諮問委員会は州環境省長官に対して飲料水に含まれるトリチウムの上限値を1㍑あたり20Bqとする内容の報告書を提出した。この経緯については、諮問委員会委員長がオンタリオ州環境省長官に提出した報告書のカバーレター(表書き)に比較的よくまとめられている。引用しておく。

「 環境省長官 ジョン・ガレステン(John Garresten)閣下

 2007年2月21日、前環境省長官、ローレル・C・ブローテン(Laurel C. Broten)閣下がオンタリオ州飲料水諮問委員会(ODWAC)にトリチウムのオンタリオ州の飲料水水質基準に関して助言を提出するよう要請しました。
 その要請はトロント市医療健康局長が環境長官に送致した手紙の結果なされたもので、医療健康局長はその地域(トロント市地域近辺のことだと思われる。トロント市から西にわずか20kmの場所にピカリング原発があり、ピカリングではトリチウムによる健康被害が-特に乳児の-以前から問題になっていた。)におけるトリチウム及びその他の放射線核種に関してさらに健康防護的なオンタリオ州飲料水水質基準を採用するよう依頼していました。また前環境基準諮問委員会(ODWACの前身)時代の1994年に提出した報告書「トリチウムの基準:環境・エネルギー長官への勧告」(“A Standard for Tritium: A Recommendation to the Minister of the Environmental and Energy”)に対して特別な考慮を払うよう要請もしていました。
 この要請に引き続いてブローテン長官はまた諮問委員会に対して、グリーンピース・カナダのイアン・フェアリー博士(Dr. Ian Fairlie)氏が書いた「トリチウム危険報告:カナダの核施設からの公害と放射線リスク」(“Tritium Hazard Report: Pollution and Radiation Risks from Canadian Nuclear Facilities”)に対しても考慮を払うよう要請していました。」

 ここでざっとまとめると、2009年5月のODWACの『勧告と助言』にいたる経過については、まずカナダの核施設からのトリチウム健康被害の実態があり、それに基づいて1994年に「トリチウムに関する基準」の勧告が出された。しかし十分な効果を出すことができなかったために、カナダの環境保護団体である「カナダ・グリーン・ピース」が2007年に報告を出した、この報告に触発されて同じく2007年にトロント市の医療健康局長がオンタリオ州の環境長官にもっとトリチウム基準を厳しくするように要請した、この要請に基づいて環境省長官がODWACに「報告と助言」依頼した、という流れになる。ここから環境団体や市民団体が証拠を突きつけて、州の規制当局がやっと重い腰を上げて動いた、という構図が垣間見えてくるようだ。カバーレターを続けて引用する。


 「 諮問委員会は、飲料水で発生するトリチウムの公衆被曝の健康とリスクに関して全ての視点から検討する努力を相当に払ってまいりました。早い段階で、事態はその他の飲料水水質基準に関する再検討よりもはるかに錯綜しており、また核産業界を含む極めて幅広い利害関係者(stakeholders)の大きな関心を引く問題であることを結論しました。
 私たちは関連する適切な文書の再検討また入手しうる限りの最近の研究の見直しを企図し、また独自に開発している管轄機関や機構のガイドラインや基準の見直しを進め、この案件に関して多大な関心を抱く人たちにも直接面会しました。またオンタリオ州のトリチウム水質基準がどのようなものであるべきか、またその根拠はなにかについて見解をもっている人たちにも直接ヒアリングを行う公開協議も実施しました。65の諸個人と団体が諮問委員会にプレゼンテーションを行い、また500を越える書面での意見具申も受け取りました。
 添付している報告書では諮問委員会の作業と結論を要約しております。第1部では諮問委員会の再検討作業、考慮を払った情報典拠や様々なトリチウムに関する健康問題や技術的課題に焦点を当てています。第2部では諮問委員会の諸結論の開陳、その結果としての勧告に焦点を当てています。
 新オンタリオ州トリチウム飲料水水質基準を提案するにあたっては、放射線核種のリスク評価を行う伝統的なアプローチとは際だって異なるアプローチ、化学的汚染のアプローチをとったことを特筆しておきます。諮問委員会はこれら違いを、とりわけ公衆の健康結果とリスクに焦点を当てつつ注意深く評価しました。」

 この記述は興味深い。というのは『放射線核種のリスク評価を行う伝統的なアプローチ』とはとりもなおさず、ICRP(国際放射線防護委員会)に代表されるような『物理学的アプローチ』のことである。すなわち放射線核種が電離エネルギーの量を計測し、それを人体に与える影響として表示し(すなわち“シーベルト”の単位名称で表現される)、放射線核種とその量のリスクを評価する方法である。諮問委員会はこの方法はとらず、化学的アプローチをとったといっているのである。電離エネルギーの量を評価するアプローチでは、トリチウムは人体にほぼ安全という結論が出てしまう。しかし、実際にトリチウムは人体に有害である。これを説明するには“化学物質”としてのトリチウムが、いかに人体の細胞損傷を引き起こすかについて細胞に関する科学の力を援用した、と述べていることになる。


 「 カナダ政府もオンタリオ州も飲料水水質ガイドラインや基準を設定する際、基本的にはあるレベルでは一生を通じて毎日飲料水を摂取しても安全であることを前提としてきています。
 知られているあるいは疑わしい発がん物質(放射性核種を含む)に対して、多くの法令規制は曝露ゼロをゴールとしています。しかしながら、私たちが達成を望める実際のレベルは100万に1度、あるいは100万分の1のリスクです。(この意味するところは70年を寿命として、既存の自然がん発生率に対して過剰発生が100万人に1人を帰結する曝露ということです)諮問委員会の研究が確認するところによれば、100万人に1人のレベルは、飲料水にしてもその他の汚染にしても通常規制するもっとも厳しい限度だということです。これは一般論で言えば“基本的に無視できる”ものとして受容できるレベルを表しています。

 “実際性”(実用性=practicability)を考慮しなければなりません。これには扱いや除去の技術的限度、一定レベルでのコストの見合い、モニタリングや研究室テストの制限などが含まれています。

 これら上記要因を全て考慮に入れて、諮問委員会は、オンタリオ州の飲料水に含まれるトリチウムは、100万分の1のリスクが実際的でありかつ達成可能である、と結論しました。提案基準を提示するにあたり、私たちは長期間にわたる(すなわち慢性的な)低レベル被曝を懸念していること、そして提案基準は、トリチウムを放排出する施設での緊急なあるいは予期せぬ事態には全く適合していないことを、さらに特筆しています。
 この基準の提案価値に磨きをかけるという意味で、私たちはその他の法令基準、カナダ健康省が使用しているアプローチを含みますが、で使用しているモデルのいくつかの多様な数値と100万分の1のリスクに考慮を払いました。その多様な数値は1㍑あたり7Bqから109Bqの範囲となると結論されました。現在の(トリチウムの)基準は1㍑あたり7000Bqです。
 この範囲で提案基準を同定するために、私たちは2件の鍵を握る利害関係者が提供する情報に耳を傾けました。この利害関係者は1㍑あたり20Bqとしておりますが、運用上の年間平均値を適用しており、実用的でもありかつ達成可能でもあります。実際のところ、オンタリオ州のすべての自治体飲料水処理工場は、核施設のある地域も含めてすでにこの数値を達成しております。
 過去数十年にわたって、カナダ全体で規制されている核施設は、水路に排出するトリチウムのレベルをかなりの程度削減してきました。その結果、地方自治体あるいは共同体からの飲料水からは、公衆の健康にとって受容しがたいリスクだとみなされるレベルでのトリチウム被曝は誰もしなくなったのです。」

 この記述は実に驚くべきである。2009年5月、この『勧告と助言』が出される時点ではすでに、少なくともオンタリオ州では、トリチウム飲料水の水質基準は事実上、20Bq/㍑を達成していたというのである。この時点ではカナダ健康省(Health Canada)の基準は7000Bp/㍑だったのである。

 『基準上限値』を根拠のない『安全値』とみなして、「基準値以下ならいくら摂取しても安全」とほとんど犯罪的な宣伝を繰り返す日本政府と規制当局の対応と、こうしたカナダの規制当局及びカナダ市民の対応の基本的違いは一体何であろうか?私は市民同士が、原発など核施設の運営者も含めた利害関係者を交えた話し合いの中で、「安全サイド」に立つ基準を目指して合意形成していったことが大きな違いと考える。そのためには単に規制当局を一方的に責めるのではなく、市民自体が自ら調査研究し、幅広い合意形成を目指して根拠をもって政府や市民社会全体を粘り強く説得していった過程がこの記述の背後に見て取れる。皆さんはいかがお考えだろうか?事態を変えるには規制当局や核産業界が変わらなければならないのはもちろんだが、反原発・反被曝を標榜する市民グループの側もまた大きく変わり、運動の次のステージを目指さなくてはならないことを示唆しているのではなかろうか?

 このカバーレターの最後を引き続き引用する。

「飲料水のトリチウム基準を提案するに際し、この地域における公衆の健康を守るアプローチとして、極めてユニークで、核分野での放射線リスク管理でこれまで使われてきたアプローチとは全く異なっているアプローチを私たちが薦めていることは、確認されておくべきでしょう。しかしながら言うまでもなく、私たちはこれまで確立されてきた科学とその原理に従ってきました。
 諮問委員会が再検討してきた情報は、トリチウムが水を摂取する際、既存の入手できる根拠に基づき、自然バックグラウンドのレベル以上で(トリチウムは自然世界の水中にもまた空気中にも微量だが存在する)、オンタリオ州人が被曝する懸念のある唯一の放射線核種であるということを指し示しています。従って、他の放射線核種に設定されている基準やガイドラインをトリチウムに対してアプローチする際適用しようとは考えませんでした。諮問委員会の助言は、他の放射線核種とは全く別に扱うべきだ、というものです。
 諮問委員会の『オンタリオ州飲料水トリチウム水質基準』に関する助言に関して、将来環境長官及びそのスタッフが提出されるであろう諸質問に対して喜んで回答するものであることを申し添えま
す。敬具、

ジム・メリット(Jim Merritt)
委員長 オンタリオ州飲料水質・試験基準諮問委員会  」

 トリチウムを『他の放射線核種とは全く別に扱うべきだ』とはけだし至言である。と同時にこの委員会がいかに科学的に、また最新の研究成果を参照しながら誠実に放射性核種としてのトリチウムを研究したかを証拠立てている。というのはトリチウムによる内部被曝は、他の放射線核種による内部被曝とは全く別種のユニークな健康損傷をもたらすからである。

 トリチウムとは一体何であろうか?
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 重要元素である水素は3種類の同位体をもっている。陽子1個・電子1個の軽水素(1H)、陽子1個・中性子1個・電子1個の重水素(2H)、陽子1個・中性子2個・電子1個の三重水素(3H)である。このうち三重水素がトリチウムと呼ばれている。軽水素、重水素は安定した同位体だが、トリチウムは不安定な同位体で半減期約12年で元素転換しヘリウムに変わってしまう。水素は重要元素であり自然界には大量に存在する。一方私たちの地球には中性子線を含む大量の宇宙からの放射線がやってくる。しかし地球は幸いなことに2重のバリアで危険な宇宙放射線から守られている。

 一つは地球を取り巻く『地磁気』である。宇宙からの放射線は地磁気圏を通過する際、エネルギーを大きく減衰する。地磁気圏を通り抜けた放射線は、次に地球の大気圏にぶつかりここで減衰する。地表に達する頃には相当に弱まっている。弱まっているというのは私たちが宇宙からの放射線で障害を起こさない程度に弱まっていると意味だ。地表に達した中性子線は、海の水の中や空気中にある大量の軽水素とぶつかり、軽水素は中性子1個を吸収して重水素となる。さらに重水素は中性子1個を吸収して三重水素、トリチウムになる。従って海水中にも空気中にもトリチウムは存在することになる。こうした微量のトリチウムは、人体に害を及ぼさない。濃度が低いからだ。別ないい方をすれば、自然界に微量のトリチウムが存在することを前提として生物や人類は進化してきた。

 こうした自然界のトリチウムに対して今私たちが問題にしているとリチウムは、原子炉の中で生成する人工トリチウムである。原子炉の中は水と中性子だらけである。当然大量のトリチウムを生成する。カナダでまずトリチウムが問題となったわけは、カナダの原子炉は、普通の水(軽水)の替わりに、重水を冷却剤・減速材に使用している。カナダが独自発展させたこのような原子炉のことを“重水炉”と呼ぶ。(CANDU型原子炉)中性子1個を吸収してトリチウムができやすいわけだ。日本ではほとんどの商業発電用原子炉は、冷却材や減速材に軽水を使用する“軽水炉”(沸騰水型原子炉と加圧水型原子炉)であるが、重水炉ほどではないが人工トリチウムを大量発生させる。特に加圧水型原子炉では沸騰水型に比べて大量に人工トリチウムを発生させる。

 濃度の高い人工トリチウムは人体に入るとほとんど体の中に吸収する。そして普通の水素のかわりに、人間の体を構成する重要分子の材料として使われる。(OH基=ヒドロキシ基など)こうしていわば誤って使用されたトリチウムが、もし細胞の重要構成分子であるさまざまな高分子を構成すれば、やがては元素転換してヘリウムとなり、高分子結合を担えなくなる。高分子結合が破壊され、それはダイレクトに細胞損傷に直結する。これが、トリチウムによる内部被曝の細胞損傷モデルである。(下図1を参照のこと)

Tri_3

 従ってたとえばICRP(国際放射線防護委員会)の被曝モデルを忠実に踏襲するATOMICAが指摘するような従来の「放射線内部被曝の損傷モデル」が全く通用しないモデルとなる。ATOMICAの関係部分を引用しておく。

「 トリチウムは低エネルギーβ線放出核種(最大エネルギー18.6keV、半減期12.33年)であるため、人への影響を考える場合は体内摂取、すなわち内部被ばくのみを考慮すればよい。国際放射線防護委員会(ICRP)が提示しているトリチウムの化学形別および年齢別の線量係数(Sv/Bq)、すなわち単位摂取放射能当たりの実効線量を表1に示す。」(トリチウムの環境中での挙動)

 すなわちICRPモデルではトリチウムの危険をあくまで、放射線核種が放出する電離エネルギーを人体に与える影響の度合いを数値化した指数、すなわち実効線量で表現し、その実効線量の大きさで影響を図ろうとする。しかしトリチウムの健康損傷は、実効線量概念とは全く無縁なところで生じている。
 カナダ・オンタリオ州飲料水諮問委員会の報告が、「放射線核種の影響に関する伝統的なアプローチやガイドラインあるいは基準」は考慮しなかった、と言っているのはこういう意味である。


【参照資料】ATOMICA『放射線影響と放射線防護』の中の『トリチウムの環境中での挙動』
      http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=09-01-03-08


 以下のようなものもある。

【京都大学名誉教授 斎藤眞弘 「トリチウム、水、そして環境」】 http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub040208saitou.2.htm

マウスによる実験
■胎児期に母体を介して取り込んだトリチウムは4週間後(ヒトで言えば多分15歳くらい)には90%以上が体外に排出されてしまう。一方、体内に残留するトリチウムを、自由水、たんぱく質、脂質、DNAなどの成分ごとに計ってみたところ、たんぱく質やDNAなど有機成分に含まれるトリチウムの割合が、時問とともに増えることがわかった。
■生物学的に長く生体内に残るトリチウムによる被ばく線量は、短い期間で体外に排出される自由水型トリチウムによる被ばく線量に較べて無視できなくなる。
■DNAに結合したトリチウムは、細胞核の外に存在するトリチウムに較べてより多くの傷害をDNAに与えることになる。

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Comments

23億ベクレルの放射性セシウムが福島第一の地下から漏れていると・・
7月28日の日刊紙に乗ってますが・・どうしてまたこういう情報が遅くなって出てくるのかと・・腹立たしいです。

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